飼い主のいない猫を増やさない！　猫の不妊・去勢手術で人と猫の共存を目指すプロジェクト

飼い主のいない猫を増やさないために

二本松市では、人と動物の調和のとれた共存を目指して、ペットの飼い主の皆様に対してその適正飼養を啓発してまいりました。特に、猫については、私たちに最も身近で飼育数も多いことから、室内飼いや終生飼養について徹底して呼びかけています。
しかし、現状は、外飼いされていた猫がそのまま野外に棲みついたり、飼養できずに捨てられてしまうなど、依然として飼い主のいない猫が発生している状況です。

飼い主のいない猫は、感染症や交通事故などのリスクが高く、実際に、当市では、路上で命を落とした猫を発見したとの報告が年間５０件ほどあります。
また、飼い主のいない猫が自宅の納屋に棲みついてしまったり、糞尿や鳴き声の被害で困っているなどの相談が市民の皆様から寄せられ、その対応に苦慮しています。
この状況が野放しにされれば、人と猫の共存が難しくなってしまいます。

猫は、その高い繁殖能力から、１匹の猫が１年で２０匹以上に、２年で８０匹以上にも増えると言われています。
「かわいそう」という思いからのエサやりも、管理が適切でなければ飼い主のいない猫の増殖に拍車をかける原因になってしまいます。

地域猫活動で人と猫の共存へ

飼い主のいない猫を減らすためには、地域住民の皆様が主体となって行う「地域猫活動」が有効であると考えています。
「地域猫活動」とは、飼い主のいない猫に不妊・去勢手術を施して、元居た場所にリリースして給餌やトイレ等を適正に管理したり、終生屋内飼育が可能な方へ譲渡する活動のことです。
地域猫活動によって、飼い主のいない猫の数は減少し、生活環境への被害が減少することが期待できます。

市民団体を通して「地域猫活動」を支援

二本松市では、地域猫活動を実施する市民団体を支援するため、2024年度より「地域猫不妊・去勢手術費補助事業」を開始します。

〇補助対象経費
　地域猫活動を行う団体が、地域猫の繁殖抑制のために行う不妊・去勢手術にかかる費用
〇補助金の額
　　　　　　　　　補助金の額　　　　　補助限度額（１匹あたり）
メスの不妊手術：補助対象経費の２分の１　　８，０００円
オスの去勢手術：補助対象経費の２分の１　　４，０００円

お礼について

本プロジェクトへのご寄付には、お礼の品はございません。
寄付を上記の事業に活用して、地域猫の不必要な繁殖や糞尿等の被害を未然に防止し、住みよい環境づくりの実現に繋げていくことで、寄付をいただいた皆様へのお礼に代えさせていただきます。