Apple Watch をつけてランニングする
せっかくランニングするなら、Apple Watch を最大限に活用しましょう。また、長距離ランニングの際の節電術もご案内します。
ランニングのワークアウトを始める方法
ワークアウトアプリを開きます。
スクロールして「屋外ランニング」または「室内ランニング」を表示します。
をタップして、ワークアウトのゴールを作成するか、「ペーサー」や「カスタム」のワークアウトを完成させます。 をタップしてワークアウトの内容を変更するか、下にスクロールして「ワークアウトを作成」をタップして新規作成してください。
「開始」をタップします。
3 秒のカウントダウンが終わるまで、しばらく待ちます。カウントダウンをスキップするには、画面をタップします。
自動トラック検出に対応している国や地域にいる場合は、レーンマーキングを視認できる標準的な屋外の陸上競技用トラックに到着すると、Apple Watch が自動的に認識してくれます。1「屋外ランニング」を開始すると、走るレーンを選択するように求められます。「自動トラック検出」は、GPS と Apple マップのデータを両方使って、極力正確な距離、ペース、走路マップを提示しようとします。ワークアウトアプリの「通知」設定で通知を追加し、トラックを 1 周走り終わるごとに知らせてもらうこともできます。
進み具合は文字盤で確認できます。ペース通知は「屋外ランニング」でのみ設定できます。
Apple Watch Ultra をお使いの場合は、ランニングワークアウトをアクションボタンに設定できます。また、ワークアウトの設定で「即時開始」をオンにしておくこともできます。その場合は、GPS 信号の受信状況が良好であることが表示された後、カウントダウンが自動的にスキップされます。
Apple Watch Ultra のアクションボタンの使い方
ランニングを一時停止する方法
ランニングを一時停止するには、Digital Crown とサイドボタンを両方とも同時に押します。再開するには、両方のボタンを再び押してください。
また、室内および屋外のランニングワークアウトは、動きを止めた時点で自動的に一時停止するように設定できます。
Apple Watch では、設定アプリを開いて、「ワークアウト」>「自動一時停止」>「自動一時停止」の順にタップします。
iPhone では、Watch アプリを開いて「マイウォッチ」タブをタップし、「ワークアウト」>「自動一時停止」>「自動一時停止」の順にタップします。
ワークアウトを終了する方法
右にスワイプして、
をタップします。ワークアウト終了時の確認を追加または削除するには、Apple Watch で設定アプリを開き、「ワークアウト」>「ワークアウト終了の確認」の順にタップします。ワークアウトが終わると、Apple Watch の画面にワークアウトの概要が表示されます。詳しい情報を見るには、iPhone のフィットネスアプリでワークアウトの履歴を確認してください。進み具合を確認する方法
ワークアウトの最中や、過去のワークアウトを振り返るときに表示する計測値をカスタマイズしておきましょう。
記録する測定基準を選択する
ワークアウトアプリを開きます。
行いたいワークアウトの横にある
をタップします。ゴールやワークアウト構成の横にある編集ボタンをタップします。
「環境設定」をタップし、「ワークアウト表示」をタップします。
「含める」をタップして、該当する測定基準を「ワークアウト表示」に追加します。測定基準の横にある
をタップして、測定基準を選択して編集することもできます。どの測定基準を測定対象にするかを変更します。
「並べ替え」をタップして、
を長押ししながら順序を入れ替えることもできます。測定対象に含めた測定基準を見るには、ワークアウト中に Digital Crown を回します。
ランニングフォームの測定基準
ランニングワークアウトの効果を最大限に引き上げてくれる測定基準がいくつかあります。2
上下動:タップして追加すると、ランニング中の上下動 (縦方向の体の揺れ) をセンチメートル単位で計測してくれます。この測定値を歩幅の長さと併せて検討すれば、前に進む力に対し、どれくらいのエネルギーが上向きに使われているかがわかります。Apple Watch では、屋外ランニングのワークアウト中に上下動を自動で記録できます。
ランニングの歩幅の長さ:タップして追加すると、ランニング中の一歩あたりに進んだ距離をメートル単位で計測してくれます。ケイデンスと併せて、歩幅の長さ次第でランニングの全体的なスピードが決まってきます。Apple Watch では、屋外ランニングのワークアウト中に歩幅の長さを自動で記録できます。歩幅の長さの計測精度が上がるように、約 200 メートルのランニングをして Apple Watch を調整してください。
接地時間:タップして追加すると、ランニング中に足が着地してから離地するまでの時間をミリ秒単位で計測してくれます。Apple Watch では、屋外ランニングのワークアウト中に接地時間を自動で記録できます。
心拍数範囲:「含める」をタップして「心拍数範囲」を追加しておくと、強度レベルがわかります。
ランニングパワー:「含める」をタップすると、ランニング中の運動量がワット単位で測定されて表示されます。ランニングパワーにはランニングの強度が反映されます。また、走る速さや傾斜が変わったときの力の入り具合がわかります。Apple Watch では、屋外ランニングのワークアウト中にランニングパワーを自動で記録できます。ランニングパワーは、ランニングワークアウト中しか報告されません。また、重いリュックを背負っているなど、追加の負荷は加味されません。
高度:「含める」をタップすると、ランニング中の高度が表示されます。
アクティビティリング:「含める」をタップすると、ワークアウト中のアクティビティリングの達成状況が表示されます。
ルートを表示する
iPhone でフィットネスアプリを開きます。
履歴の横にある「さらに表示」をタップします。
情報を確認したいワークアウトをタップし、下にスクロールします。
マップをタップします。
色がペースを表します。緑が一番速く、赤が一番遅いペースです。ルートを表示するには、Apple Watch Series 2 以降が必要です。または、ワークアウト中に iPhone を携帯してください。また、ルート追跡も有効にしておく必要があります。iPhone で、「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「位置情報サービス」>「Apple Watch ワークアウト」>「このアプリの使用中のみ許可」の順に選択します。
「レースコース」で前回のタイムや自己ベストと競う
同じコースをほとんど外れずに 2 回以上走ったら、「レースコース」でそのコースを選択し、前回のタイムまたは自己ベストと競うことができます。
ワークアウトアプリを開きます。
スクロールして「屋外ランニング」を表示します。
をタップします。
競いたいコースをタップしてから、「前回」または「自己ベスト」を選択します。
ランニング中は、今回と前回の走りの比較が Apple Watch に表示されます。前回に比べてどのくらい先行しているかまたは遅れているかや、残りの距離を確認できます。また、コースから外れると、「コースを外れています」という通知が表示されます。
以前に走ったコースの出発地点に近付くと、利用可能なコースがワークアウトの候補として提案されます。コースをすべて表示するには、「提案」をタップしてから「コース」をタップしてください。
長距離ランニングの準備をする
たとえばマラソンなど、長距離を走る際に Apple Watch が途中でバッテリー切れにならないように備えておく方法がいくつかあります。
低電力モードにすると、「常にオン」の画面表示が無効になります。低電力モードについて詳しくは、こちらの記事を参照してください。
音楽、ポッドキャスト、オーディオブックを前もって Apple Watch に直接同期しておきます。そうすれば、iPhone の通信範囲に入っていなくても、コンテンツを楽しめます。Apple Watch にコンテンツを同期する方法については、こちらの記事を参照してください。
iPhone を携帯していれば、Apple Watch での接続、音楽やポッドキャストのストリーミング、Siri へのアクセスなど、バッテリーに負荷がかかる機能を使うときは、Bluetooth で対応できます。
長距離ランニングに後で出かける場合は、出かける数時間前にモバイル通信とディスプレイの「常にオン」を無効にして、バッテリーを節約しておきます。モバイル通信のオン/オフを切り替える方法についてはこちらの記事、「常にオン」設定の管理方法についてはこちらの記事を参照してください。
結果の精度を上げる
ヘルスケアアプリに正確なヘルスケア情報を登録しておいてください。
Apple Watch の「設定」>「一般」>「向き」で、Apple Watch の向きが正しく設定されているか確かめてください。
ランニング中は、手ぶらで自然に腕を振ります。腕の動きが制限される状態では走りません。
GPS の精度が悪いと、ランニングフォームの測定基準に影響が出る場合があります。
Apple Watch は、設定時に入力した情報に基づいてワークアウト中に計測値を算出します (運動量計測の精度を上げる方法)。
1. 「自動トラック検出」と「レースコース」は、watchOS 9.2 以降を搭載した Apple Watch Series 4 以降でのみ利用できます。
2. 「上下動」「ランニングの歩幅の長さ」「接地時間」は、watchOS 9 以降を搭載した Apple Watch Series 6 以降でのみ利用できます。