TNR活動を支援し、人も猫も安心して暮らせるまちに

カテゴリー:動物 

main_img

寄付金額 453,000

30.2%

目標金額:1,500,000

達成率
30.2%
支援人数
32
終了まで
45
/ 91

山形県酒田市(やまがたけん さかたし)

寄付募集期間:2024年5月31日~2024年8月29日(91日間)

山形県酒田市

プロジェクトオーナー

酒田市では、近年、飼い主のいない猫が引き起こす様々な問題が、新たな“地域の課題”として顕在化してきています。一方、従前から飼い主のいない猫の問題を解決するために独自に活動している民間団体があり、活動内容の公益性より支援の方法について検討してまいりました。
人と猫がお互いに安心して暮らせ、飼い主のいない猫が一代限りの生を全うすることができるよう、令和6年度より、TNR活動(※)を行っている団体への支援を行うこととしました。皆様のご協力をお願いいたします。
※「TNR活動」(Trap(捕獲)・Neuter(手術)・Return(元の場所に戻す)):飼い主のいない猫を捕獲し、不妊去勢手術を施した後、元の場所に戻す活動のこと。

飼い主のいない猫を取り巻く環境

飼い主のいない猫とのトラブルと厳しい現実

酒田市では、飼い主のいない猫に起因するふん尿被害や、発情期の行動(大きな鳴き声、尿のスプレー行動、攻撃的になる等)が、地域住民の生活環境に関わる大きな問題となってきており、相談苦情も年間を通して寄せられています。
主な相談苦情内容としては、ふん尿被害、不適切な餌やり、鳴き声などがあり、飼養者が不存在であるが故に、問題が長期化し、隣人間でのトラブルに発展する場合もあります。

一方、屋内で飼われる猫の平均寿命が10~15年であるのに対し、屋外で暮らす飼い主のいない猫の寿命は、交通事故や病気など過酷な環境で育つため、3~4年と言われています。
酒田市では、公道上などで死亡した動物の遺体の回収を行なっており、毎年300匹前後の飼い主がいないとみられる猫の遺体を回収しています。飼い主のいない猫を取り巻く環境がいかに厳しいものかを物語る一例と言えます。

不幸な猫を増やさず、望まれない繁殖を防ぐために

猫の繁殖力と早めの不妊去勢手術の重要性

猫は、非常に繁殖力の強い動物で、1年間に2~4回の発情期があり、1度の出産で4~8匹の子猫を産みます。
春先に生まれたメスの子猫はその年の秋には出産することができるようになり、オスの子猫は生後8~12か月で交尾が可能となります。環境省の資料では、1匹のメス猫が1年で20匹、2年で80匹、3年後には2,000匹以上に増えることが可能と言われています。また、猫は本能に従って繁殖行動をとるだけで、自分でコントロールすることはできません。
地域における猫の被害の軽減と、不幸な命を増やさないためには、早めに猫の不妊去勢手術を行うことが効果的であると言われています。

人と猫が安心してくらせるまちへ

酒田市の取り組み

酒田市では地域猫活動を推進しており、活動の初動時のサポートや、地域猫活動をご理解いただくための会議等を開催し、後方支援など行っております。
不幸な猫をこれ以上増やさず、人と猫が安心してくらせるまちを目指し、令和6年度より地域猫活動につなげる取り組みとして、TNR活動を行っている団体を支援する「地域猫活動支援事業」を始めました。
団体への補助することにより、団体がこれまで蓄積したノウハウを活かしたTNR活動を速やかに行うことができ、加えて猫の飼養方法についても、実情に沿ったアドバイスを地域住民に行えるといったメリットもあります。

TNR活動に取り組む団体

酒田地域ねこの会

2年前、地域猫活動推進ボランティア団体として活動を始めました。
地域や行政と協働し、昨年度には171頭がサクラ猫(※)となり、一代限りの命を地域で見守っています。
過酷な環境の中でも懸命に生きている飼い主のいない猫。交通事故や感染症、雪の中で冷たくなっている姿を見るたびに心を痛めてきました。
未来の命を救うTNR活動、今を生きている猫達に居場所をつくる地域猫活動。猫トラブルによる争いを無くし、小さな尊い命と優しい未来を子供たちに繋げたいと願い、飼い主のいない猫がゼロになる日を目指して尽力していきたいと思っています。
皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。

※サクラ猫=不妊去勢手術が施されていることを一目で分かるように目印として耳をカットした猫のことです。手術が施された猫が再び捕獲されないようにするために行います。

TNR活動に取り組む団体へ補助金を交付

寄付金の使い道

本クラウドファンディングでいただいたご寄付は、地域猫活動支援事業の財源に充てさせていただきます。(目標金額150万円、2団体への補助を実施)
※目標金額に達しなかった場合においても、本事業に活用させていただきます。
※目標金額以上に寄附金が集まった場合は、次年度以降の猫に関わる補助金の財源として、事業の拡大を含め検討し、大切に活用させていただきます。

酒田市からのメッセージ

ご支援いただく皆様へ

猫の不妊去勢手術は、オスが1万円、メスが2万円前後と高額な費用が掛かります。また、猫の繁殖力は非常に高いため、だれかが取り組むことを待っていると、どんどん頭数は増えていきます。したがって、計画的にTNR活動を行っていくことが不幸な猫を増やさないために非常に重要となります。
お寄せ頂きました貴重な寄附金を活用し、TNR活動を行う団体や公的機関と協働し、人と猫が安心して暮らせるまちを目指してまいりたいと考えております。ご支援ご協力の程よろしくお願い致します。

写真

お礼の品の紹介

猫好きにはたまらない!かわいい「ねこけし」

ねこけし(シロクロ)
ねこけし(シロクロ)

酒田市の木工芸品である「船箪笥」職人がデザイン・作成した、ヒノキがほんのり香る猫型のこけしです。
ニューヨークとシンガポールでは売切れになるほど人気があり、2022年11月にはパリでも販売されています。

現在進捗情報はありません。

山形県酒田市

北に鳥海山、南に月山を望み、雄大な庄内平野の中央を流れる最上川の河口に位置する酒田市は、江戸時代、北前船交易により商人の町として栄え、今もなお上方文化を感じることができる史跡や建築物が多い湊町です。近年は、国際貿易港の酒田港を中心に、国際交流都市として発展を続けています。

<玉簾(たますだれ)の滝>
およそ1,200年前、弘法大師が発見し、命名したとされる山形県随一の直瀑です。マイナスイオンにあふれ、パワースポットとして多くの方が訪れます。5月のゴールデンウィークや8月のお盆期間にはライトアップされ、幻想的な姿が楽しめます。