若い頃の父は郵政省に勤める国家公務員。保険業務の成績が優秀だったことから何度も表彰され、平成5年には叙勲を受けるほどの自慢の父でした。また、植木いじりが趣味だった父は、夏にフウチソウを、冬にはプリムラ・マラコイデスというピンクや白の可愛らしい花を育て、毎年私にも、鉢に植え替えたものを分けてくれました。
着ている服を褒めてくれたり、母には日頃から、服や身の周りの物を買ってあげたり、こどもの日には姉と私にお小遣いをくれたりと、周りに気遣いができる、温厚で愛情深い父でした。物忘れが多くなってきた母のことを父が支え、糖尿病を患っていた父の健康管理を母が行う。両親はお互いに、「二人で一人前だね。」とよく言っている仲の良い夫婦でした。
父が亡くなり、事前に会員となっていたので、サン・ライフにお願いすることに決めました。葬儀場に到着後、施設の中を見学してみると、お茶菓子にフリードリンク、控室にはベッドも完備されていて、まるでホテルのよう。最初、泊まるつもりはなかったのですが、すごく素敵なところだったので、「おじいちゃんのそばにいる。」と言う息子と一緒に泊まることにしました。最後の夜を父と共に過ごせたのも、納得のいくお別れが出来た理由の一つだと思います。
納棺の時に行う湯灌は、脱脂綿で身体を軽く拭くものしか知りませんでしたが、シャワーで身体を洗い流し、髭剃りやお化粧まで、とても丁寧にしてくれて感動しました。葬儀当日、花で飾られた祭壇は、「いかにも葬儀」という感じではなく、おしゃれに洋花で飾られていて「こんなに素敵なら近所の人にも見せてあげたかった。」と、親族だけにしか声を掛けなかったことを少し後悔するぐらい綺麗でした。お花が大好きだった父もきっと喜んでいると思います。
葬儀の最中は担当スタッフの西さんが親身に対応してくださり、葬儀の後は年金や相続など、これから必要になる手続きを、アフターフォロー担当スタッフの増田さんが事細かに教えてくれました。サン・ライフにお世話になって本当に良かったです。
母もデイサービスに通うことになり、たくさんの方々にお世話になりながらも、お友達を作り日々を過ごしています。充実した生活が送れるよう、これからも姉とともに、母を支えていきたいと思います。お父さん、お母さんのことをいつまでも見守っていてね。