最高ランクの無線LAN環境構築に成功。Wi-Fi6導入の舞台裏に迫る
キングラングループ
本事例記事のサマリ
抱えていた課題
- 新設するオフィスの無線LANを、Wi-Fi6で構築したい
- 有線LANを撤廃。完全無線化でも安定通信を確立させたい
Hypersonix導入の効果
- 大満足のWi-Fi6。無線LAN環境も最高ランクへ
- クラウドメンテで設定変更や障害対応がスピーディに
- サーベイ・設計・設置まですべてアウトソース
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医療・福祉施設向けに
「KING=最高ランク」のサービスを
「RUN=継続」的に展開、
キングラングループ
医療・福祉施設向けカーテンのリース販売をメインに、什器・備品の販売や建物のリニューアル、最近では農業や医療給食の受託事業など、幅広く事業展開するキングラングループ。この社名は、“お客様にご使用いただく商品は、常に「KING=最高ランク」が「RUN=継続」するように”という企業理念の元、名づけられたものだ。実際、メインで展開するカーテン事業は、業界水準をはるかに上回る品質管理とサービスで高く評価されており、圧倒的な導入実績で長きにわたり業界をリードしている。
今回、Hypersonixを導入したのは、グループ内でも医療福祉施設向けリニューアル(改修工事)に特化し事業を展開する、キングランリニューアル。事務所移転がきっかけで、新たに無線LAN環境を構築することになったのだとか。
「以前はキングランリニューアルも私共の本社と同じフロア内に事務所を構えていましたので、こちらで用意した無線LAN環境を一緒に使ってもらっていました。ですが今回、業務拡大に伴い移転が決まりましたので、新たに無線LAN環境を構築する必要が出てきました。はじめは“本社と同じメーカーの後継機で”と考えていましたが、これには不満を感じていた部分を解消する機能がついていないことが分かり、他も探してみようということになりました。」(五島氏)
せっかく新たに導入するのですから最新規格のWi-Fi6対応で
ということになりました。スペックは妥協したくなかったんです。
キングラン 統括管理本部 ICT統制室 五島様
統括管理本部 ICT統制室 五島 涼平様
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新オフィスの無線LANは、
最新規格のWi-Fi6で
本社の無線LAN機器にはDFS機能(※)がついていないため、5GHz帯を使用せず強制的に2.4GHz帯のみで使用しているという。2.4GHz帯は、壁などの遮蔽物に強いというメリットもあるが、電子レンジやBluetooth製品などがこれと同じ周波数帯を発するため、これらとの電波干渉が起こりやすい。対して5GHz帯は、周波数帯が広く電波干渉が少ないことから、通信速度低下が起きにくい。また、チャネルボンディングにより同時に送れるデータ量も多いので、同社のような複数の端末を同時に接続することが想定されるオフィス利用での用途に向いている。
(※DFS機能とは、気象レーダー/航空機レーダーなどの優先権のあるレーダー波をキャッチした際に、これに影響を及ばさないよう使用チャネルを切り替える機能。)
「本社ではDFS機能が付いていないために、わざと2.4GHz帯のみに限定して使用しています。本来機器がもっている最高速度を引きだせないこの使い方には、とてももどかしさを感じていましたから、これから新設するオフィスではこの点はどうしても改善したかった。そして、せっかく新たに導入するのですから最新規格のWi-Fi6対応でということになりました。スペックは妥協したくなかったんです。」
Wi-Fi6は、「無線通信の高速化」、「多数デバイスの同時接続効率」が著しく向上するとして、昨今、同社のようなオフィスやフリーアドレスオフィスはもちろん、多人数でのWeb会議が増えた団体、教育現場などへも導入が進んでいる。
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Wi-Fi6対応でDFS機能も搭載。
Hypersonixへの期待
Wi-Fi6に対応した無線LAN機器はまだまだ限られている。なおかつDFS機能付きとなるとかなり対応製品は絞られる。製品選定は思いのほか難航したという。加えて昨今の半導体不足の影響もあり、せっかく見つけて問い合わせても在庫を確保できないという理由から断られていた事もあったとか。
「“Wi-Fi6に対応していない…”、“DFS機能がついていない…”、“在庫がなく納期がわからない…”、製品探しは思いのほか難航しました。途中、条件に合った業務用無線LANがあり、問い合わせて新オフィスのフロア構成図を送ってみたものの、今度は電波強度が足りなくてフロア全域の安定通信を確保することが難しいだろうと言われてしまいました。新オフィスは有線LANを撤廃し、完全に無線環境でと考えていましたから、繋がらない・あるいは電波が弱い場所があっては困ります。泣く泣く断念しました。そんなときに出会ったのが、網屋さんのHypersonixでした。」
他の業務用無線LANメーカーとは異なり、Hypersonixは運用マネジメント付きサービスとして謳われていたため、当初候補に上がってこなかったという。
「正直なところ、運用サービス付きというところにメリットは感じていませんでした。純粋にWi-Fi6に対応していて、DFS機能も付いているという点でヒットし、候補にあがった感じです。さっそく問い合わせてお話を伺うと、幸いにも導入予定時期くらいにちょうど対応機種の入荷予定があるとのことで、まさに運命のようなものを感じました。」
Network障害って、対応の早さがユーザビリティにつながるので、
障害が起きたら正直、業者さんがくるのなんて待っていられないんですよね…。
キングラン 統括管理本部 ICT統制室 五島様
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クラウド型フルマネージドが
予想外にベストマッチ
「実際に導入してみて、クラウド型のフルマネージドが予想外にベストマッチでした。問い合わせるとクラウド管理画面上からすぐに電波状況を調査してくれてその場で適切なパラメータへと調整してくれるんです。 本社で使用中の別の機器ももちろん保守には入っていますので、故障や不具合が生じた際にはサポートへ問い合わせれば対応してくれます。しかし、問い合わせて、業者さんが来てくれて、現地調査をして、対応となるとすごく時間がかかってしまいます。Network障害って、対応の早さがユーザビリティにつながるので、障害が起きたら正直、業者さんがくるのなんて待っていられないんですよね・・・。その点、Hypersonixはクラウド経由の遠隔対応なのでとにかく対応が早い。スピード感が違います。」
Hypersonixとは、経験豊富なネットワークのプロが、無線LAN機器のメンテナンス、設定変更、 障害対応などをすべてクラウドから代行するフルマネージド付きのサービスである。
「メールが送れない、サーバにアクセスできない、インターネットもみられない、複合機も無線LAN接続のみにしたため印刷もできない…。無線LANが繋がらなくなってしまうと、見事に仕事になりません。 今回クラウド型フルマネージドのHypersonixを導入したことで、たとえ不調が起こったとしても迅速に対応出来る体制が整いました。我々のような社内インフラを管理する側にとってはとても心強いサービスだと感じます。」
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シミュレーションのみの
導入は失敗の元。
事前にサイトサーベイ
(現地調査)を実施
無線LAN環境の構築でよくある失敗例といえば、電波が届かない場所が生じるというケースだ。電波は、壁や人の導線など様々な影響を受けやすく、シミュレーションのみで安易に導入してしまうと失敗の元となる。その為、同社は事前のサイトサーベイ(現地調査)を希望した。実際にサーベイを実施してみて当時感じられたことを、五島氏は次のように振り返る。
「繋がらない・電波が弱い場所が発生しては困りますから、念には念をという気持ちでサーベイを希望しました。無線ルーターはたくさん設置しても機器同士で干渉を起こしてしまい、逆に速度低下の要因となってしまうと言います。したがって、最適な設置数と場所を割り出さなければなりません。また、1台の無線ルータに多大数が同時に接続しに行ってしまった際や、PCをもって移動した際にシームレスにローミング(薄い電波を断ち切って最寄りの強い電波を捉える機能)する機能が今回の導入機にはついているのですが、この機能の恩恵を最大限に受けるためには、最大接続数の設定や電波強度の調整も必要でした。このあたりのややこしい設定も全部まとめて対応してくださったので我々としては大助かりでした。」
最高ランクの無線LAN環境を構築できたのではないかと
自負しております。
キングラン 統括管理本部 ICT統制室 五島様
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快適な無線LAN環境構築に成功
キングランリニューアルは2022年2月、無事に新オフィスへの移転を果たした。実際にWi-Fi6対応機種で新規構築した無線LAN環境は、移転後大きな問題もなく安定稼働を維持しているという。
「みんな不便無く、働けているようです。“繋がらない”はもちろん、“遅い”などのクレームもないですね。お陰様で、最高ランクの無線LAN環境を構築できたのではないかと自負しております。」 快適な無線LAN環境の構築に成功したキングランリニューアル。 五島氏は、フリーアドレスオフィス化になかなか踏み切れない企業へ向けて、次のようなメッセージを残してくれた。 「Wi-Fi環境は年々、高速化してきています。現時点においても、有線LANとなんら遜色なく快適に仕事が出来ていますから、どうぞ躊躇わずにチャレンジしてほしい。またその際には、どうかスペックも妥協しないでほしいです。ひとつ前の規格でも実務上問題はありませんが、長く使うのであれば絶対に最新規格がおすすめです。」
Wi-Fi6は下位互換性があるためWi-Fi5にしか対応していない機器と混在して使用してしまうと、全体がWi-Fi5の通信速度となってしまい、その恩恵を受けることが出来ないという。その為、同社ではWi-Fi6未対応の機器にはUSB型のドングルを配布し対応させたそうだ。
「この点においては、多少手間ではありました。ただこの手間も数年のうちにPC買い替えのタイミングが来ますから今だけです。いずれは全機種がWi-Fi6になるはずなので妥協せずにこちらに合わせるのが最良の選択だと感じます。」
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情シスの業務軽減にも貢献。
今後は支店の無線LANも
Hypersonixに
フリーアドレスオフィスは、多忙な情シスの業務負担軽減にも一役貢献してるという。
「PC配布時にあらかじめSSIDとパスワードを設定しておけば、以降は端末の側の管理は特に必要ないですし、楽なものです。有線LANをメインとして使用していたころは、それぞれに固定IPを割り振っていたのでその管理も大きな負担でした。これがなくなったのは非常に大きい。また当然ですが、有線ケーブルの取り回しがないので急なレイアウト変更や部署移動などもバタバタする必要がなくなりました。これがやっぱり一番嬉しいポイントですかね。」
本社、地方支店の無線LANも積極的にHypersonixへ切り替えていきたいと、今後の展望についても語った。
「現時点で地方支店の無線LANは、現地スタッフに任せています。家庭用ルータでまかなっているところもあり、昨今のセキュリティ事情を鑑みるとちょっと怖いですよね。その為、前々から業務用のルーターへ切り替える必要があると考えていました。しかし、本社に勤務しながら地方支店に設置された機器の面倒をみるのはなかなか大変。今回導入したHypersonixは、遠隔拠点の機器もクラウドから集中管理できるとのことなので、是非前向きに検討したいと考えています。」
導入先 | キングランリニューアル株式会社 |
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設立 | 1972年7月20日 |
資本金 | 1億円 |
URL | https://eight-renewal.com/ |