Macで独自の入力ソースを作成する/使用する
macOSには、中国語のピンインなど、言語別のデフォルトの入力ソースが付属しています。任意の言語の独自の入力ソースを作成および追加できます。これには、キーボードの入力内容と表示される文字とのマッピングを示すルールファイルが必要です。
カスタムの入力ソースを作成する
Macで、Unicodeに対応しているテキスト編集アプリケーションを開きます。
以下のサンプルファイルをガイドラインとして使用して、ルールファイルを作成します。
ファイルは標準テキストファイルである必要があります。
ファイルをUnicode（UTF-16）でエンコードし、「.inputplugin」などの拡張子で保存します。
保存したファイルをダブルクリックします。
メニューバーの入力メニューと、「キーボード」環境設定の「入力ソース」パネルの入力ソースのリストに、カスタムの入力ソースが追加されます。このパネルを開くには、アップルメニュー
macOSは.cin形式もサポートします。.cinファイルの場合、ファイルエンコーディングは、UTF-16またはUTF-8にすることができます。
サンプルのルールファイル
# (c) Apple Inc.2021
# サンプルのプラグイン入力ソース・ルール・ファイルです。
# 文字「#」は、コメントを表すときに使用します。
# ファイルフォーマットは、標準テキストにする必要があります。ファイルエンコーディングは、先頭にBOM（Byte Order Mark）が付いているUnicode（UTF-16）か付いていないUnicode（UTF-16）にする必要があります。
# ファイルは、末尾にコロンが付いた大文字のタグと、それに続くタグの内容で構成されます。
#
# METHOD:これは、プラグインの実装方法を定義する、ファイル内の最初のエントリーです。
# 現在サポートされている方法は、「TABLE」のみです。
#
METHOD:TABLE
#
# ENCODE:ターゲットが繁体字中国語（「TC」）、簡体字中国語（「SC」）、またはUnicode（「Unicode」）のどれであるかを示します。「キーボード」環境設定の「入力ソース」パネルでは、すべてのプラグイン入力ソースがUnicodeの入力ソースであると表示されます。
#
ENCODE:TC
#
# PROMPT:これは、「キーボード」環境設定の「入力ソース」パネルおよび入力メニューに表示されるプラグインの名前です。
#
PROMPT:Sample_En
#
# DELIMITER:同じ入力コードを使用する文字または語句の区切り文字を定義します。
# この例では、カンマを使用しています。
#
DELIMITER:,
#
# VERSION:プラグインのバージョン番号を示すために使用します。
#
VERSION:1.0
#
# MAXINPUTCODE:1回の変換で入力できる文字数の制限。
# 指定しない場合は無制限になります。
#
MAXINPUTCODE:8
#
# VALIDINPUTKEY:入力文字列として使用できる文字のセット。これらは大文字/小文字が区別されませんが、1つの完全なセットとして入力する必要があります。
#
VALIDINPUTKEY:0123456789-ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZabcdefghijklmnopqrstuvwxyz
#
# BEGINCHARACTER:このタグは、マッピングの定義を開始します。必ず指定する必要があります。
# 各マッピングのフォーマットは次の通りです:
# ...
# 空白行および空白文字は無視されます。
# 出力文字列間の区切り文字には、上記のDELIMITERタグで定義した文字を使用します。
# ENDCHARACTERタグでマッピング定義の終了を示します。
#
BEGINCHARACTER
aardvark 土豚
abacus 算盤
abalone 鮑魚,鰒魚
apple 蘋果
#
# ENDCHARACTER:マッピング定義を終了します。これは、ファイル内の最後の文字です。
#
ENDCHARACTER
カスタムの入力ソースを削除する
Macで、アップルメニュー
入力ソースを選択してから、「削除」ボタン（
）をクリックします。無効なプラグインファイルを保管するか（入力ソースのリストに入力ソースを追加し直すことができます）、「ゴミ箱」に移動して削除します。