iPadユーザガイド
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iPadとiCloudキーチェーンを使ってすべてのデバイスでパスキーおよびパスワードを利用できるようにする
iCloudキーチェーンを使用すると、承認したすべてのデバイスとMacコンピュータでWebサイトやアプリのパスキー、パスワード、クレジットカード情報、Wi-Fiネットワーク情報などのアカウント情報が最新の状態に保たれます(iOS 7、iPadOS 13、OS X 10.9、またはそれ以降が必要です。ただしパスキーでは、iPadOS 16、iOS 16、macOS 13、tvOS 16、またはそれ以降が必要です)。iCloudキーチェーンは保存および転送時に256ビットAES暗号化によって保護され、Appleがそのデータを読み取ることはできません。
iCloudキーチェーンを使用することで、「メール」、「連絡先」、「カレンダー」、および「メッセージ」で使用するアカウントを、お使いのすべてのiPhoneおよびiPadデバイスやMacコンピュータで最新の状態に保つこともできます。
iCloudキーチェーンを設定する
初めてiPadを設定するときにiCloudキーチェーンをオンにしなかった場合は、「設定」 >「[自分の名前]」>「iCloud」>「パスワードとキーチェーン」と選択してから「iCloudキーチェーン」をオンにし、画面に表示される指示に従います。
iCloudキーチェーンをほかのデバイスにも設定する
別のデバイスでiCloudキーチェーンをオンにしようとすると、iCloudキーチェーンを使用中のほかのデバイスに、デバイスの追加について承認を求める通知が届きます。
ほかのデバイスのいずれかで、デバイスの追加を承認します。iCloudキーチェーンによって、追加したデバイスで自動的にアップデートが開始されます。
ほかのデバイスにアクセスできないときにiCloudキーチェーンの使用を承認するには、画面に表示される指示に従ってiCloudセキュリティコードを使用してください。
すべてのデバイスを紛失したり盗難に遭ったりした場合にiCloudキーチェーンを復元する
iCloudキーチェーンを同期すれば、便利なだけでなく、デバイスを1台紛失した場合に備えて冗長性も確保できます。すべてのデバイスを紛失した場合、Apple IDアカウントに復旧用連絡先を追加してあれば、その連絡先にiCloudキーチェーンの復元を支援してもらうことができます。これを行う方法については、「設定」 >「[自分の名前]」>「サインインとセキュリティ」と選択してから、「復旧用の連絡先を追加」の下の「詳しい情報」をタップしてください。
iCloudキーチェーンエスクローを通じてiCloudキーチェーンを復旧することもできます。iCloudキーチェーンエスクローは総当たり攻撃からも保護されています。iCloudキーチェーンではユーザのキーチェーンデータがAppleにエスクローされますが、パスワードやそこに含まれるその他のデータをAppleが読み取ることはできません。キーチェーンは強力なパスコードで暗号化され、一連の厳しい条件を満たしている場合にのみエスクローサービスによってキーチェーンのコピーが提供されます。
iCloudキーチェーンエスクローを通じてキーチェーンを復旧するには、新しいデバイスで自分のApple IDを使って認証してから、信頼できる電話番号に送信されるSMSに応答する必要があります。認証および応答したあと、デバイスのパスコードを入力する必要があります。iOS、iPadOS、macOSで認証を試行できるのは10回までです。試行に数回失敗するとレコードがロックされるため、AppleサポートWebサイトでAppleサポートに問い合わせて、その後の試行の許可を受ける必要があります。
iCloudキーチェーンについて詳しくは、Appleサポートの記事「iCloudキーチェーンを設定する」を参照してください。