ビジネス課題
Oracle Human Resources(HR)は、最初の求人応募からトレーニング、退職まで、90か国、135,000人のオラクル・プロフェッショナル向けの従業員関連プロセスを管理しています。チームの採用担当者は毎年、22,000人~25,000人の求職者の採用を監視し、採用後はこれらの従業員ができるだけ短時間で生産性を高められるようにしています。
Oracle HRは、部門間で移動する従業員に関する情報を交換する必要があるマネージャもサポートしています。このチームは、こうした情報交換を毎週約1万件処理しています。この業務が行われない場合、オラクルの事業部門は正しく機能しないことでしょう。
既存の従業員と新規採用者の膨大な量のデータを処理するために、Oracle HRチームは、孤立したレガシーシステムやプロセスに大きく依存していました。また、オンラインの求職者向け採用ソリューションは手作業で労力を要する非効率的なものでした。新しい求職者は、Oracleアプリケーション・アカウントの作成に時間がかかり、やる気をそがれていました。チームは、人材プールを増やすために、新しい求職者の採用をより効率的かつ魅力的なものにしたいと考えていました。
オラクルのビジネスマネージャも、従業員のスキル開発や才能育成のさらなるサポートを必要としていました。HRチームは、レガシープロセスやテクノロジーにパッチを適用したり保守を行ったりする代わりに、統合されたクラウドベースの採用および従業員エクスペリエンス管理プラットフォームに移行することを決定しました。
Oracle RecruitingとOracle Journeysによって、直感的かつ軽量なプロセス主導のアプローチが提供され、スピード、精度、可視性が向上しました。優れたユーザー・エクスペリエンスを生み出しています。
オラクルがOracle Journeysを選んだ理由
Oracle HRは、目標を達成するために、今後の全社的なキャリアニーズを定期的に進化させる、強力なエンタープライズ・レベルのクラウド・プラットフォームを必要としていました。そのため、チームは、Oracle Cloud HCMの一連の採用モジュール、従業員エクスペリエンス・モジュール、キャリア管理モジュール、学習モジュールを選択しました。このスタックに移行すると、これらのモジュールで提供される堅牢で広範な機能に加えて、オラクルの世界クラスのエンジニアやサポートスタッフが定期的にシステムを更新して改善します。
チームは特に、オラクルにおける従業員のキャリア全体を管理する包括的な機能があり、エクスペリエンスと使用感に一貫性があるため、Oracle Journeysを選択しました。Oracle Journeysは、Oracle Cloud Human Capital Management(HCM)と統合しているため、1つのレコードシステムを利用しています。採用およびオンボーディング・プロセスを強化するために、チームはOracle RecruitingおよびOracle Guided Learningも展開しました。
オラクルの新しいクラウドベースのOracle JourneysとOracle Recruitingソリューションは、求職者プールを倍増させ、雇用マネージャにとっては年間4,000時間の節約になりました。
成果
システムは、オラクルの採用活動が最も活発である、米国、英国、インド、ルーマニア、フィリピンの5か国で起動されました。Oracle Journeys、Oracle Recruiting、および関連するOracle Cloudソリューションの採用により、これらの地域に対するハードメリットとソフトメリットの両方を幅広く享受しています。
新しいシステムは、Oracle HRチームの確立されたワークフローに従って、適切な手順で従業員を処理するために論理的に順序付けられました。また、合理化されてより直感的に使用できるようになっており、データ入力の冗長性が排除されています。たとえば、Oracle Recruitingで求人を作成する場合に必要な手順が19から5に減り、求人掲載にかかる時間が10分からわずか3分に短縮されるため、採用マネージャにとっては年間約4,000時間の節約になりました。
求人から採用通知までの時間は9日短縮されました。300人の採用担当者は、6か月間で34,000件以上の求人、20,000件以上の採用通知、17,000人以上の採用者(うち30%は社内採用者)を会社ポリシーに従って処理しました。
オラクルのキャリアハブも、採用プロセスの効率向上に寄与し、応募者は相応に急増しました。求職者は、古いアーキテクチャで完全なアカウントを開設する代わりに、電話番号またはメールアドレスのみを入力します。これにより、応募者の数が倍増し、最も適した採用者を見つけられる可能性が高まりました。Oracle Guided Learningを通じて、3,500人の従業員がOracle HRの教育プログラムに11,000回参加し、ヘルプデスクへの問合せは約50%減りました。
この統合プラットフォームによって、会社に1つのキャリアハブが実現しました。マネージャも従業員も、正確なデータを確認できるため、必要に応じてプログラムの進捗を追跡できます。スタッフは雇用初日から、ノートパソコンやセキュリティバッジなどの支給品のリクエストを行ったり、必要な学習やリソースにアクセスしたりできます。従業員は、結婚や子供の誕生など、私生活の変化を反映するようにシステムを簡単に更新することもできます。
さらに、Oracleプラットフォームは、クラウドを介した拡張性、モバイルアクセス、様々なデータソース(電子メールや紙のドキュメントを含む)への接続、分析(機械学習など)といった主要な機能をもたらしました。
お客様について
オラクルは、統合されたアプリケーション・スイートと、セキュアな自律型インフラストラクチャをOracle Cloudで提供しています。同社は175か国で事業を展開しており、430,000社のお客様にサービスを提供し、年間収益400億米ドルを上げています。