Mac用iMovieが機能しない場合
iMovieが開かない場合、プロジェクトを再生できない場合、その他の問題がある場合の対処法をご案内します。
iMovieのトラブルシューティングを開始する前に、iMovieのライブラリ、メディア、iMovieアプリをバックアップしておきましょう。
以下の手順を順番に試す
以下の手順を1つずつ試しながら、そのたびにiMovieをテストし、問題が解決したかどうかを確認してください。
Macを再起動する
Appleメニュー から「再起動」を選択します。
外付けデバイスを取り外す
外付けのデバイスが対応していなかったり誤動作したりしているせいで、iMovieで問題が起きることがあります。外付けのドライブを以下の要領でテストしてください。
iMovieを終了します。
Appleメニュー から「システム終了」を選択して、Macの電源を切ります。
キーボードとマウス以外のすべての外付けデバイスの接続を外します。
IntelベースのMacをお持ちの場合は、NVRAMをリセットします。この作業は、外付けデバイスの接続をはじめて外すときにだけ必要です。
再びMacの電源を入れ、iMovieを開いて、問題を再現してみます。問題が再現されない場合は、デバイスを一度に1台ずつ接続し直してみて、問題が再発するまで続けます。特定のデバイスを接続したときに問題が再発する場合は、デバイスのアップデートまたは修理が必要な可能性があります。詳しいサポートについては、メーカーにお問い合わせください。
アプリが正常に機能しているか確かめる
「iMovieユーザガイド」を参照し、アプリが正常に機能しているか確かめます。ユーザガイドでは、メニューやウインドウ、アラート、エラーメッセージに示されている重要な用語を検索することができます。
iMovieをアップデートする
できれば、作業中のプロジェクトをすべて完成させます。
まだ済んでいない場合は、既存のライブラリと、iMovieアプリケーションの現行のコピーをバックアップします。
Appleメニュー >「App Store」の順に選択し、サイドバーの「アップデート」をクリックします。iMovieのアップデートが提供されている場合は、「アップデート」ボタンをクリックしてダウンロードし、インストールしてください。
プライバシーとセキュリティの設定を確認する
iMovieでフォトライブラリにアクセスできない場合や、オーディオの録音やビデオの撮影ができない場合は、Macのプライバシーとセキュリティの設定を確認してください。
Apple メニュー >「システム設定」の順に選択します。
サイドバーの「プライバシーとセキュリティ」をクリックし、iMovieでアクセスできない項目に応じてオプションを選択します。
フォトライブラリにアクセスできない場合は、一覧から「写真」を選択し、「iMovie」をオンにします。
Macの内蔵マイクでも、USBマイクなどの外部デバイスでもオーディオを録音できない場合は、一覧から「マイク」を選択し、「iMovie」をオンにします。
内蔵カメラでも、USBカメラなどの外部デバイスでもビデオを撮影できない場合は、一覧から「カメラ」を選択し、「iMovie」をオンにします。
他社製カメラの対応状況を確認する
iMovieが対応しているカメラを使っており、ファイルベースのカメラ、iPhone/iPad、Macからメディアを正しく読み込んでいることを確認します。
カメラ、ストレージデバイス、インターフェイスなど、使用している外付けデバイスについては、ソフトウェアやファームウェアのアップデートが提供されていないかメーカーに確認します。アップデートする際は、メーカーの指示に従ってください。
iMovieのライブラリの保存場所を確認する
iMovieには複数のライブラリを作成することができます。ライブラリは通常、起動ディスク(デフォルト名は「Macintosh HD」)の「ムービー」フォルダに保存されますが、外付けのストレージデバイスなど、ほかの場所に保存することもできます。ライブラリの保存先が起動ディスク以外の場所の場合は、以下の場所に保存していないか確認してください。
Time Machineのバックアップに使用しているボリューム上
APFS以外でフォーマットされているストレージデバイス上(ExFAT、FAT32、NTFSなどのフォーマットはWindows用のファイルシステムで非対応です)
デスクトップ上または「書類」フォルダ内(iCloudの設定で「"デスクトップ"フォルダと"書類"フォルダ」がオンになっている場合)
他社のクラウドストレージサービス(DropboxやGoogleドライブなど)
このような場所にライブラリを保存してある場合は、iMovieのライブラリを別の場所に移動してください。
ライブラリの保存場所を確認する方法は、iMovieアプリを開けるかどうかによって異なります。
iMovieを開ける場合
iMovieのサイドバーにあるライブラリを「control」キーを押しながらクリックし、「Finderに表示」を選択すると、Finderのウインドウの下部にライブラリのパスが表示されます。パスが表示されない場合は、Finderのメニューバーで「表示」>「パスバーを表示」と選択します。
iMovieを開けない場合
Finderで「command + F」キーを押して、詳細検索用の条件にアクセスします。
Finderのメニューバーから「表示」>「リスト」と選択します。
検索条件のポップアップメニューの「任意」をクリックして、「その他」を選択します。
ポップアップメニューの横のフィールドに「iMovieライブラリ」と入力します。
「表示」>「表示順序」(または、設定に応じて「グループを使用」)と選択し、「変更日」を選択します。変更日が一番新しいライブラリが、リストの一番上付近に表示されます。
「control」キーを押しながらリスト内のライブラリをクリックし、「内包しているフォルダで表示」を選択すると、Finderのウインドウの下部にライブラリの保存先のパスが表示されます。パスが表示されない場合は、「表示」>「パスバーを表示」と選択します。
外付けのストレージデバイスのフォーマットを確認する
iMovieのライブラリを外付けストレージデバイスに保存している場合は、デバイスがAPFSでフォーマットされていることを確認してください。Finderのサイドバーでストレージデバイスを選択し、「ファイル」>「情報を見る」と選択すると、「一般」セクションにドライブのフォーマットが表示されます。
ストレージデバイスがExFATやFAT32などの非対応のフォーマットになっている場合は、以下の手順を実行します。
外付けストレージデバイス上のiMovieライブラリを、起動ディスク(通常は「Macintosh HD」)や別の外付けストレージデバイスなどの一時的な場所にコピーします。
ストレージデバイスを再フォーマットします。このとき、デバイスのフォーマットとして必ずAPFS(Apple File System)を選択してください。
再フォーマットしたストレージデバイスにライブラリをコピーして戻します。
新しいライブラリとプロジェクトでテストする
新しいライブラリを作成してプロジェクトをテストし、ライブラリ、プロジェクト、iMovieアプリに問題がないか確認することができます。まずは、新しいライブラリを作成します。
iMovieを終了します。
「option」キーを押しながら、DockでiMovieアプリをクリックするか、「アプリケーション」フォルダのiMovieアプリをダブルクリックします。
「ライブラリを開く」ウインドウで「新規」を選択して、新しいライブラリを作成します。
このテスト用ライブラリに「Test iMovie Library」という名前を付けて、ホームフォルダの「ムービー」フォルダに保存します。
次に、付属の予告編テンプレートを使ってテストプロジェクトを作成し、QuickTimeビデオファイルとして書き出します。
iMovieで、「プロジェクト」をクリックして、「プロジェクト」表示に戻ります。
「ファイル」>「新規予告編」の順に選択し、「アクション」予告編テンプレートをクリックして、「作成」をクリックします。
「ファイル」>「共有」>「ファイル」の順に選択し、「次へ」をクリックして、「Finish Line」というファイル名を付けて、このビデオファイルをデスクトップに保存します。
次に、QuickTimeビデオファイルを新しいライブラリの新しいプロジェクトに読み込みます。
「プロジェクト」をクリックして「プロジェクト」表示に戻ります。ウインドウで「OK」をクリックします。
「ファイル」>「新規ムービー」の順に選択します。
「ファイル」>「メディアを読み込む」の順に選択し、「読み込む」ウインドウのサイドバーで「デスクトップ」をクリックします。リストで「Finish Line.mov」ファイルを選択し、「選択した項目を読み込む」をクリックします。
ブラウザでそのクリップを選択し、「E」キーを押してタイムラインに追加します。
問題を再現してみます。たとえば、トランジションを追加すると iMovie が終了していた場合は、タイムラインにトランジションを追加してみます。
新しいライブラリとプロジェクトでは問題が起きない場合は、元のライブラリやプロジェクトが問題の原因であることがわかります。元のライブラリの以前のバージョンをTime Machineやその他のバックアップから復元してみてください。
iMovieをリセットする
iMovieをデフォルト設定にリセットします。ライブラリには影響はありません。
iMovieを再インストールする
iMovieを削除してから、再ダウンロード/再インストールします。ライブラリには影響はありません。
関連情報
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