生成AIとの共創
-生成AI時代のデザイン提案-
THINK-SELECT-COMBINE-HUMANITY
FOR SOLUTION
生成AIの発展より、広告・デザイン業界も大きく変わろうとしています。今まで時間をかけて制作してきたコンテンツやイラスト、コピーライトといった作業は、AIが一瞬で生成する時代となり、間も無くレイアウトの作業もこなしてしまうレベルまできています。こういった時流の中、私も「デザイナーの業務がなくなるのでは…」と危惧しましたが、冷静に考えてみるとデザインという行為は非常に人間的なものだと改めて気づきました。感情や共感をストーリを紡ぎながら相手に届けること。無限に広がる表現の中から最良だと思うものを選び形づくっていくこと。ひとつのデザインが仕上がるまでには、非常に人間らしいやりとりが繰り広げられており、その工程は成果物に確実に表れてきます。生成AIが発展することでのメリットは、私たちはより多くの提案と可能性をクライアントの皆様にスピーディにお届けできることです。選択肢の幅は広がり、エンドユーザーに対して、より価値のある発信ができると考えております。そして、これから私たちが大切にしてきたいキーワードは「THNIK 考えること」「SELECT 選択すること」「COMBINE 組み合わせること」そして「HUMANITY 人間らしいこと」です。すべては、クライアントの皆様に良質なソリューションをデザインするため、新たに掲げたこの4つのキーワードのもとに私たちはあらためて地域社会に貢献する企業として邁進してまいります。
THINK
考える
現在のところ、生成AIは思考のないところからものを創造することはできません。デザインは、私たちが考えることから始まります。生成AIが作り出せる多くの提案を、私たちは本質を踏まえた適切や言葉で指示を出し、限定していくことが求められます。それは、人間の知識、感情によってでこそ扱えるものであり、その土台となるのが経験だと思います。AIをツールとして使いこなし、質の高い提案を行うためには、やはり考えるという根本的な部分をしっかりと変わらずに磨き上げていく必要があるのです。
SELECT
選択する
AIという広大な可能性を前にして、何を選択し、何を捨てるかはデザイナーの経験が深く問われます。選択する力は、生成AIで誰もがクリエイションできる時代において非常に大切な力だと考えます。これを見誤ってしまうと、付加価値の高いデザインをつくることはできません。クライアントの目的を的確に捉え、いかに人間の直感、感性、そして創造性と結びつくかを重視いたします。デザインは技術だけではなく、人の心を動かすものでなければならないため、選択の過程は非常に繊細で、経験を要します。
COMBINE
組み合わせる
AIの持つ強力な能力と人間の創造性を組み合わせることで、従来では考えられなかったデザインが生まれていきます。このプロセスでは、AIが提供してくれる多くの可能性を基に、人間が最終的なデザインの決定を行います。組み合わせることの真髄は、無限に広がる選択肢の中から最適な組み合わせを見つけ出し、それを現実のものとする能力にあります。この際、単に機能的に優れた組み合わせを追求するだけでなく、人々の心に響く物語や感情をデザインに織り込むことが重要です。
HUMANITY
人間らしさ
どれだけAIが進化しても、デザインの中心は人間です。心を動かすデザインとは、感情、共感、そしてストーリーテリングであり、これかこれからの時代も変わることはないと考えます。AIを活用しながらも、その活用は人間の感性や価値観を高め、より良い社会を築くための手段であるべきです。技術の進歩とともに、人間らしさを大切にし続けることがより求められると考えます。