Oracle Base Database Service(旧称:Oracle Database Cloud Service)は、仮想マシン(VM)データベース・システム上で稼働するEnterprise Database ServiceとStandard Database Serviceで構成されています。これにより、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)において、Oracle Enterprise EditionおよびStandard Editionデータベースを容易かつコスト効率よく構築、拡張、保護することができます。コンピュート・シェイプとブロック・ボリューム・ストレージ容量を選択して、仮想マシンにデータベースを作成します。このサービスは、更新、バックアップ/リカバリ、Oracle Data Guardの有効化など、一般的なデータベース・ライフサイクル管理タスクの自動化を組み込んでおり、このような機能のすべてはOCIコンソールまたはREST APIで実行できます。
OCIアカウントを作成したら、最初のデータベースを作成する前に、まず仮想クラウド・ネットワーク(VCN)を作成する必要があります。VCNはオラクルのデータセンターに設定される仮想プライベート・ネットワークです。ファイアウォール・ルールと特定の種類の通信ゲートウェイを使用できるため、従来のネットワークに酷似しています。ここから、コンソール、REST API、CLIおよびSDKを使用して、データベース・システムにOracleデータベースを作成できます。
このサービスは、オラクルのUniversal Credit Model(UCM)をサポートしており、ライセンス付属とBring Your Own License(BYOL)の価格設定になっています。価格設定は、柔軟であり、従量課金(PAYG)およびOracle Annual Universal Creditオプションが提供されています。価格は選択したデータベース・エディション、データベース・シェイプ、OCPUの数、およびストレージ容量によって異なります。詳細については、仮想マシンの価格セクションを参照してください。既存の従量制/非従量制のテナントは、Universal Credit Modelのテナントに変換されるまでは、既存のプランで請求されます。
詳細については、Oracle Universal Creditの価格のよくある質問を参照してください。
現在は、Oracle Databaseバージョン19c、21cおよび23aiをサポートしています。
次のOracle Databaseライセンス付属ソフトウェア・エディションはクラウド向けにサポートおよび最適化されています。
Bring Your Own License(BYOL)も可能です。
すべてのエディションには、Oracle Database Transparent Data Encryption、Oracle Machine Learning、Graph、Spatial、Oracle APEXが含まれます。Oracle Database 23aiの拡張では、AI Vector Search、JSONリレーショナル二面性などの機能が追加されています。
データベース・システムとは、Oracle Databaseソフトウェアが導入されており、ユーザー指定のコア数、ソフトウェア・エディション、およびデータベース・バージョンで設定された仮想マシンです。
データベース・システムの技術文書はOCIドキュメントの一部です。
データベース・システムは、AMD Standard E5 Flex、Intel X9 Standard 3 Flex、またはAmpere Standard A1 Flexのシェイプで利用できます。使用可能なシェイプの最新の詳細は、ドキュメントの仮想マシン・データベース・システムについてを参照してください。
VMデータベース・システムは、より高パフォーマンスの、またはバランスのとれたパフォーマンスのブロック・ボリューム・ストレージを用いて使用できます。
パフォーマンス、ストレージ容量、コストなどの基準から、シェイプを選択できます。
オラクルはクラウドとオンプレミスの管理容易性および監視オプションをお客様に提供しています。これには、Oracle Enterprise ManagerやOracle Cloud Infrastructure Database Managementが含まれます。
はい。データベース・システムに影響を与えるイベントは、イベント・サービスで使用できます。データベース・システムのイベント・タイプのリストについては、ドキュメントを参照してください。
はい。仮想クラウド・ネットワーク内の仮想マシン上の2ノードのOracle RACを使用できます。仮想マシン上のOracle RACは、データベース・システムをプロビジョニングするためのオプションを選択する場合、ノードの総数を2と設定すると、設定できます。
いいえ。Oracle RACデータベースは、仮想マシン・データベース・システム上のEnterprise Edition Extreme Performanceでサポートされていますが、2ノードOracle RAC構成に制限されています。
いいえ。2ノードOracle RACの仮想マシンは、同じ可用性ドメイン内の別のサーバーとラックに導入されます。ストレージは両方のデータベース・インスタンスで共有されます。この設定では、サーバー障害とラック停電を防止できます。可用性を高めるために、別の可用性ドメイン内のスタンバイの2ノードのOracle RAC仮想マシン・データベース・システムでOracle Data Guardを有効にすることを推奨します。
仮想マシン・データベース・システムには、1つのコンテナ・データベース(CDB)のみが含まれます。ただし、コンテナ・データベースは複数のプラガブル・データベース(PDB)を含むことができます。仮想マシン・データベース・システムの作成時に、1つのPDBを含む1つのCDBがデフォルトで作成されます。このサービスはPDBライフサイクルを統合的に管理します。
はい。必要に応じて、OCPUの数を増減できます。しかし、OCPUをスケーリングするには、仮想マシン・シェイプを変更する必要があり、この結果、データベースが停止します。2ノードRACの仮想マシン・データベース・システムの場合、一度に1つの仮想マシンのローリング方式でシェイプを変更します。
はい。仮想マシン・データベース・システムでは、ブロック・ストレージ・ボリュームを使用するため、256 GBから80 TBの範囲で使用可能なストレージを構成できます。ストレージ容量はダウンタイムなしでスケールアップできます。ストレージを縮小するには、新しい仮想マシン・データベース・システムに移行する必要があります。
はい。論理ボリューム・マネージャー(LVM)またはGrid Infrastructure/ASMをストレージ管理ソフトウェアに使用している仮想マシン・データベース・システムは、クローニングできます。仮想マシン・データベース・システムをクローニングすると、ソフトウェア・ボリューム、データベース・ボリュームなどのソース・データベースのコピーが作成されます。
オラクルは、さまざまなOracle Database Cloud Migrationソリューションを提供しています。
オラクルのUniversal Creditの購入モデルは、わかりやすい柔軟な価格モデルです。従量課金(PAYG)価格によって、先約および最低利用期間なく、サービスを迅速にプロビジョニングし、使用しただけを毎月後払いで支払うことができます。Annual Universal Creditによって、いつでも、どの地域でも、対象のすべてのOCIおよびプラットフォーム・サービスを使用できます。Annual Universal Creditsでは、事前に請求され、コストの削減と月々の支出を予測できる点に加え、さらにワークロードのオンボーディング時のランプアップ期間を設定することで、クラウドサービス全体で大幅な節約になります。
詳細については、Oracle Universal Creditの価格のよくある質問を参照してください。
仮想マシン・データベース・システムには、3つの測定コンポーネントがあります。OCPU使用量とブロック・ボリューム・ストレージ使用量が必要です。Oracle Database Autonomous Recovery ServiceおよびOracle Cloud Infrastructure (OCI) Object Storageはオプションです。
ライセンス付属とBring Your Own License(BYOL)のいずれのライセンス・モデルも、OCPU使用量に基づいて、請求されます。OCPU使用量は、仮想マシン・データベース・システムのシェイプに基づいて課金されます。OCPU時間の一部が消費されると、最低料金として1時間分が請求されます。
仮想マシン・データベース・システムは、リモート・ブロック・ボリューム・ストレージを使用します。データ・ストレージに最大80TB、リカバリ・ストレージに最大20TBの合計で最大100TBのストレージをアタッチすることが可能です。合計ストレージの料金を支払います。より高いパフォーマンス、またはバランスのとれたパフォーマンスのブロック・ストレージ・ボリュームを選択することができます。より高いパフォーマンスを持つブロックストレージ・ボリュームは、月間1ギガバイトあたり20ユニットのブロックボリューム・パフォーマンスを持つ1ユニットのブロックボリューム・ストレージとして定義されます。バランスの取れたパフォーマンスを持つブロックストレージ・ボリュームは、月間1ギガバイトあたり10ユニットのブロックボリューム・パフォーマンスを持つ1ユニットのブロックボリューム・ストレージとして定義されます。
バックアップ/リストア機能を使用して、Autonomous Recovery ServiceまたはOCI Object Storageへのデータベースのバックアップを構成できます。バックアップの料金は、使用中のストレージの総量に基づいて請求されます。
詳細については、クラウド価格リストを参照してください。
はい。ライセンス・モデルをライセンス付属からBYOLに、またはその逆に変更できます。
はい。請求の停止は仮想マシン・データベース・システムでサポートされています。この機能を利用するには、仮想マシンデータベースシステムに移動して、停止するノードを選択します。ノードが停止している間、データベースはそのまま残ります。ノードが実行されていない時間は請求されません。
VCNはOCIのカスタマイズ可能なプライベート・ネットワークです。VCNでは、従来のデータセンター・ネットワークと同様に、ネットワーク環境を完全に制御できます。これには、独自のプライベートIPアドレス空間の割り当て、サブネットの作成、ルーティング・テーブルの作成、およびステートフル・ファイアウォールの設定が含まれます。1つのテナントに複数のVCNを持たせることができるため、関連リソースのグループ化や分離が可能になります。
デフォルトでVCNに導入することで、以下の方法でセキュリティと柔軟性を得ることができます。
可用性ドメインごとに個別のサブネットを作成し、このようなサブネット内にデータベース・システムを配置することを強く推奨します。これにより、サブネットのインバウンド/アウトバウンドセキュリティリストを正確に定義し、ネットワークアクセスを制御できます。
データベース・システムはプロビジョニング時にデフォルトでTDEを使用して構成されます。TDEの詳細については、TDE FAQを参照してください。また、ログインして、データベース・システムの他のセキュリティ・ポリシーを制御することもできます。
OCIボールト・サービスは、顧客管理の暗号化キーで使用できます。Oracle管理の暗号化キーも利用可能です。データベース暗号化キーについては、ドキュメントを参照してください。
オラクルのアイデンティティおよびアクセス管理(IAM)を使って、セキュリティおよびコンプライアンス要件をサポートするようにクラウド環境を構成できます。データベースの観点からは、データベース・システムへのアクセスを一部のユーザー(データベース管理者)のみに制限できるIAMポリシーを設定します。Oracle IAMの使用方法については、ドキュメントを参照してください。
はい。データベース・システムへの完全なルート・アクセス権限があると、データベース・システム上のすべての操作に監査を設定できます。このサービスはデータベースのすべてのエディションで堅牢な監査サポートを提供します。監査レコードには、監査された操作、操作を実行したユーザー、および操作の日時に関する情報が含まれます。監査レコードは、データベース監査証跡またはオペレーティングシステム上のファイルに保存できます。標準監査には、特権、スキーマ、オブジェクト、およびステートメントに対する操作が含まれます。また、OCI Auditを使用して、テナンシーで行われたすべてのAPI管理呼び出しを監査できます。
はい。Oracle Databaseのすべてのセキュリティ・オプションがサポートされています。
Oracle Data Safeは、評価、監査、データ・マスキングなどのセキュリティ機能を実装するクラウドネイティブ・サービスであり、データベース・システムで無料で使用できます。
更新機能は、データベース・システムおよびデータベースの更新に必要な手順を簡素化します。OCIコンソールとAPIを使用して、データベース・システムや データベースに適用できる更新を表示し、更新リクエストを送信することができます。その後、このサービスはステータスを表示しながら、更新手順をエンドツーエンドで実行します。適用されたすべての更新を表示し、必要に応じて更新をロールバックまたは再適用できます。さらに、Oracle Identity and Access Management(IAM)コントロールを使用して、更新機能へのアクセスを管理できます。
データベース・システムのクラウド・ネットワーク(VCN)はOCI Object Storageに保存されたパッチにアクセスできる必要があります。サービス・ゲートウェイを設定すると、これを行うことができます。この結果、パブリックIPアドレスなしのクラウド・リソースがOracle Object Storageなどのオラクル・サービスにプライベートにアクセスできます。
データベース・システムやデータベースに対するサービス固有の更新を適用することができます。データベース・システムには、最新の更新のみが適用可能です。データベースには、最新の更新と古いデータベース更新の両方を適用することができます。Update a database system には、現在利用できるデータベース・システムとデータベースの更新のリストがあります。
カスタムのデータベース・ソフトウェア・イメージを使用して、暫定または単発更新を適用します。OPatchユーティリティを使用して、オンプレミスの四半期更新は適用しないことを推奨しています。これらの更新は、追加のクラウド固有の更新を適用しなければ機能しない可能性があります。代わりに、Oracle Cloud InfrastructureコンソールとREST APIで提供されているクラウド向けにカスタマイズされた四半期ごとの更新を適用する必要があります。
はい。カスタムのデータベース・ソフトウェア・イメージを使用できます。
はい。1ノードの仮想マシン・データベース・システムではダウンタイムが発生します。2ノードのRACの仮想マシン・データベース・システムの更新は、一度に1ノードのローリングです。Oracle Data Guardを設定して、ダウンタイムを最小限に短縮することもできます。Maximum Availability Architecture(MAA)のベストプラクティスに従います。
更新が失敗すると、データベース・システムまたはデータベース・ホームは使用可能な状態になります。更新履歴には、操作が失敗した理由が表示されます。障害の根本原因をデバッグするには、ホストにアクセスして、更新関連の詳細なログにアクセスできます。ログ情報が問題のデバッグに役立たない場合は、Oracle Supportにリクエストを提出して、根本原因の特定に役立てることができます。
OCIコンソールとびREST APIで、適用されたデータベース・システムとデータベースの更新履歴を表示できます。
はい。データベース・システムは、データベースと同じかそれ以上のバージョンである必要があります。バージョンの競合を回避するためには、最初にデータベース・システム更新を適用してから、データベース更新を適用する必要があります。この順序に従わないと、更新の適用中にエラーメッセージが表示されます。
はい。Oracle Databaseのバンドルの更新とデータベース・システムのデータベース更新は異なります。データベース・システム・データベースの更新は、Oracle Databaseのバンドル更新、OCIの更新、およびその他の更新を含むスーパーセットです。
データベース・システムのアップデートは、Grid Infrastructureのアップデートを含み、Grid Infrastructure/ASMのストレージ管理を使用しているデータベース・システムで利用可能です。データベース・システムの更新にOSの更新は含まれません。
パッチ適用機能を使用したOCIコンソールやAPIでは、OSの更新は現在サポートされていません。コマンド・ラインからOSに手動で更新するには、ホストに直接アクセスする必要があります。仮想マシン・データベース・システムのOS更新については、ドキュメントを参照してください。
はい。データベース更新は累積的です。新しい更新は、以前のデータベース・システムからの更新、または同じバージョンのデータベース更新を含んでいます。
Oracle Database Autonomous Recovery ServiceおよびOracle Cloud Infrastructure (OCI) Object Storageをバックアップ先として使用できます。詳しくは、Recovery Service ConceptsおよびOCI Object Storage Overviewを参照してください。
Autonomous Recovery Serviceは、OCIデータベース向けのフルマネージドのスタンドアロンおよび一元化されたクラウド・バックアップ・ソリューションです。Recovery Serviceは、Zero Data Loss Recovery ApplianceとOracle Recovery Manager (Oracle RMAN)を組み合わせた機能を活用できるように設計されています。Autonomous Recovery Serviceを自動バックアップに使用する場合、毎週全体バックアップを実行する必要はありません。Autonomous Recovery Serviceは、仮想完全バックアップを使用してデータベース・リカバリを実行します。これにより、日次増分バックアップがないため、リカバリを高速化できます。リアルタイム・データ保護機能が有効になっている場合、Autonomous Recovery Serviceは、REDOログの変更が保護されたデータベースから継続的に転送されるため、オブジェクト・ストレージへのバックアップよりも優れた目標復旧時点(RPO)を提供します。
Autonomous Recovery Serviceは、最適化されたポリシー主導の自動バックアップおよびリカバリ・ソリューションを提供します。Zero Data Loss Autonomous Recovery ServiceはAutonomous Recovery Serviceのオプション機能で、リアルタイム・データ保護を提供し、データベース障害時にはデータ損失ゼロのリカバリでデータベースを保護します。Real-time Data Protectionとは、保護されたデータベースからAutonomous Recovery ServiceへREDO変更を継続的に転送することを指しています。この機能により、データ損失を削減し、RPOを0に近づけることができます。リアルタイム・データ保護機能は追加コストを伴うオプションであるため、データベースの自動バックアップを構成する際に、有効または無効を選択できます。
はい。バックアップは、データベースの暗号化に使用したものと同じマスター・キーで暗号化されます。
データベースのバックアップには、オラクルが管理する自動バックアック機能を使用することをお勧めします。OCI コンソールまたは REST API を使用して、データベースのバックアップを作成および管理できます。また、バックアップから既存のデータベースをリストアすることも、バックアップから新しいデータベースを作成することもできます。詳細は、Managed Backup FeaturesおよびBackup Automation and Storage in Oracle Cloudを参照してください。
自動バックアップは、手動バックアップよりも信頼性と一貫性が高く、エラーの発生も少なくなります。OCIコンソールまたはRest APIを使用して、簡単にバックアップを作成および管理できます。コンソールを使用すると、数回のクリックでオンデマンドの全体バックアップを作成したり、自動増分バックアップを設定したりできます。同様に、最後に確認された正常な状態、ポイントインタイム、またはシステム変更番号(SCN)でバックアップを表示し、データベースをリストアできます。また、バックアップから新しいデータベースを新しいデータベース・システムに作成することもできます。詳しくは、Recover a Database Using the ConsoleおよびWays to Manage the Recovery Service Resourcesを参照してください。
自動バックアップ操作が失敗した場合、データベースサービスは翌日のバックアップ・ウィンドウで操作を再試行します。オンデマンドの全体バックアップが失敗した場合は、データベースシステムとデータベースの可用性が回復したときに操作を再試行できます。バックアップに失敗するとOCI コンソールで報告されます。Zero Data Loss Autonomous Recovery Serviceのリアルタイム・データ保護機能を使用しているデータベースシステムの場合、バックアップがスキップされても、転送された REDO ログを使用することでデータベースのリカバリ能力が継続するため、データ損失は発生しません。
いいえ。自動バックアップはデフォルトでは有効になっていません。このオプションは、データベースの作成中、またはデータベースのプロビジョニング後いつでも有効にできます。詳細は、「Backing Up Oracle Cloud Databases to Recovery Service」を参照してください。
自動バックアップの保存期間は、選択したバックアップ先のタイプに基づきます。
バックアップ先にAutonomous Recovery Serviceを選択した場合は以下になります。
バックアップ先にOCI Object Storageを選択した場合は以下になります。
自動増分バックアップの保存期間と頻度を自分で設定することはできません。
日次レベル1バックアップは増分バックアップで、レベル0バックアップ日の翌日から6日間、毎日作成されます。アーカイブREDOログのバックアップは、最低60分ごとの頻度で行われます。
データベースの自動バックアップを有効にすると、最初のレベル0バックアップが作成されます。OCI Object Storage への自動バックアップの場合、全体バックアップは週に1回実行され、その間に日次増分バックアップが実行されます。Autonomous Recovery Serviceへの自動バックアップでは、最初の全体バックアップの後、日次増分バックアップのみが実行されます。
自動全体バックアップを実行する曜日と、全体バックアップを開始する2時間枠をスケジュールできます。また、日次増分バックアップを開始する2時間枠をスケジュールすることもできます。
OCI Object Storageが自動バックアップ先の場合は以下になります。
Autonomous Recovery Serviceが自動バックアップ先の場合、データベース終了後のバックアップの管理方法を選択できます。
OCI Object Storageがバックアップ先の場合、バックアップは OCI Object Storage に保存されます。OCI Object Storage は、耐久性に優れた設計になっています。データは、複数のストレージサーバー間および複数の可用性ドメイン間で冗長的に保存されます。データの整合性はチェックサムを使用して積極的に監視され、破損したデータは検出されて自動的に修復されます。データの冗長性が失われた場合は自動検出され、お客様に影響を与えることなく自己修復されます。詳しくは、Object Storageの特徴を参照してください。
Recovery Serviceは、バックアップの保存先に多くの保護レイヤーを提供します。バックアップは定期的に検証され、冗長性の高いストレージに格納され、異なる可用性ドメインに分散されます。データの整合性はチェックサムを使用して積極的に監視され、破損したデータは検出されて自動的に修復されます。データの冗長性が失われた場合は自動検出され、お客様に影響を与えることなく自己修復されます。詳しくは、Recovery Serviceの概念を参照してください。
2ノードRACの仮想マシンデータベース・システムはサーバーまたはデータベース・インスタンスの障害によるダウンタイムを防止します。また、さまざまな可用性ドメインまたはリージョンでデータベース・システムを起動し、その間にOracle Data Guardを設定することもできます。
Oracle Databaseの高可用性設定の詳細については、Data Guard for High AvailabilityとMaximum Availability Architecture(MAA)のベストプラクティスを参照してください。
すべてのエンタープライズデータのベースエディションはData Guardをサポートしています。Enterprise Extreme Performance版はActive Data Guardをサポートしています。
Oracle Data Guardの有効化は、OCIコンソールとREST APIで行うことができます。数回クリックするだけで、Data Guardを有効にして、スイッチオーバー、フェイルオーバー、および復元アクションを実行できます。Oracle Identity and Access Managementサービスを使用して、機能のきめ細かいアクセス制御を設定することもできます。
ASYNCトランスポート・タイプによる最大パフォーマンス保護モードとSYNCトランスポート・タイプによる最大可用性をサポートしています。
Data Guard機能を使用してData Guardの関連付けを削除するには、最初にスタンバイデータベースを削除する必要があります。スタンバイデータベースを削除すると、Data Guardの関連付けは自動的に削除されます。
デフォルトでは、スタンバイ・データベースはプライマリと同じデータベース・バージョンで作成されます。ただし、スタンバイ・データベースにカスタム・データベース・ソフトウェア・イメージを使用することで、同じバージョンまたはそれ以上のバージョンを選択できます。
はい。オンプレミス・データベースとOCIのデータベース・システムで動作するデータベースの間にData Guardを設定できます。DGMGRLでは、オンプレミス・データベースとサービス・データベースの間にData Guardを手動で設定できます。DGMGRLの詳細
プライマリおよびスタンバイのData Guard設定でデータベースを更新できます。まずスタンバイを更新し、スタンバイに切り替えた後、プライマリを更新する必要があります。
OCI Databaseバックアップおよび復元機能を使用して、プライマリデータベースをバックアップおよび復元できます。スタンバイのバックアップを有効にする場合は、スタンバイデータベースホストにアクセスし、RMAN(Recovery Manager)を使用して有効にすることができます。
Active Data Guardを使用すると、スタンバイ・データベースを読み取り専用の操作に使用できます。
いいえ。Data Guard機能でFSFOを設定することはできません。しかし、手動で設定することはできます。可能な場合は、別の可用性ドメイン内の仮想マシンに導入する必要があります。