Mac用Logic Proユーザガイド
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Mac用Logic Proでステップシーケンサーのパターンをライブ録音する
パターンのライブ録音を使うと、MIDIノートイベントとオートメーション可のパラメータイベントの両方を、パターンの再生中にパターンリージョンまたはパターンセルに録音することができます。既存のノート行に対応するノートはその行のステップとして録音され、既存のノート行に対応しない新しいノートには新しいノート行が作成されます。同様に、すでに行が存在するオートメーションパラメータはその行に記録され、まだ行が存在しないパラメータには新しいオートメーション行が作成されます。
インターバルやコードを演奏すると、「モノラル」モードがアクティブでない限り、演奏されたピッチに対応するノート行のステップがオンになります。「モノラル」モードではノート入力が制限され、それぞれの時間位置でアクティブになるステップは1つだけです。つまり、複数のノートが演奏された場合は、ステップの時間範囲で最後に受信したノートのみがアクティブになります。
パターンのライブ録音中、「メロディック」行が選択されている場合は、受信ノートイベントでオンになるのは「メロディック」行のステップのみです。アクティブな各ステップは、正しい「ノート」と「オクターブ」の値に設定されます。「メロディック」ノート行では、パターンのライブ録音は常にモノフォニックです。複数のノートが同時に演奏された場合は、ステップの時間範囲で最後に受信したノートがそのステップのピッチを決定します。
受信ノートまたはオートメーションのイベントがステップ間で発生した場合は、そのイベントの時間位置に最も近いステップがアクティブになります。
パターンのライブ録音のオプション
ノートのベロシティと長さをパターンのライブ録音中に取り込むかどうか、また、録音したノートやオートメーションのイベントを、それらがアクティブになるステップの始点へとクオンタイズするかどうかを制御できます。パターンのライブ録音には以下のオプションがあります:
ベロシティ: 選択すると、新しくアクティブになったステップに受信ノートイベントのベロシティが適用されます。選択を解除すると、新しいステップではそのステップの既存の値が保持されます。
ノートの長さ: 選択すると、録音中に演奏されたノートの継続時間が取り込まれて再生されます。ステップの「ゲート」と「タイ」の値は、録音されたMIDIイベントとステップが同じ長さになるように変更されます。演奏されたノートがステップの長さよりも短い場合は、演奏されたノートに合わせてステップを短くするために、「ゲート」の値が小さくなります。演奏されたノートがステップの長さよりも長い場合は、そのステップで「タイ」が有効になり、継続時間が長くなります。「ゲート」の値はつながれたステップでも調整され、演奏されたノートの長さにできるだけ近づけられます。「ノートの長さ」の選択を解除すると、タイおよびゲートの値が押されたノートの長さに合わせて変わることはなくなります。受信イベントの開始位置に最も近いステップのみが、標準的なステップの長さでアクティブになります。
一般に、ドラムの録音では「ノートの長さ」をオフに、ピッチのある音源イベントの録音ではオンにすることをおすすめします。
クオンタイズ: 「クオンタイズ」を選択すると、ノートは有効なステップの開始位置にスナップし、オフセットなく完全にメトロノームに合わせて再生されます。選択を解除すると、「ステップのオフセット」の値が有効な各ステップに加えられ、演奏されたノートの正確な時間位置でイベントがトリガされます。
パターンのライブ録音を作成する
Logic Proで、以下のいずれかの操作を行ってパターンの再生を開始します:
ステップシーケンサーのメニューバーで、「プレビュー」ボタンをクリックします。
プロジェクトの再生を開始します。再生ヘッドがパターンリージョンの開始位置に到達すると録音が開始され、再生ヘッドがパターンリージョンの終了位置に到達するまで録音が継続されます。
注記: サイクル範囲をパターンリージョンの開始位置と終了位置に設定することで、パターンの録音時間を延長することができます。
パターンセルの場合は、セルをクリックして再生を開始します。セルの再生が終わるまで録音が継続されます。
ステップシーケンサーのメニューバーにある「パターンのライブ録音」ボタン をクリックします。
録音したい部分を演奏します。演奏されたノートおよびコントローラによるオートメーションの変化の両方が記録されます。
完了したら、もう一度「パターンのライブ録音」ボタンをクリックして録音を停止します。
ライブ録音のオプションを設定する
Logic Proのステップシーケンサーのメニューバーで、以下のいずれかの操作を行います:
録音したステップを受信ノートイベントのベロシティに合わせるには、「機能」>「ライブ録音のオプション」>「ベロシティ」と選択します。
録音したステップを受信ノートイベントの継続時間に合わせるには、「機能」>「ライブ録音のオプション」>「ノートの長さ」と選択します。
ステップのオフセットを録音したステップに加えて、受信ノートイベントの開始時間に合わせるには、「機能」>「ライブ録音のオプション」>「クオンタイズ」と選択します。