すべてのこどもに学びと居場所の「選択肢」を届けたい【徳島】

カテゴリー:子ども・教育 

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寄付金額 265,000

26.5%

目標金額:1,000,000

達成率
26.5%
支援人数
28
終了まで
77
/ 92

徳島県(とくしまけん)

寄付募集期間:2024年7月1日~2024年9月30日(92日間)

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徳島県 × とくしま多様な学びプラットフォーム

プロジェクトオーナー

徳島県では不登校児童生徒数が6年連続で増加しており、不登校のこどもの保護者からは、「学校に行けない・行かない」ことで、こどもと保護者の双方が悩み、不安・孤立感を抱えているといった声が寄せられています。

このような中、「とくしま多様な学びプラットフォーム」は、不登校のこどもを持つ保護者を中心として設立し、「すべてのこどもが自分に合う環境で育ち学べる」地域づくりを目指し、活動を始めました。

このプロジェクトは、「こどもの支援は保護者の支援から」という視点のもと、「とくしま多様な学びプラットフォーム」をはじめ、こどもの保護者や支援関係者、行政・教育委員会が連携し、「こどもの一番の伴走者」である保護者目線で、相談・支援先や多様な学びの場の選択肢につながる冊子を作成します。

皆様のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

不登校は誰にでも起こり得る

不安を抱えるこどもや保護者をゼロに

徳島県の、小・中・高校の不登校児童生徒数が2022年度に1,736名を記録し、6年連続で増加・過去最多となっています。その内、約半数が教育支援センターやフリースクールを含む学校内外の機関等で相談・指導等を受けていないという課題が明らかとなっています。

「不登校」といっても、こどもが学校に行けない・行かない理由は様々です。場合によっては、こども自身が理由を言語化することが難しく、周囲に伝えるのに時間がかかることもあります。
保護者は「こどもが学校に行かない」という事実に対し、家庭でこどものケアや見守りをしつつ、「どうしたらよいか分からない」、「誰に聞けばよいのか分からない」なか、自ら様々な情報収集を行わなければなりません。また、「普通に」学校に行けない・行かないことに、罪悪感や焦りを感じ、こどもと保護者は大きな不安を抱えることが少なくありません。

こどもが「不登校」になってからではなく、「不登校は誰にでも起こり得る」ことを、全てのこどもに関わる大人が理解し、そうなった時の相談先や支援先、また、多様な学びの場や居場所の選択肢を知っておくことが、こどもや保護者の安心につながります。

多様な学びの「選択肢」をこどもたちへ

相談・支援先や多様な学びの場の情報紙をつくりたい

写真

このプロジェクトでは、こどもと保護者の孤立をゼロにし、悩み途方にくれる時間や、親子や家族間での軋轢を減らすため、相談・支援先や多様な学びの場の選択肢につながる冊子を作成します。

連動して、SNSの交流サイトを活用し、情報交換の場や交流の場をつくりだし、様々なステークホルダーのニーズや体験談を集めることで、冊子の内容を充実させていきます。

寄附金の具体的な使い道

学校以外の多様な居場所や相談・支援先を紹介する冊子作成と、それに伴う情報収集や関連イベントを実施したいと考えています。

【内訳】
・SNS交流サイト紹介チラシ作成:10万円
・冊子編集、印刷経費:70万円
・冊子コンテンツ収集のため、プロジェクト周知イベントの開催:20万円

【目標金額に達しなかった場合の寄附金の取扱】
目標金額に達しなかった場合においても、冊子作成に活用させて頂きます。
また、目標金額以上の寄附を頂いた場合、印刷部数を増やし、より多くのこどもと保護者に届くよう活用させて頂きます。

学校も家庭も地域も「自分から」学びたい場所に

多様な学びの場があることで、こどもも大人も社会も変わって行く

2023年3月に文部科学省から発表されたCOCOLOプランでは、「学びたいと思った時に学べる環境を整える」ことや、「学校をみんなが安心して学べる」場所にすることが目指す姿となっています。さらにプラン実現のためには行政、学校、地域社会、各家庭、NPO、フリースクール等の関係者が相互に理解し、連携する必要性が示されています。

このような中、県内の民間のフリースクールに共通することは、こども自身が「自分から」学ぶことを大事にしていること、気持ちや意志を尊重されること、「休む権利」や「遊ぶ権利」も含めた「こどもの権利」が尊重されていることが挙げられます。また、自然体験や職業体験、生活文化の体験など、体験を重視していることも共通の要素と言えます。

「不登校だから」ではなく、学校の趣旨に賛同し、フリースクールを選ぶこどもや保護者も増えています。

しかし、民間の選択肢が増えるだけは、増加し続ける「学校に行けない、行きづらい」こどもを減らすことはできません。学校や家庭も含めた、こどもを取り巻く社会全体が、「安心して学べる」「“自分から”学べる」場所になることで、「すべてのこどもが自分に合う環境で育ち学べる社会」が実現するのだと考えています。

今回のプロジェクトでは、色々な関係者の情報・意見・価値観を認め合いながら、冊子としてとりまとめ、それを多くの方に届けることで、徳島という地域全体で、多様な育ちや学びの場の可能性を広げて行きます。

来春の配布スタートを目指して

当事者や保護者、関係者の声を集めながら作成します

■2024年6月頃~
プロジェクト準備
保護者や教育関係者に向けてのSNS情報交換サイトの周知

■2024年7月~ 
プロジェクト開始

■2024年8月初旬
不登校のこどもと保護者、支援関係者によるトーク会の開催

■2025年1月予定
冊子完成
・不登校のこどもと保護者、支援関係者によるトーク会
・学校及び支援関係機関を通じ、「学校に行けない・行かない」ことで不安を抱えるこどもや保護者に配布
・寄附に御協力頂いた方を始め、希望者にはPDFデータを送付

【冊子コンテンツ(案)】

・教育機会確保法やCOCOLOプラン紹介
・こどもとの関わり方の基本的なポイント
・不登校のこどもや保護者の当事者、経験者のインタビュー
・民間フリースクールなど、学校以外の多様な居場所や学びの場の紹介及び運営者のインタビュー
・医療機関・書籍紹介
など

とくしま多様な学びプラットフォーム 共同代表 福永智佳子

教育の現場において多様な社会性が認められますように

もともと不登校児の保護者のひとりに過ぎない私でしたが、ご縁があってこの団体の立ち上げに関わることができました。時代が変わろうとしている大きな流れの中で、成すべきひとつの役割なのかなと感じています。

学びの多様性の中でも、私は特に「社会性」の多様性について、子どもたちにとって寛容な社会になると良いなと考えます。

私自身、会社員や専業主婦、子育てボランティアなどを経験し、学校がいかに同質性の高い場所だったかということを実感しています。当然、その密接な関係性が合わない子もいますよね。みんなで仲良くするのが好きな子もいれば、孤立しない程度のゆるい繋がりの中で安心できる子もいます。集団への参加の仕方に多様性があれば、居心地良く過ごせる子がもっと増えるのではないでしょうか。

世の中には多種多様な職業やコミュニティがあり、幅広くてユニークな背景を持つ人たちがたくさんいます。社会との関わり方も様々で、必ずホッとできる仲間や居場所に出会えるはず。

子どもたちが学校へ通わずとも自信を失うことなく、温かい関係性に育まれ、まっすぐに自分の人生を歩める社会になることを望んでいます。

そのような未来を思い描くと同時に、今この瞬間も、子どもたちは人生においてかけがえのない貴重な経験をしていることを忘れないようにしたいと思っています。

教育の現場において多様な社会性が認められますように

徳島県青少年・こども家庭課

すべてのこどもが安心・安全で健やかに成長できる地域の実現を

私たちと当団体メンバーとの連携が始まったきっかけは、こどもの居場所づくりの関係セミナーで何度か顔を合わせ、お話をお伺いしたことがきっかけでした。

不登校児童生徒の保護者は、同じ境遇の方々と、なかなか繋がれなく孤立していること。不登校に関する様々な情報にアクセスできなくて悩んでいること。「サボっているのでは?」など周囲の無理解に戸惑うこと。そして、自分が得た情報や知識を発信することで、今も一人で頑張っている他の保護者と繋がり、「大丈夫だよ。」と伝えたいことなどを話してくださいました。

徳島県では、こどもまんなか社会の実現に向け、今を生きる私たち大人や地域がともに支え合いながら、様々な取組みを進めていますが、その思いを同じくする大人(保護者)をはじめ、こどもたちが、不登校による孤独や不安で思い
悩んでいるという声をお聞きしています。
こうした中、当事者である不登校の保護者が中心となって、保護者、学校、フリースクール、地域、行政など様々な関係者と繋がりを作っていく団体が立ち上がり、新たな取組を始めたところです。

是非、この取組を成功させ、不登校で悩んでいるこどもや保護者が安心できる多様なこどもの居場所を発信できるよう皆様からの温かいご支援をお願いします。

徳島県教育委員会いじめ・不登校対策課

誰一人取り残されない学びの保障に向けて

徳島県教育委員会では、これまでに「段階別不登校対応ハンドブック」を活用した教職員研修の実施、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの配置充実、家庭や学校へのライフサポーター派遣など、不登校児童生徒や保護者に寄り添ったきめ細かな支援を行ってきました。

また、「ほっとスペースあせび」による児童生徒の居場所づくり、「徳島県不登校に関する児童生徒支援協議会」による民間団体との連携強化、不登校児童生徒支援に係る相談窓口等の整備などを進めてきました。
さらに、今年度から、在籍する学級での学習や集団での生活が難しくなった児童生徒の支援を行う特別な教室に専属の教員を配置する「校内教育支援センター設置モデル事業」を実施しています。

そのような中、令和5年3月に文部科学省から発表されたCOCOLOプランでは、「多様な学びの場、居場所を確保」として「社会的自立に向けて連続した学習ができるよう、学校や教育委員会とNPOやフリースクール等との連携を強化します」と示されています。

今回の取組により、支援を受けられていない不登校児童生徒に「多様な居場所・成長の場」の選択肢が増え、「誰一人取り残されない学びの保障」につながることを心から期待します。

自然スクールトエック 伊勢達郎

多様でゆるやかな場をつくり育てましょう

不登校をこどもや親に問題があるとして、こどもを元の学校へ戻そうとばかりのやり方は、ズボンの丈が合わないからといって、足をひき伸ばしましょうとか足を切りましょうとするのに似ています。ズボンの丈が合わないなら、丈を調整するか、違うズボンを用意したら良いだけのことです。

学校へ行きましょう一択の現状のシステムや社会の目線が、不登校のこども、親や家族に負い目を与え、窮屈な思いにさせているのです。問題があるのは不登校をとりまくシステムや目線の方で、総じてこどもや親の問題ではありません。不登校の捉え方を変えるだけで、こどもも親も、ひいては教師も開放されるのです。不登校問題そのものが消滅するはずです。

何より待たれるのはオルタナティブな学校や居場所です。学校(スクール)は、ギリシャ語のスコーレ(余暇、遊び)を語源としています。システムも目線もゆるめて不登校を学校や教育を見直す機会としましょう。そして、学校に行く、行かないを越えて、多様でゆるやかな場をつくり、育てていきましょう。こどもにはそれを選び、遊び学び育って行く権利があるのです。

多様でゆるやかな場をつくり育てましょう

さかもと森のがっこう 及川清華

一人一人の気持ちを尊重し合える社会に

こどもが学校に行きたくないと言ったとき、私はとても焦りました。勉強や友達関係、将来のこと、この子はどうなってしまうのかとても不安でした。

でも冷静になって考えるとこの不安は私が感じているもので、こどものものではありません。私の不安はどこから来るのかを考えると、社会通念や自分の固定概念に囚われている、そして不登校についてよく知らないということもありました。

よくわからないものに不安を感じるのは当たり前のことです。だからこそ、知っていくことが大切なんだともわかりました。

こどもの気持ちを理解していく過程は自分の気持ちを理解することと同じでした。自分自身の苦しみも悲しみも受け止めて認めていくと、我が子の苦しさも受け止め認めていくことができました。また、それは私のありのままの気持ちを聴いてくれる仲間がいたからこそできたというのもあります。

多くの人がこの冊子を通して、色んな考えや価値観があることを知り、お互いを認め合う社会への一歩になったり、また同じ思いの仲間と出会うことで一人じゃないと感じてもらえたら、きっと大人もこどもも安心して暮らせる社会になるのではと私は感じています。

一人一人の気持ちを尊重し合える社会に

このプロジェクトが目にとまったみなさまへ

「とくしま多様な学びプラットフォーム」と徳島県からのメッセージ

このプロジェクトは、徳島県における「多様な育ちと学びの場の確保」を目的として、その第一歩として、行政、教育委員会、民間フリースクール、親の会などと連携し、進めて行きたいと思っています。

多くの方とこの現状と未来像を共有するため、ご寄附によるご支援とともに、拡散のためのシェアにご協力いただけたら幸いです。

特に、不登校のこどもを持つ保護者や当事者であるこども本人の声を、ぜひ、お寄せいただけたらと思っています。
一緒に、今つながって、みんなが笑顔で過ごせる未来をつくっていきましょう。

【写真提供】
うみのこてらす①④、さかもと森のがっこう②、まんなかの学校③⑱、にじいろ広場⑤⑦、花咲みーハナエミー⑥⑭、自然スクールトエック⑧⑩⑯、べんざいてんのお家⑨⑲、森の学校みっけ⑪⑫⑳、ともに生きるを学ぶ場SUKUMO⑬⑰、オルタナティブスクールゆきち⑮

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

現在進捗情報はありません。

徳島県

四国の東部に位置する徳島県は、県外・世界に誇る魅力がいっぱいです!日本人の心の色「阿波藍」。「阿波おどり」や「阿波人形浄瑠璃」、「うだつの町並み」などの情緒溢れる文化。引き込まれそうな大自然の驚異「鳴門の渦潮」。深く切れ込んだ渓谷と翡翠色の川面が輝く「大歩危小歩危」や群青色の山々が連なる秘境「祖谷渓谷」。紺碧の海に世界一のサンゴが花咲く「牟岐大島」やサーフスポットの数々。また、線路と道路の両方を走行する「デュイアル・モード・ビーグル(DMV)」の本格営業運行は、なんと世界初!自然、文化、歴史、食、そして新たな挑戦など、魅力あふれる「ふるさと徳島」に,、ぜひお越しください。