- 現金化を急いでいる方はマンション買取がおすすめ!ただし、買取相場は実勢価格の6~7割程度になります。
- 劣化が進んでしまった物件やワケアリ物件などもマンション買取を検討しても良いでしょう。
- 買取も通常の売却同様に業者選定が重要。複数社比較検討は必須です!
目次
マンションの買取とは?仲介との違い
・不動産会社に買主を探してもらう「仲介」
・不動産会社や買取専門会社に買い取ってもらう「買取」
買取と仲介の違い
一方、買取の場合は不動産会社/買取専門会社が不動産を買い取った後、リフォーム・リノベーションを行って再販売します。つまり、買取の場合は不動産会社および買取専門会社は売買契約の当事者となります。
不動産買取の基礎知識については以下の記事で詳しく紹介しています。
買取制度の種別
買取保証
仲介で売り出す際には、不動産会社と専属専任媒介契約(売主が買主を自己発見することも、重ねて他の不動産会社に依頼することもNG)を締結して、販売活動を行うことになります。仲介で売り出したいが、売れなかったときの保険も準備しておきたいという方に向いています。
即時買取
不動産会社オリジナルの買取制度
また、提携企業と協力してマンションをリフォームし、家具や小物を設置した上でモデルルームのようにしてから高値売却を目指して販売を行う会社もあります。その後、一定期間に売却ができなかった場合、「査定価格+リフォーム費用」で買取保証もつけているので安心です。
その他にも自社でマンションを買取後、売主と賃貸契約を締結し、最長2年間そのまま住み続けることができる買取サービスを提供している会社もあります。その期間にゆっくりと転居先や購入物件を探すことができます。
マンション買取の9つのメリット
1.現金化がはやい
2.契約不適合責任を負う必要がない
雨漏り、シロアリ被害などの欠陥を契約書に書かれてない場合、不動産を売却した後、売主が補修の対応をしたり、場合によっては契約を解除されたりする可能性があります。契約不適合責任は、買主が不動産業者である場合は免除されます。
3.売却のタイミングをコントロールできる
4.周囲に知られることなくプライバシーが保てる
5.仲介手数料が無料
6.リフォーム・修繕が不要
7.築古・訳あり物件なども買取可能なことが多い
8.ハウスクリーニングが不要
9.銀行に住宅ローン残債の交渉をしてくれることも
マンション買取の3つのデメリット
1.買取相場は実勢価格の6~7割程度
2.誰が住むのか把握できない
3.買取をしてもらえない物件もある
買取がおすすめのマンション
築年数の古いマンション
水道管など見えない部分の修繕・改修に多額の費用がかかる場合もあり、手間やリスクを不動産会社および買取専門会社にお任せして、買い取ってもらうというのも一案です。
また、旧耐震基準(1981年5月以前に設計された建物)の場合、仲介では買い手がつきにくいといわれます。耐震改修工事が行われていない古いマンションは、はじめから買取を選択するとよいでしょう。
事故物件
事故物件を専門に扱う不動産会社および買取専門会社もあります。一般的な市場で売却を考えるよりも、専門業者に買い取ってもらうことを考えたほうが売却しやすいといえるでしょう。
かなり状態の悪い物件
こんな物件は仲介での売却がおすすめ!
そういった条件の良い物件でなかったとしても、「どうしても3カ月以内に売らなければならない」という制約がなければ、まずは仲介による売却にトライしてみる価値はあります。
少しでも高く売りたい、という人は
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※ページ下部の「売却査定、買取査定サービスの注意点」をご確認いただいたうえ、ご利用ください。
マンション買取の注意点
事前に買取相場を調べておく
相場はインターネットで調べることが可能ですが、買取価格は相場の60~70%であることに注意しましょう。詳しくは以下の記事をご参照ください。
買取査定額は複数社比較する
査定額の比較には無料の買取一括査定サービスが便利です。一括査定で数社に絞ったら、買取額だけでなく契約条件も比較してみましょう。
信頼できる買取業者を選ぶ
マンション買取に関するよくある質問
- 買取の流れを知りたい
- マンション買取の流れは事前準備→査定依頼→業者選択→契約→決済・引き渡しとなります。スムーズに進めるためには、事前準備として①必要書類を揃えておくこと②相場を調べておくことが大切です。
期間としては、査定から決済まで1週間~1カ月程度とスピーディな売却となるため、引っ越しの手配なども同時進行で進めましょう。 - 買取に費用は必要?
- 買取に対しての手数料はかかりませんが、マンションを手放すときにかかる費用は仲介のときと同様です。買取価格がそのまますべて手元に残るわけではないので、出ていく費用のことも把握しておきましょう。
印紙税や登記に関わる費用、売却益に応じた譲渡所得税などです。不動産売却費用の記事で詳しく解説しています。 - 相続した空き家状態のマンションを買取にするか迷っている
- 空き家になっているマンションの築年数や立地、部屋の状態にもよりますが、急ぎで売却したいのでなければ、まずは仲介での売却を検討してみましょう。相続物件の売却は登記変更などの手続きが済んでいるかどうか、共有名義の場合は名義人全員の同意がないと売却ができないことに注意が必要です。詳しくは不動産相続の記事を参照してください
- 多額のローンが残っているが買い取ってもらえる?
- 住宅ローンの返済が苦しいと一刻も早く現金にしたいと考える方もいますが、買取だと売却価格が低くなってしまうため、住宅ローンを完済できない場合が多いです。抵当権が抹消できないと売却が成立しなくなってしまうので、ローン滞納が続いていて目途が立たない場合は任意売却を考えましょう。任意売却の記事も参照ください。
まとめ
まずは、マンションの現在価値を客観的に把握することが大切です。不動産会社に査定依頼をする際に、仲介、買取どちらで売り出す方が適しているか、相談してみるのも良いでしょう。
マンションを手放すなら仲介と買取それぞれの方法があります。
即時性を求めるなら買取という選択肢も。
この記事の監修者
AFP/社会福祉士/宅地建物取引士/金融広報アドバイザー
日本社会事業大学 社会福祉学部にて福祉行政を学ぶ。大学在学中にAFP(ファイナンシャルプランナー)、社会福祉士を取得。大学卒業後、アメリカンファミリー保険会社での保険営業を経て、(マンションデベロッパー)にてマンション営業、マンション営業企画に携わった。その後、2008年8月より独立し、現在、自社の代表を務める。