【鹿沼文化財発掘!プロジェクト】未指定文化財の発見と記録
カテゴリー:伝統・文化・歴史
寄付金額 631,000円
目標金額:1,250,000円
- 達成率
- 50.4%
- 支援人数
- 24人
- 終了まで
- 受付終了
栃木県鹿沼市(とちぎけん かぬまし)
寄付募集期間:2024年7月19日~2024年9月18日(62日間)
栃木県鹿沼市 × 一般社団法人三乗堂
【栃木県鹿沼市】
鹿沼市では、市民一人ひとりが活躍できる「笑顔あふれるやさしいまち」をめざし、多様な主体による協働のまちづくりを推進しています。本市において公益的な活動を行う団体が、行政課題の解決を目指して立ち上げたプロジェクトに対し、ガバメントクラウドファンディングの仕組みを活用して支援をおこないます。
【一般社団法人三乗堂】
一般社団法人三乗堂は、栃木県鹿沼市を拠点に仏像を中心とした木造文化財を修理する工房です。
鹿沼はかつて日光へと続く日光道中壬生通り・例幣使街道の主要な宿場町として栄えた豊かな歴史文化を持つ地域です。工房立ち上げの2017年より文化財調査や修理の相談を多数受け、地域の文化財の多様さに感銘を受けてきました。しかし、寄せられる相談の多くは未指定の文化財であり一般家庭や小規模の自治会で管理されているもので、長い間文化財の維持管理について相談先がなく困っておられる方が多い印象を受けました。
鹿沼市の文化財について誰でも気軽に相談できるイベントを開催するため、また、地域の文化財の存在を広く知っていただくため、プロジェクトを実施いたします。
本事業により未指定文化財の所有者から直接、話を伺い、未だ世に出ていない文化財を発見し、調査や記録を行い、鹿沼市の共有の文化財として次の世代に残すお手伝いができるよう記録を遺したいと考えました。
ひとつでも多くの文化財を次の世代へ
忘れられ、失われる文化財を守る!いつの間にか姿を消す文化財たち。
文化財とは、私たちの長い歴史の中で今日まで守り伝えられてきた考古資料・古文書・書跡・美術品・遺物などのことです。
仏像修理工房を営む中で出会った多くの文化財は、ほとんどが未指定文化財です。
文化財と聞くと、「国宝」「重要文化財」などの指定文化財と呼ばれるものが真っ先に思い浮かびますが、それらは国、都道府県、市町村などで調査を行い定められたほんの一部のものです。
指定文化財は維持管理に補助金などが出るのに比べて、未指定文化財は支援が少ないのが現状で、このような文化財喪失の原因を生み出してしまっているように思います。
何百年も何世代も大切にされてきた文化財が、伝承が途絶え、どんなものか分からず、相談先もなく、あるとき処分されてしまったり、存在すら忘れ去られて盗難に遭ったりすることがすでに起こっているのです。
文化財は身近にある
文化財所有者の方はある時さまざまなタイミングで文化財の損傷に気付かれます。
私たちは文化財修理の依頼を通してたくさんの未指定の文化財たちに出会ってきました。
お話を聞くとおじいさんやおばあさんのそのまた前の世代からずっと大切にされてきたものだと分かります。
文化財には地域の歴史や人々の想いなどがたくさん詰まっています。
修理の相談で文化財を拝見すると、江戸時代の年号や顔もわからないご先祖様の名前が見つかることもありました。
みてみてうちの文化財!
鹿沼の文化財無料相談会を実施します。
文化財を守るには、まず知ることが大切だと考えました。
相談会に現物や写真などを持ち寄っていただき、保管方法などのお悩みについて所有者の方とお話しする場を設けます。ご相談をいただいた文化財は記録を取らせていただき、記録を残します。記録した文化財はSNSや冊子で市民みんなの文化財として多くの方に知っていただけるようにします。
木造文化財以外をご相談いただいた場合は、後日その他の分野の方とも連携をとり保存について検討する機会を設けます。
・対象者:文化財所有者
・実施場所:市役所、商工会議所、文化センター、美術館、百貨店やスーパーなど
・連携先:市文化課、各博物館、学芸員、大学研究者など
スケジュール
令和6年10月 市民へ相談会開催告知開始
令和6年11月 鹿沼市内で1日〜3日相談会の開催
令和6年12月〜1月 相談会で得られた情報の追加調査
令和7年 2月〜3月 相談会や調査で得られた情報をまとめ、報告書作成、交付
※予定は変更になる場合があります。
埋もれる前に知る
まちへの愛着。鹿沼が発端となり全国に先駆けて地域文化財保護の町に!
このプロジェクトの一番の目的は、鹿沼市にある文化財を把握することにあります。
栃木県では、県指定文化財ですら所在不明の件数が全国最多の報告が出ています。
このままでは知られていない文化財が盗まれても、気づかれずに失われてしまう恐れもたかく、非常に深刻な状況です。
本プロジェクトを通じ、文化財の所有者だけでなく、市民全体に文化財の保存に興味を持ってもらうことも期待しています。
宣伝活動やイベント中、イベント後に発行する報告書などを通じて、市民が地元の文化財について知り、愛着を持ち、興味を持ってくれることを期待しています。
価値に気づくきっかけに
文化財の価値は姿や形によってのみ決まるものではなく、さまざまだと私たちは考えています。所有者の多くは「たいしたものじゃない」と謙遜をされる方が多いのですが、何代にもわたって大切にされて来たものは、それぞれ歴史や想いがたくさん詰まった、それだけで価値あるものです。
この事業で一定の成果が確認できた場合、同様のイベントを継続的に行い、規模も拡大していきたいと考えています。文化財の来歴は市内にとどまらないこともあるため、市内外、さらには県外でも展開したいと考えています。
イベント開催と、結果報告を多くの人へ届ける
みんなの文化財へ
いただいた寄付金は、文化財相談会開催と相談会報告書の作成や周知に使わせていただきます。
クラウドファンディング達成率別の事業方針
寄付額が満額まで集まらない場合は、集まった寄附額に応じて、事業規模を縮小して実施します。
【最小規模(20万円)の場合】
相談会と調査で得た文化財の情報について、三乗堂のSNS上のみで発信を行います。
【目標額の50%の場合】
相談会と調査で得た文化財の情報について、三乗堂のSNS上での発信と、予算内で報告書を発行し支援者や鹿沼市内の施設への配布を行います。
鹿沼市長からのメッセージ
鹿沼市長 松井 正一
プロジェクトページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
鹿沼市は、「花と緑と清流のまち」「笑顔あふれるやさしいまち」をコンセプトに市民協働による多様性にあふれたまちづくりを進めています。
市民ニーズの多様化・複雑化により、行政だけでは地域の課題にきめ細かく対応することが困難になりつつある中で、行政の支援が行き届かいない分野で公益的な活動を行う団体は社会にとって重要な存在となっています。
そのような団体が地域課題の解決を目指し実施するプロジェクトを応援するため、みなさまからの温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
【注意事項】
・こちらのプロジェクトには、返礼品はございません。
・寄附者の皆様からいただいた寄附金は、鹿沼市から補助金として団体へ交付されます。令和6年度内に団体が補助金を使い切れない場合は、ご寄附いただいたプロジェクトに関連した市の施策に活用させていただきます。
ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!
ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。
控除上限額かんたんシミュレーション
-
2024年09月20日 18:32
たくさんのご支援ありがとうございました!
この度は、「鹿沼文化財発掘!プロジェクト」にご支援いただき本当にありがとうございました。
寄せられたコメントも嬉しく読ませていただいております。
プロジェクトに関心を寄せてくださったこと、そして文化財を守り伝えていく活動へのご理解に深く感謝いたします。
地域の歴史を守る大切な一歩を踏み出すことができたように思います。
つぎは、相談会開催に向けて準備を進めてまいります。
たくさんご相談が寄せられるようがんばりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします!
CF挑戦中、朝日新聞さんからも取材していただきました。
併せてご覧ください。
https://www.asahi.com/articles/ASS964QJPS96UUHB009M.html関連リンク
もっと見るまだコメントはありません
コメントを投稿するには、 ログインとプロジェクトへの寄付が必要になります。
-
2024年08月26日 16:38
ご支援、応援ありがとうございます!募集期間終了まであと24日!!
三乗堂です。
プロジェクトにご興味を持っていただきありがとうございます。
残りの寄付募集期間も、1人でも多くの方に文化財の現状を知っていただけるよう頑張ってまいります。
ご報告が遅くなりましたが、本プロジェクトについてメディアでもご紹介いただきました。
・2024年7月30日 東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/343879
・2024年8月1日 とちテレNEWS
https://www.tochigi-tv.jp/news3/page.php?id=00001596
今後も取材が予定されております。
引き続き皆様の応援をよろしくお願いいたします。
もっと見るまだコメントはありません
コメントを投稿するには、 ログインとプロジェクトへの寄付が必要になります。
栃木県鹿沼市
北に日光連山を臨む北関東中央部に位置する栃木県鹿沼市。
市域の約7割を山林が占め、奥深い山々を源とした幾筋もの清流を擁する、水と緑に恵まれたまちです。
かつては日光へと続く街道「例幣使道」が市中心部を貫く宿場町として、人の流れと共に栄えてきました。
東照宮の造修営に関わった職人が多く移り住んだとも伝えられ、その技を今に伝える彫刻屋台は、重要無形民俗文化財でありユネスコ無形文化遺産に登録された祭りの主役として、今に伝わっています。
自然と文化に彩られたこのまちは、東京からはおよそ100㎞。
東北自動車道、北関東自動車道などの高速道路や、JR日光線、東武日光線などの鉄道網により、交通アクセス性にも優れています。
鹿沼市は、特産の「とちおとめやスカイベリー」などのいちごに因んで、別名「いちご市」を標榜し、「花と緑と清流のまち」、「笑顔あふれるやさしいまち」を目指しています。
最近では「シウマイのまち」としても町全体があっつあつ!?
「ふるさとかぬま」のさらなる発展のため、ご支援をよろしくお願いします。
コメント投稿をありがとうございます!
あなたのその想いが
プロジェクトを動かしています。
投稿は順次、進捗情報ページへ反映されます。
反映まで数日かかることがあります。