日経グループ 2021年の主な事業 2021年1月3日

「NIKKEI LIVE」開設、「経済が分かる」イベント配信

電子版ニュースとイベント連動                 

昨年11月の「世界経営会議」では米ネットフリックスのリード・ヘイスティングスCEOがオンラインで登壇した

 日経グループのオンラインイベントを一覧できるサイト「NIKKEI LIVE」を今春に日経電子版内に開設します。参加したいイベントがすぐに見つかり、申し込みからライブ映像配信、録画視聴までワンストップで体験できます。

 ポストコロナのニューノーマル(新常態)時代に、オンラインイベントのニーズが高まっています。感染防止対策だけでなく、開催場所を選ばず、多くの人が気軽に参加できる利点があるためで、コロナが終息してもオンラインでのイベント開催は定着するでしょう。

 日経グループは視聴者と双方向で直接つながるオンラインの強みを生かし、新聞、出版、テレビ、電子版に次ぐ新しい情報発信の場を提供します。

 国際シンポジウムの「日経フォーラム 世界経営者会議」や「世界デジタルサミット」、ビジネスセミナーの「景気討論会」など、日経グループは多様なイベントを開催しています。オンライン開催は、世界中から著名な登壇者を集めやすい利点もあります。

 NIKKEI LIVEではこうしたイベントの中からを最新の一押しイベントを紹介するほか、検索やカレンダーから自分の関心に合ったイベントを簡単に選べる機能を搭載します。

 日経電子版のニュースと連動した新しいイベントもスタートします。国内外で発生した最新ニュースや旬のテーマを専門家やベテラン記者がタイムリーに解説し、視聴者の質問に答えます。

 サイト開設前にプレイベントも開催します。例えば1月中旬に開かれる世界最大のデジタル技術見本市「CES」について、米国の現地記者とオンラインでつなぎ、最新テクノロジーのトレンドを解説するイベントなどを予定しています。

 記事を読むだけでは分からないニュースや取材の裏側を伝え、読者・視聴者との対話がそのままコンテンツになる新しいメディアの形を目指します。

脱炭素社会へ大転換 手厚く報道

多彩な調査報道                 

調査報道では様々なデータから新たな事実を浮かび上がらせビジュアルに表現

                

 今年最大の編集テーマは「環境シフト社会」です。日本は2050年の温暖化ガス実質ゼロを宣言しました。「ゼロ」に向けた道筋や方程式は複雑です。環境問題への対応は未来の国力を左右します。世界をリードするのは誰か、再生可能エネルギーの切り札は何か、日本をけん引してきた自動車産業を変えられるのか。新年からスタートした企画記事に続き、環境問題が社会、企業、市場、国家、そして地球にもたらす衝撃を、あらゆるデータと取材を通して描き出します。専門家によるシンポジウムなど様々な手法を使って、21世紀を動かす最大のテーマの解を探ります。

 編集局に調査報道とデータジャーナリズムの新たな組織をそれぞれ立ち上げます。調査報道は「サイバーセキュリティー」「都市問題」「行政監視」などを重点テーマとして、埋もれていた事実を発掘するコンテンツを発信します。

 AR(拡張現実)などのデジタル技術を駆使して、5G時代にふさわしいコンテンツの表現力を追求します。開催予定の東京五輪では、試合中の選手を撮影した写真をすぐに3D画像に変換する技術などを活用し、多彩な表現手法を使った報道を展開します。

 日経本紙には2つの紙面を新設します。「グローバル市場面」は、膨張する中国の不良債権問題など世界の金融市場を巡るニュースを伝えます。「テック面」は、先端テクノロジーや最新の経営トレンドを深掘りします。

 その日のニュースや生活に役立つ情報などを専門記者が音声で解説するネットサービス「ポッドキャスト」も展開します。第1弾として、個人向けに資産作りのイロハを編集委員などが対話形式で紹介する「マネーのまなび・ポッドキャスト」をスタートします。5月に創刊50周年を迎える日経MJは、消費・流通の将来像を描く連載企画やセミナーなどを展開します。

電子版に「Think!」機能、専門家が投稿

「Think!」機能                 

エキスパート陣が記事の解説や分析を投稿。アプリ版は春にも対応予定

 日経電子版の注目記事に、各界の第一線で活躍しているエキスパートが解説や分析を投稿する「Think!」がスタートしました。厳選した日経の記事と、専門家の見方や意見を併せて読むことで、多様な深い視点に触れていただき、ニュースの複眼的な理解をサポートします。

 投稿するのは、ジャーナリストの池上彰氏、ソニーシニアアドバイザーの平井一夫氏、早稲田大学教授の中林美恵子氏ら、企業経営、外交、金融、アカデミズムなどの専門家26人です。各分野の取材経験が豊富な日本経済新聞の編集委員らも加わり、総勢45人が多角的にニュースを読み解きます。

 投稿付きの記事には「Think!」のマークが付きますので、マークを目印に記事を探してみてください。「Think!」の機能は、スマートフォンやタブレット端末、パソコンのブラウザ版からご利用いただけます。スマホやタブレット端末のアプリ版は春にも対応予定です。

 電子版はこのほかにも情報収集をサポートする機能を追加しています。

 昨年末に始めた「AI推薦」は読者の関心に合わせ最適な記事を提案します。過去に読んだ記事の傾向をAI(人工知能)が学び、読者一人ひとりの関心に沿ったコンテンツを選び出して自動表示する機能です。膨大な記事に埋もれてしまいがちな記事の読み逃し防止にも役立ちます。

 スマホのアプリでは、下部に表示される「メニュー」のジャンル選択や並べ替えなどの編集ができるようになりました。現在はアップルの基本ソフト(OS)「iOS」のみの対応ですが、グーグルの「アンドロイド」にも対象を広げる予定です。

転職サービス、日経会社情報と連携

日経転職版画面イメージ                 

日経転職版では「日経会社情報デジタル」との連携を開始

 ビジネスパーソンのキャリアを支援するため昨年立ち上げた転職サービス「日経転職版」および副業マッチング・スキルシェアサービス「NIKKEI SEEKS」は、新機能の拡充などにより一層便利に進化します。

 日経転職版では、企業情報データベース「日経会社情報デジタル」との連携を開始。求人情報を掲載する企業に関する最新のニュースや、財務・株価など詳細な企業情報の掲載を始めます。求人企業への関心を高め、深い理解を促すことで、よりよいマッチングを実現します。転職を希望する方のキャリアにあった最適な求人情報を提供すべく、多様な求人案件を抱える人材紹介会社(エージェント)との提携も深め、転職者・企業双方の利便性を向上させます。

 オンライン上で業務の受発注先を探すことができるNIKKEI SEEKSは、副業希望者や個人事業主で構成されるエキスパートの専門領域を用いて企業の持つDX推進上の課題解決に貢献します。受注側、発注側双方向の評価を設けることで客観的な情報をもとに発注先を決められます。発注側もマッチングが成立するまでは無料で利用できます。こうしてたまったデータを活用することでマッチング精度を高めていきます。副業を認める企業が増え、働き方が多様化するなか、個人の持つスキルを多方面で活用できる機会の提供を目指します。

 日経転職版、NIKKEI SEEKSは共に日経IDと連携したサービスです。日経電子版などで既に日経IDをお持ちの方は同じIDでご登録(無料)いただけます。日経IDを軸にビジネスパーソンのキャリア支援を目的とした付加価値の高いサービスを提供していきます。

「スマートクリップ」社内共有を容易に

 法人向けのデジタル情報サービスでは、新聞記事を自動クリッピングして社内に配信する「日経スマートクリップ」を3月に刷新します。管理者が特定の記事を配信対象に追加したり、自動設定とは別のテーマに分類できたりするようになるなど、社内の情報共有ツールとして一段と進化します。テレワーク時代に対応したデジタル情報サービスになります。

 日経記事はもちろん、ELNETモーニングクリッピングと共同運営する「日経スマートクリップplus」では全国紙・地方紙、業界紙など100紙以上から社名など特定のキーワードが含まれた記事を自動収集します。昨年11月のリニューアルでお客様側での専用サーバー設置は不要になっており、導入・保守コストは大幅に軽くなりました。

 今年3月には管理者用のスマートフォン画面もリリースし、管理者が収集テーマやトピックをスマホで簡単に編集して社内の利用者と共有できる機能も設けます。

 登録した企業や官公庁、人物の人事異動情報を毎日指定の時刻にメール通知したり、部署のメンバーに一斉通知したりすることができる「日経人事ウオッチPro」も今春にかけて機能を大幅に改善します。直近2週間にあった昇格、退任の件数など期間を指定して登録企業や業界の異動情報件数を画面表示し、春の人事異動期などにキーパーソンの異動をキャッチしやすくします。

 このほか企業・業界分析の情報プラットフォーム「日経バリューサーチ」では、新コンテンツとして海外の非上場企業情報を追加する予定です。

SDGsフェス 読者参加型、自治体とも連携

 日経BP、FTと連携してSDGsフェスを年4回開催する予定です。政府・自治体・企業・市民のSDGs達成への取り組みを内外に発信していきます。

 幅広い年齢層に向けてSDGsをテーマにシンポジウムをリアルとオンラインのハイブリッドで開催。国内外の有識者、経営者、政府、自治体関係者、NPOなどを招聘する日経グループを挙げた大規模イベントです。DX、ジェンダーギャップ、気候変動、エネルギー、健康、資産運用、教育、海洋プラスチック等幅広いテーマを取り上げます。

 本年はデジタル技術を駆使して、読者参加型のプロジェクトとします。全国各地の持続可能な街づくり、地域づくりを推進する自治体、企業、団体と連携し、市民の幸福実現をサポートしていきます。

 企業にはSDGs未来面、FT紙面での情報発信、日経ESG経営フォーラムへの参加により、SDGs達成へのサポートをグループ挙げて行います。

「エコプロ」など3展示会を開催

 持続可能な社会の構築を目指し、「SDGs Week」の総称で以下の3展示会を12月8~10日に東京ビッグサイトで開催します。「エコプロ」ではSDGsの達成に向けた企業・団体の取り組みや最新の環境技術を紹介。「社会インフラテック」は道路・橋梁などのインフラ維持管理、老朽化対策技術を提案します。「気候変動・災害対策Biz」は再エネや防災・減災の最前線を展示。本展はオンラインでも同時開催します。

「クロード・モネ 風景への問いかけ」展

「トルーヴィル、ロシュ・ノワールのホテル」                 

「トルーヴィル、ロシュ・ノワールのホテル」(オルセー美術館、Photo (C) RMN-GP/Hervé Lewandowski)

                

 印象派の巨匠モネの風景画の代表作を仏オルセー、オランジュリー両美術館の収蔵品を中心に国内外から集める「クロード・モネ 風景への問いかけ」展を5月29日から9月10日まで、アーティゾン美術館(東京・中央)で開催します。

 照り付ける強い日差し、青空を流れる雲、海風にはためく旗。「トルーヴィル、ロシュ・ノワールのホテル」で、モネは真夏の海岸の光と風を、力強く伸びやかな筆づかいで描いています。

 自然の光を再現しようと新しい表現方法を追求し続け、風景画を革新したモネ。本展では「睡蓮の池、緑のハーモニー」「ルーアン大聖堂」の連作、「サン=ラザール駅」など風景画の傑作の数々を年代を追って展示します。

 このほかモネの風景画に影響を与えた浮世絵や、風景をガラスに閉じ込めた同時期のアールヌーボーの工芸品なども展示します。

モネの講座などオンライン配信

 オンライン配信を中心とした教養講座「日経アートアカデミア(https://academia.nikkei.co.jp)」を拡充します。美術や音楽・芸能、文学など多彩な分野のコンテンツで、時間と場所を選ばない新しい学びと芸術鑑賞の機会を提案しています。2021年はクロード・モネと日本との深い関係性を日仏の専門家が解説する講座や、絵本画家として人気の高いいわさきちひろの絵画世界に焦点を当てた講座などをお届けします。

メトロポリタン美術館展

「女占い師」                 

ラトゥール「女占い師」Rogers Fund 1960/60.30 Collection:The Metropolitan Museum of Art

                

 米ニューヨークのメトロポリタン美術館が所蔵する西洋絵画の傑作を展示する「メトロポリタン美術館展(仮称)」を11月13日から2022年1月16日まで、メトロポリタン美術館と共催し、大阪市立美術館で開催します。

 世界三大美術館のひとつであるメトロポリタン美術館は150年の歴史を持ち、収蔵品は数百万点に及びます。今回、来日するのは同館の西洋絵画ギャラリーの展示作品。ラファエロ、ルーベンス、フェルメール、ラトゥール、エル・グレコから印象派のモネ、ルノワール、シスレー、ドガ、セザンヌまで、巨匠ばかりの65作品を展示します。このうち46点は日本初公開です。

 会場は芸術の歴史をたどるように展示します。宗教が生活を支配していた中世、ルネサンスの時代の祈りの絵画から、絶対王制期の壮麗なバロック絵画、絵画が刷新される近代の印象派まで、西洋の芸術家の創作の推移を実感できます。

「ウィーン国立歌劇場」日本公演

「R.シュトラウス作曲「ばらの騎士」」                 

R.シュトラウス作曲「ばらの騎士」、WIENER STAATSOPER-Michael Poehn

                

 音楽の都ウィーンを象徴する世界最高峰の歌劇場のひとつ、「ウィーン国立歌劇場」の5年ぶりの来日公演を10月14日から11月1日にかけて東京文化会館と神奈川県民ホール(横浜市)で開催します。

 本公演は昨年から音楽監督に就任したフィリップ・ジョルダンの指揮でR.シュトラウス作曲「ばらの騎士」と、巨匠リッカルド・ムーティの指揮でモーツァルト作曲「コジ・ファン・トゥッテ」と、いずれもドイツ・オペラの中心的作曲家の代表作を上演します。

 ウィーンの香りを満喫させてくれるオットー・シェンク演出の「ばらの騎士」は1994年の来日公演でカルロス・クライバーが指揮した伝説の舞台です。「コジ・ファン・トゥッテ」はムーティの愛娘、キアラ・ムーティが2018年に制作した舞台です。

「鑑真和上と戒律のあゆみ」展

「鑑真和上坐像」                 

「鑑真和上坐像」唐招提寺蔵、撮影・金井杜道

 唐の高僧・鑑真が日本に伝えた戒律の教えを紹介する「凝然国師没後七百年 鑑真和上と戒律のあゆみ」を3月27日~5月16日に京都国立博物館で開催します。

 戒律は仏教徒が守るべき倫理規範ですが、時代や社会の変化に応じて各宗派の祖師たちが新しい風を入れて改革し、発展しました。特に鎌倉時代には没後700年を迎える凝然(ぎょうねん)など多くのカリスマが登場し、幅広い支持を集めました。

 本展では、戒律の伝来から鎌倉時代の最盛期、さらに復興運動が盛んになる近世までの歴史を唐招提寺、東大寺、泉涌寺、西大寺など各宗派を代表する寺院の名品でたどります。

 国宝「鑑真和上坐像」が12年ぶりに寺外で公開されるほか、鑑真の生涯をドラマチックに伝える重要文化財「東征伝絵巻」(いずれも唐招提寺蔵)など彫像・絵画や関連史料約160点を一堂に展示します。

モンドリアン展

 現代のデザインにも影響を与え続ける抽象画家モンドリアンの初期の具象画から晩年の三原色の抽象画まで、段階を経て推移する多様な作品を紹介する「モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて」を3月23日から6月6日までSOMPO美術館(東京・新宿)で開きます。

 モンドリアンの大規模な展覧会は日本では23年ぶり。夏に愛知に巡回予定です。

大地のハンター展

 人気のハンターたちが上野に集合!

 動物の「捕食」をテーマに、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類、昆虫やクモなど、太古の昔から現代にいたるまでの多様な捕食者たちの起源と進化、ハンティングの技術などを紹介し、地球環境のこれからを考える科学展覧会です。大型のワニやネコ科の動物、フクロウ類やトンボ、ハチなど昆虫のほか、絶滅した捕食者の貴重な標本も展示します。3月9日から6月13日まで国立科学博物館(東京・上野)で開催。

scoutAsia、企業データ700万社に拡大

 英フィナンシャル・タイムズと共同展開する英文情報サービスscoutAsiaは企業データの拡充とAI(人工知能)による操作性の向上を実現します。アジア24カ国・地域で現在約120万社の収録企業数を700万社超に増強。日本経済新聞の記事を自動英訳する機能を搭載するほか、AIが記事やデータを自動抽出・分類して業務を効率化する先進ツールに生まれ変わります。

 英文メディアNikkei Asiaは2020年秋に媒体名をNikkei Asian Reviewから変更しました。2021年もコンテンツと機能・サービスの両面で魅力を高めます。

日経EGPオンライン、経営人材育成のeラーニング

 経営人材育成のためのeラーニング教材「日経EGPオンライン」の提供を今春から始めます。フィナンシャル・タイムズ(FT)の協力を得て、日経独自のプログラムを開発。企業、個人の皆様から受講者を募ります。

 日経は昨年、セミナー形式の日経エグゼクティブ・ガバナンス・プログラム(EGP、主席講師・伊藤邦雄一橋大学CFO教育研究センター長)を開講しました。これと同じくEGPオンラインも経営人材育成をテーマにしたデジタル研修教材です。取締役の役割、経営層に必要な財務・会計スキル、企業文化とDXガバナンスなどをパソコンやスマートフォンで学べます。ご案内はhttps://s.nikkei.com/pegpd

第3回社歌コンテスト

 現在、第4次社歌ブームといわれる中で、本コンテストは過去2回、社会に大きな反響を引き起こし、紙面のみならず、SNS上でも盛り上がりが見られました。コロナ禍で各社が社内の一体感の醸成に苦しむ中、社歌の存在はますます大きくなっていると思われます。今年も3回目となるコンテストを開催いたします。より多くの参加社を集め、各社の思いを紙面、動画などを通じて社会に伝えることで、日本経済を元気にしていきたいと考えております。

日経・FT感染症会議

 産官学連携のもと、日本発の感染症対策イニシアチブについて議論する「日経・FT感染症会議」。第8回会議を今秋開催します。尾身茂氏(独立行政法人地域医療機能推進機構理事長)を議長に、感染症対策に関わる第一人者を国内外の産官学・国際機関から集め、具体的かつ実行可能なアクションプランを打ち出します。東京五輪・パラリンピック後の開催となる本年の会議では国の新型コロナウイルス感染症対策に言及しながら、得られた教訓や今後の課題も国内外に情報発信します。

グループ

日経BP 「日経の本」体験サイト開設

BPロゴ

 日経BPが発行する経営専門メディア「日経ビジネス」は1月、「危機に強い。変化に強い」をキーワードに全面刷新します。電子版では20本の新シリーズを開始。ESG、スタートアップ、中国情勢など各分野の専門家がより深い情報を、より使いやすくした画面で届けます。雑誌版(週刊誌)は図表や写真を生かした紙媒体ならではの手法で情報を分かりやすく提供します。

 働く女性を応援するデジタルメディア「日経xwoman(クロスウーマン)」も4月に全面刷新します。

 BPが担う日経グループの出版事業もさらに進化します。「日経の本」に関するさまざまな情報や体験を提供する「日経BOOKプラス」プロジェクトをスタート。年間600点を超える発行書籍を紹介しているサイトを刷新。書籍データベースや音声・動画のほかに、オンライン読書会といった参加型の機能も順次加えて、新しい読書の楽しみを体験していただきます。

QUICK 創立50周年、兜町に本社

Quickロゴ

 10月に創立50周年を迎えるのを機に、日本の金融・資本市場の発祥の地である東京・兜町に本社を移転します。兜町は「国際金融都市・東京」構想の核となる国家戦略特区に指定され、新興の運用会社や外資系金融機関などが進出し始めています。こうした金融機関などへの情報インフラの提供といったビジネス支援を手掛けていきます。

 春以降には、資産運用、ESG、オルタナティブデータなどをテーマとした創立50周年記念の大型ウェビナーを連続で開催します。

 1月にLIBOR(ロンドン銀行間取引金利)の代替となる日本円の新金利指標「東京ターム物リスク・フリー・レート(TORF)」の算出・公表を担うための新会社「QUICKベンチマークス(QUICK Benchmarks)」を設立します。春には実際の金融取引に用いることができる確定値の算出・公表を開始することを目標にしています。

テレビ東京 「バーチャル池袋」で新事業

テレビ東京ロゴ

 テレビ東京は、これまで培ったコンテンツの力とデジタルの力を融合させ「バーチャルな池袋」を創り出します。豊島区や実際の地元企業など異業種、異分野とも連携し、新たな事業やイベントなどを展開する「池袋ミラーワールドプロジェクト」を始動させました。

 昨年オープンした池袋のライブエンターテイメントビル・ミクサライブ東京を拠点とし、バーチャルとリアルが干渉しあう空間から、テレビ東京の新しいチャレンジを始めます。

パラビ

Paraviロゴ

 今秋開催する将棋の第69期王座戦(日本経済新聞社主催)全局のクライマックスシーンを、人気棋士の大盤解説で毎回ライブ配信します。昨年、初防衛を果たした永瀬拓矢王座と挑戦者の熱戦の模様をわかりやすく伝えます。日経電子版、日本将棋連盟と連携してお届けする見どころ満載のオリジナル解説は後日、アーカイブ配信でもご覧いただけます。