父は昔気質の一本気な性格で、仕事も趣味も妥協せず、自分が思った通りに全てやりきる人でした。若い頃は家庭のことは母に任せきりでしたが、母の体調が思わしくなくなってからは掃除や洗濯、料理までの家事一切を母に代わって引き受けておりましたので、年を重ねてその一本気な性格が家庭の中で良い方向に発揮されたようです。
若い頃から将棋を趣味にしており、将棋クラブ在籍中には数々の賞も獲得。父の世代には珍しく、ゲームでも将棋に没頭する一面もありました。そんな父の晩年の「相棒」となったマックスが実家にやってきたのは、今から7年ほど前のこと。孫の保育園の送迎係を卒業して寂しそうにしていた父を励まそうと、妹が両親にプレゼントした生後3カ月のミニチュアダックスフンドでした。それから父の役目にマックスの世話係も加わったわけですが、新たな張り合いができたかのように充実した余生を送っていました。
父は以前から喉頭がんを患っていましたが、マックスとの散歩を毎朝の日課にしていました。あの朝も、いつものようにマックスと散歩に出かけたのですが、帰宅後に体調を崩し、その1週間後、81歳で帰らぬ人となりました。
サン・ライフグループに、ペット同伴で最期のお別れができる「ファミリーホール ウィズ」があることを教えてくれたのは私の同級生です。亡くなる直前まで世話をしていたマックスと一緒に父を見送ってあげたいとの想いから葬儀をお願いすることに決めました。担当してくれたスタッフの吉川さんは、初めて会った時からフレンドリーに接してくれ、葬儀に不慣れな私たちに色々とアドバイスしてくれましたので安心してお任せすることができました。また、マックスが式場で粗相をしてしまった際にも、付き添ってくれていたスタッフの方が「気にしなくてもいいですよ」と、優しく声をかけてくれ、こちらも気を張らずに父を見送ることができました。いつもは元気いっぱいのマックスも、葬儀中は終始落ち着いた面持ちで、父の最期を見届けられたようです。
葬儀後も吉川さんは私たちに寄り添い、親身にアドバイスしてくれました。父の持ち物の整理について相談したところ、「ご葬儀後整頓バック」の活用を勧めてくれ、預かってくれたうえでご供養もしてくれました。限られた予算の中でしたが、吉川さんをはじめとするスタッフの皆さんの、形式的ではない心の通った対応に私たちの悲しみは癒されました。
その後、49日法要や1周忌法要も、マックスと一緒にウィズで。これからも我が家の一員となったマックスと共に、父との思い出を偲んでいきたいと思います。