Logic Proユーザガイド
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Logic ProのAlchemyのエレメントモーフィングの概要
モーフィング画像や3Dグラフィックスというものは多くの方がよくご存知かと思います。ある人の顔が別の人の顔に変化していく動画や、同じ人の顔が老化していく動画をご覧になったことがあるでしょう。一般に、サウンド間のモーフィングでは、各サウンドのフィルタの値、エンベロープの形状、またはリバーブの量が移り変わると考えられます。AlchemyのPerformanceコントロール、特にトランスフォームパッドでは、このタイプのパラメータモーフィングが可能です。多くの場合、同時に複数の合成およびエフェクト設定の間を移動することで、サウンドに劇的な変化を生み出します。
Alchemyでは、エレメントモーフィングと呼ばれる、より詳細で強力な形式のモーフィングも実行できます。エレメントモーフィングはサウンドの生成段階で行われる高度な形式のモーフィングです。これによって、さまざまなサウンドの中核となる特性を組み合わせることができます。技術用語ではこれをクロス合成と呼びます。エレメントモーフィングでは、複数のソースサウンドの要素を組み合わせて新しいサウンドを作成できます。エレメントモーフィングによって、クリエイティブなサウンドデザインの可能性が広がります。その可能性は、前の段落で説明したパラメータモーフィングの範囲を大きく超えます。
Alchemyの加算、スペクトル、グラニュラ、およびフォルマント合成エンジンは、このタイプのモーフィングを行う上での鍵となります。各合成方式には独自の利点と欠点があるので、作成したいサウンドに応じて使い分けることができます。すべての合成方式を利用できるAlchemyは、独特かつ強力なモーフィングツールです。ほかにも、エレメントモーフィングのための重要な要素として、Alchemyが上記の合成エンジンを使ってオーディオを再構築できるという点が挙げられます。これは再合成と呼ばれるプロセスです。再合成は、オーディオに対してエレメントモーフィングを実行できます。オリジナルサウンドから合成された複製を作成するため、静的なサンプルより多くの操作オプションを提供します。再合成の機能がなければ、エレメントモーフィングの対象はAlchemyでゼロから作成したサウンドのみに制限されます。
モーフィングを成功させるには、作業対象のオーディオ素材の種類に最適なエンジンがどれであるかについて理解を深めることです。この選択は、使用可能なサウンド加工オプションの種類と数にも影響します。モーフィングは、さまざまな要因が結果に影響する複雑な処理です。どのような合成操作においても、より多く経験を積んで利点と欠点を知るほど、目的のサウンドをよりすばやく簡単に作成できるようになります。
Logic ProのAlchemyのモーフィングの使いかたとヒント、Logic ProのAlchemyでドラムビートをモーフィングする、およびLogic ProのAlchemyでメロディーのあるサウンドをモーフィングするを参照してください。
注記: チュートリアルに掲載されている画像は、タスクで使用するプリセット限定のものではありません。これらは、Alchemyのインターフェイス内で領域やパラメータを検索するときに使用するガイドとして含まれています。