iCloud フォトライブラリを使用して iCloud に写真を保存する/共有する/管理する
iCloud フォトライブラリでは、フォトライブラリ内のすべての写真とビデオが iCloud に保存されるため、Mac、PC、iOS デバイス、Apple TV から、および iCloud.com 上でそれらにアクセスできます。
「写真」に新しく追加した写真や、iOS デバイスで撮影した新しい写真は、iCloud フォトライブラリがオンになっているすべてのデバイス上で表示されます。写真とアルバムは、どのデバイス上でも同じ方法で分類されます。写真を編集すると、加えた変更はすべてのデバイス上に表示されます。
オリジナルのフル解像度の写真とビデオは iCloud に保存され、Mac には小さいバージョンを残すことで、Mac のストレージを最適化することができます。5 GB 分の iCloud ストレージは無料でご利用いただけます。また、ストレージはいつでもアップグレードできます。
iCloud フォトライブラリを設定するには、以下を行う必要があります。
iCloud アカウントを設定します。アップルメニュー>「システム環境設定」と選択してから、「iCloud」をクリックします。
OS X v10.10.3 以降がインストールされていることを確認します。macOS のアップデートを確認するには、アップルメニュー>「App Store」と選択し、「アップデート」をクリックします。
iOS デバイスに iOS 8.1 以降がインストールされていることを確認します。設定」>「一般」>「ソフトウェア・アップデート」の順にタップします。
ライブラリにアクセスしたいコンピュータまたはデバイスで、iCloud フォトライブラリをオンにします。
注記:iCloud フォトライブラリには最新の写真とビデオが保存されますが、プロジェクトまたはスマートアルバムは保存されません。これらの項目のバックアップを保存するには、別の記憶装置に写真ライブラリのバックアップを作成してください。
iCloud フォトライブラリをオンにする
iCloud にサインインしていない場合は、「システム環境設定」の「iCloud」パネルを開いて、Apple ID とパスワードを使用してサインインします。
「写真」>「環境設定」と選択し、「iCloud」をクリックします。
「iCloud フォトライブラリ」チェックボックスを選択してオンにします。
以下のいずれかのオプションを選択します:
オリジナルをこの Mac にダウンロード:写真のフルサイズバージョンが Mac と iCloud の両方に保存されるため、インターネットに接続されていなくても常に写真を見ることができます。
Mac ストレージを最適化:ディスク領域が限られている場合に、Mac には写真の小さなバージョンが保存され、オリジナルのフルサイズの写真は iCloud に保存されます。Mac にオリジナルを復元したい場合は、「オリジナルをこの Mac にダウンロード」を選択します。フォトライブラリのサイズによっては、オリジナル写真の復元に時間がかかることがあります。
注記:このオプションが選択されている場合にディスク領域が少なくなると、Mac には Live Photos の静止画像のみが保存され、iCloud にはビデオが保存されます。Live Photos を開くと、ビデオ部分がダウンロードされるため、再生できるようになります。
はじめて iCloud フォトライブラリをオンにすると、フォトライブラリが iCloud にアップロードされますが、ライブラリのサイズとインターネット接続の速度によっては時間がかかることがあります。iCloud に写真をアップロードしている間も、引き続き「写真」を使用できます。
iCloud フォトライブラリでは、システムフォトライブラリと呼ばれる Mac 上の 1 つのライブラリと連携します。複数のフォトライブラリを作成することはできますが、iCloud フォトライブラリではシステムフォトライブラリ内の写真とビデオのみを最新にします。詳しくは、システムフォトライブラリの概要およびライブラリをシステムフォトライブラリとして指定するを参照してください。
ヒント:iCloud フォトライブラリへの写真とビデオのアップロードまたはダウンロードを一時的に停止するには、「モーメント」表示の下部にある「一時停止」ボタンをクリックします。たとえば、多数の新しい写真を読み込むけれども、iCloud へのアップロードは後にしたい場合は、「一時停止」をクリックします。「写真」では、アップロードとダウンロードが 24 時間一時停止された後、自動的に再開されます。
iCloud ストレージを増やす
iCloud アカウントでは、5 GB の無料ストレージを使用できます。写真ライブラリのサイズが大きくなってきたら、領域を 2 TB まで追加で購入できます。iCloud ファミリー共有が設定されている場合は、ほかの家族が使用できるように iCloud ストレージプランを設定できます。ファミリー共有について詳しくは、Apple のサポート記事「ファミリー共有」を参照してください。
アップルメニュー>「システム環境設定」と選択してから、「iCloud」をクリックします。
「管理」ボタンをクリックします。
iCloud フォトライブラリのストレージを追加購入するには、「ストレージプランを変更」をクリックします。
必要なプランをクリックして「次へ」をクリックします。
Apple ID とパスワードを入力し、「購入する」をクリックします。
Mac 上のディスク領域を節約する
フォトライブラリのサイズが大きい場合は、ストレージが不足してきたときには Mac に小さいバージョンの写真を残しておくことでディスク領域を節約するように、iCloud フォトライブラリを設定できます。オリジナルの写真およびビデオは iCloud に安全に保存されます。
「写真」>「環境設定」と選択し、「iCloud」をクリックして、「Mac ストレージを最適化」をクリックします。
このオプションを選択すると、「写真」で Mac のストレージが不足していると判断されたときは常に、フル解像度の写真が古い方から順に Mac から削除され、小さめのバージョンのみが残されます。(Mac に十分なストレージがあれば、フル解像度の写真は Mac に残ります。)写真を編集または変更すると、iCloud で自動的にフル解像度のバージョンが再度ダウンロードされるため、いつでもオリジナルの写真にアクセスできます。後ですべてのオリジナルの写真を Mac に復元したい場合は、「オリジナルをこの Mac にダウンロード」を選択します。フォトライブラリのサイズによっては、オリジナル写真の復元に時間がかかることがあります。
重要:iPhoto ライブラリまたは Aperture ライブラリを「写真」に移行した後、iPhoto ライブラリまたは Aperture ライブラリが Mac に残っている場合は、「Mac ストレージを最適化」を選択してもディスク領域を節約できないことがあります。ディスク領域を節約するには、iPhoto ライブラリまたは Aperture ライブラリのバックアップ(ファイル名に「.migrated」が含まれています)を、外部ストレージデバイスに保存した後で Mac から削除することをお勧めします。写真ライブラリは「iPhoto」または「Aperture」では開けないため、「iPhoto」または「Aperture」を引き続き使用するには、移行されたライブラリを残しておく必要があります。
iCloud フォトライブラリから項目を削除する
iCloud フォトライブラリから項目を削除する場合は、写真ライブラリから削除するだけです。表示される写真の中から削除する項目を選択して「削除」をクリックします。
削除された写真とビデオはすぐにはライブラリから削除されません。これらの写真とビデオは「最近削除した項目」アルバムに移動され、表示された日数が経過した後に削除されます。以下の手順を使用して、項目をただちに削除できます。項目が完全に削除されると、iCloud フォトライブラリを使用するデバイスでこれらの項目を使用できなくなります。
「最近削除した項目」アルバムから写真をただちに削除するには、以下の操作を行います:
サイドバーの「最近削除した項目」をクリックします。
「すべてを削除」をクリックするか、削除したい項目を選択して、「<項目数>項目を削除」をクリックします。
「OK」をクリックします。
削除された項目を復元する
写真ライブラリから項目を削除すると、「最近削除された項目」アルバムに移動され、表示された日数が経過した後で完全に Mac から削除されます。期間内であれば、削除された項目を復元できます。復元された項目は、iCloud フォトライブラリを使用するすべてのコンピュータとデバイスに再び表示されます。
サイドバーの「最近削除した項目」をクリックします。
復元したい項目を選択して、「復元」をクリックします。
iCloud フォトライブラリの使用を停止する
重要:iCloud フォトライブラリをオフにする場合は、「写真」環境設定の「iCloud」パネルで「オリジナルをこの Mac にダウンロード」を選択するように要求されます。すると、すべてのオリジナル写真を iCloud から Mac にダウンロードできます。iCloud フォトライブラリを完全にオフにする前に、オリジナルがダウンロードされる時間を考慮してください。
「写真」>「環境設定」と選択し、「iCloud」をクリックします。
「iCloud フォトライブラリ」チェックボックスを選択解除してオフにします。
iCloud フォトライブラリをオフにした後は、Mac の「写真」アプリケーションで iCloud 内に保存された写真またはビデオにアクセスできなくなります。Mac 上の写真に対する編集もほかのデバイスでは表示されなくなり、撮影した新しい写真は Mac の「写真」に追加されません。ライブラリは iCloud に残り、iCloud フォトライブラリを使用するその他のデバイスで使用できます。
すべてのデバイスで iCloud フォトライブラリをオフにする場合は、「システム環境設定」の「iCloud」パネルを開いて「管理」ボタンをクリックし、「フォトライブラリ」をクリックします。「使用停止して削除」をクリックします。
警告:iCloud フォトライブラリをお使いのすべてのデバイスでオフにすると、写真とビデオが 30 日後に iCloud フォトライブラリから削除され、復元できなくなります。ただし、その時間になる前に「取り消す - 削除」をクリックした場合は削除されません。