チームのApple School Managerの役割とアクセス権を確認する
Apple School Managerへの登録とIDプロバイダ(IdP)またはStudent Information System(SIS)との統合を完了すると、管理者の追加と、管理タスクをチーム内で分担するための役割の割り当てを実行できるようになります。
管理者の役割
管理者は最上位アカウントで、Apple School Managerを詳細に制御できます。管理者が職務を遂行できなくなるか、管理者アカウントが使用できなくなった場合に備えて、管理者アカウントのほかに1つ以上のマネージャアカウントを作成するのがベストプラクティスです。管理者はアカウントに次に詳細を説明する役割を割り当てられます。
ほかのApple School Managerの役割
それぞれのApple School Managerアカウントは、そのアカウントのユーザが実行可能な操作を定義する1つ以上の役割を持っています。各役割は、一連のアクセス権で構成されます。アクセス権を追加または削除すると、その役割を持つすべてのアカウントに影響します。生徒の役割は非常に限定された役割を持ちます。教師とマネージャの役割はそれより多くの役割を持ち、管理者は最も多くの役割を持ちます。以下に、管理者の役割より下位の役割を示します。
サイトマネージャ: サイトマネージャの権限は、利用規約のアップデートを除き管理者と共通です。
ユーザマネージャ: ユーザマネージャは、IdPとSISへの接続の管理、パスワードのリセット、アカウントの手動追加ができます。
デバイス登録マネージャ: デバイス登録マネージャは、モバイルデバイス管理(MDM)ソリューションへのデバイスの割り当てを管理できます。デバイス登録マネージャは2人以上配置することをおすすめします。例えば、学区内の2つの学校が異なるMDMサーバを実行していて、それぞれの学校が各自のMDMサーバにデバイスを割り当てたい場合などに便利です。
コンテンツマネージャ: コンテンツマネージャは、Appとブックの購入ができます。購入アカウントごとに購入履歴が管理されるため、別個の財源から購入できます。
マネージャ: マネージャは、クラスの作成と編集、手動で作成したクラスの削除、およびユーザのアカウントステータスの変更ができます。
職員: 職員の役割が割り当てられたアカウントでは、Apple School Managerに表示されるデバイスとコンテンツマネージャが購入したコンテンツを使用できるほか、AppleSeed for ITへの参加が可能です。
教師: 教師は、コンテンツの購入と再割り当て、生徒のパスワードのリセット、「スクールワーク」での生徒の進捗状況の確認などができます。
生徒: 生徒の役割が割り当てられたアカウントでは、Apple School Managerに表示されるデバイスとコンテンツマネージャが購入したコンテンツを使用できます。
アカウントの権限を確認する
管理対象Apple IDは、Appleサービス全体で使用することができ、カスタマイズすることができます。Apple School Manager管理者は、Apple School Manager内で作成されるユーザに対し、さまざまなサービスへのアクセス権を割り当てたり無効にしたりすることができます。管理者は以下のサービスへのアクセスを付与したり無効にしたりすることができます:
「生徒の進捗状況」(デフォルトはオフ): この機能を有効にすると、教師の役割を持つアカウントは、「スクールワーク」で生徒に割り当てるアクティビティに関する生徒の進捗状況を確認できます。いつでもこの機能を無効にして生徒のデータを削除できます。生徒を個別に解除することもできます。
「FaceTimeと“メッセージ”」(デフォルトはオフ): 組織でこのサービスをオンにすると、これらのサービスをアクティベーションできる役割を制御したり、組織外のアカウントでiMessageを使用できるようにするかどうかを制御したりすることができます。
注記: 通信中はiMessageとFaceTimeのチャットは暗号化され、覗き見られることはありません。
「データとプライバシーアクセス」(デフォルトはオフ): この機能を有効にすると、ユーザは「データとプライバシー」(http://privacy.apple.com/)ページを使用して自分のデータのコピーを要求できます。
「ユーザアカウントの検索」(デフォルトはオン): この機能では、例えばiMessageやメールメッセージを作成したり書類の共有を開始したりするときに、自分のオペレーティングシステム内にあるほかのユーザの連絡先情報を検索できます。
「共有」(デフォルトは組織内のみ): これらのオプションを使用すると、組織外のApple IDとの書類の共同制作を、ユーザに許可するかどうかを選択できるようになります。例えば、教師が個人用のデバイスで教材を制作しているときに、自分の個人用のApple IDとフォルダを共有したいことがあります。
「自動受け入れ」: この機能を有効にすると、生徒以外のすべての役割が共有ファイルまたは共同制作ファイルを開始できるようになります。そのファイルは自動的に受け入れられて、組織内のほかのユーザのiCloud Driveに表示されます。例えば、教師はKeynoteプレゼンテーションを生徒と簡単に共有できます。リンクを生徒に送信する必要はありません。