若い頃は洋裁が得意で私達息子のシャツなども作ってくれていた母。晩年はリウマチを患い手仕事も難しくなってしまいましたが、大好きな時代劇や、孫たちがひ孫をつれて遊びに来てくれるのも楽しみにしながら穏やかな余生を過ごしていました。
最近では昨年の四月に母の卒寿をお祝いして一族揃って賑やかに過ごし、母も喜んでくれて私達もどれだけ嬉しかったことか。昨年十一月の初めに入院してすぐ危ない場面もありましたが、なんとか乗り越えて命を繋いでくれました。
「最後は身内だけで見送ってほしい」と常日頃言っておりましたので、もしもの際は家族葬でと決めておりました。家族葬という形式が実際にどのような場所でどのような内容の葬儀になるのか深く知っておきたいと思い、自宅から一番近く、大和駅からも近いファミリーホール大和に妻と共に見学に伺ったのがサン・ライフさんに葬儀を依頼したきっかけです。
施設内を見学できればと伺った私達をスタッフの方は快く案内してくれ、後に葬儀の担当もしてくださった佐々木さんが詳しい説明までして下さいました。私達の意向に沿いながら、ご自身の実体験や経験を交えて話して下さる佐々木さんの応答に誠実さを感じ、後日ご招待いただいた内覧会に参加。その日も出迎えから案内までして下さった佐々木さんの人柄に、この方になら安心して相談できるとその場で会員入会を決意しました。手続きを終えたとき、不安が解消され安堵したことを思い出します。
病院で息を引き取ってから葬儀までの一週間ほどの間、ファミリーホール大和の霊安室で母を休ませていただきましたが、毎日お焼香に伺った私たちをスタッフの方がいつも快く迎えて下さり、帰りの挨拶時にはまるで家族かのように「ありがとうございました!」と声をかけて下さいました。
立ち寄りやすい立地、当日の専用感、全てを通じ施設のネーミングにふさわしい「ファミリー」を実感するものでした。
当日の担当も務めてくださいました佐々木さんの進行は誠実さそのもの。まだ小さい子どももいるのでと宗派に沿ったお焼香の作法を改めて皆に教えて下さるなど、配慮ある丁寧な進行をして下さいました。
メッセージを書いて棺に入れてあげられるよう会場前に色紙が用意されていたのも素敵でしたし、十数枚の写真が映し出されるナレーション付きの映像を控室で見た際には、母との思い出が蘇り、思わず涙が流れました。そのナレーションにも使われていた会葬礼状の文章は、私がお話した母の人柄や思い出をまとめてくださったもので、私達家族だけでなく後日お参りに来て下さった知人の方々からも大変好評でした。
他にも納棺の儀で懇切丁寧に母の旅支度を整えてくれた西さん、後日注文した位牌を自宅まで持参してくれた郡司さんなど、佐々木さんをはじめ関わって下さったスタッフの方々の誠意あるお力添えにより、母と生前に約束していた以上の家族葬が行えたと心から感謝しております。
葬儀を通じて家族の絆が一層強くなったように感じ、母もきっと喜んでいることでしょう。
誠にありがとうございました。