リサイクル・コットン
私たちのリサイクル・コットンは工場から回収された端切れを使用しています。
なぜ
従来農法によるコットン1ポンド(約450グラム)の生産にはおよそ655リットルの水を要します。これに土壌を整え、畑で働く人びとに影響をおよぼす有害な農薬、植物を育成して作物を収穫するためのカーボン・フットプリントを加え、さらに世界中で栽培されるコットン量に換算すると多大な環境コストになります。リサイクル・コットンを使用することは、ソフトで快適な肌触りを提供するだけではなく、すでに製造された繊維の寿命を延ばし、環境資源の使用を抑えることにもなります。
私たちの現状
現在の取り組み
パタゴニアのサプライチェーンのパートナーは、プレコンシューマーの端切れを縫製工場から回収し、私たちの品質基準を満たすコットンのみを使用します。それから繊維を機械的に切り刻み、新しい糸に再び紡ぎ出します。パタゴニアのリサイクル・コットンのほとんどはリサイクル・ポリエステルと混紡されます。そうすることで繊維の長さを延ばすことができ、スウェットシャツやTシャツを作るための理想的な糸となります。
2024年秋シーズンでは、私たちが使用するコットン素材の総重量の25%がリサイクル・コットンです。リサイクル・コットン繊維を使用することで、従来のバージン・コットン繊維と比較すると、1キログラムあたりの二酸化炭素排出量を82%も削減できます(Higg Materials Sustainability Index, version 3.7に基づく計算)。
次なる展開
パタゴニアは4種類のコットンに注目しています。オーガニックコットン、リサイクル・コットン、コットン・イン・コンバージョン(従来の農法からオーガニックへ移行中の農家で生産されるコットン)、そしてリジェネラティブ・オーガニック・サーティファイド・コットンです。
私たちの目標は、できるだけ多くのリサイクル・コットンを原料として取り入れることです。つねに新しいサプライチェーンのパートナーと協力し、リサイクル・コットンをより多く取り入れるための新技術を探っています。