【一戸建ての売却】準備から契約までの流れと注意点、成功のコツを解説します!

2024.10.21更新

この記事の監修者

桝谷 浩太
桝谷 浩太

グローバルトラスト不動産株式会社 代表取締役/宅地建物取引士

【一戸建ての売却】準備から契約までの流れと注意点、成功のコツを解説します!

一戸建て売却に必要な手続きや流れ、不動産会社の選び方など、一戸建てならではの注意点をわかりやすくまとめました。

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目次

一戸建て売却の市場動向と流れ

国土交通省の「不動産価格指数(令和6年第1四半期分)」によると、住宅総合(住宅地、戸建住宅、マンション含む)の不動産価格指数は全体的に上昇中、10年前の水準から比べるとマンションは右肩上がりとなっています。

一方戸建て住宅は2020年ごろから2年ほど上昇を続けましたがその後横ばいであり、マンションに比較して相場が上がりにくい市場であることがわかります。
一戸建てをより良い条件で売却するためには、不動産売却の基礎知識を事前に把握しておくことが肝心です。本記事では一戸建ての売却で必要な常識をわかりやすくまとめました。

まずは、一戸建て売却の流れと期間の目安についてお伝えしていきます。
一連の流れを大まかに分類すると上記の通りになります。ステップごとにどのような対応が必要かは、後段で詳しく解説していきます。

一般的に一戸建ての売却は、マンションよりも時間がかかるものです。これはマンションよりも戸建ての方が購入にあたって確認すべき点が多いためです。戸建ての場合は建物の他に土地の形状や地盤、前面道路、近隣住戸の状況等、マンションよりも数多くのチェックポイントがあります。

中古の一軒家の購入を検討している買主のニーズを把握している、一戸建て売買の実績のある不動産会社に任せることで、期間の短縮はかなえられるかもしれません。

売却にかかる期間も売却価格も、需要と供給のバランスにより変化するものでもあるので、全体スケジュールを把握したら、最も良いタイミングで売り出せるように準備を進めましょう。

【ステップ1】一戸建て売却相談前の事前準備

一戸建ての売却を滞りなく行うには、下記5つの事前準備が重要となります。
【準備1】住宅ローンの残高を確認
【準備2】売却にかかる諸費用を確認
【準備3】売却相場の調査
【準備4】売却の書類を確認
【準備5】土地の権利や建物の状態を確認

【準備1】住宅ローンの残高を確認

まずは現在の住宅ローン残高を確認してみましょう。都心エリアでは購入価格よりも売却価格が上回ることがここ数年は多くなっておりますが、地域によっては住宅ローンの残債よりも売却価格が下回る可能性もあります。

住宅ローンの残高は住宅ローン償還表(返済予定表)で確認ができます。ローン契約の際に金融機関から受け取っているはずですが、お手元に無い場合には金融機関に問い合わせをしてみましょう。

【準備2】売却にかかる諸費用を確認

不動産の売却にはさまざまな費用や税金が発生します。売却代金がすべて手元に残るわけではありませんので、必要な費用について事前に把握しておきましょう。売却費用の内訳は以下の通りです。
仲介手数料(売却額×3%)+6万円+消費税
印紙税1,000~6万円※売却金額により異なる
抵当権抹消費用司法書士へ依頼するとして5,000~2万円
譲渡所得税・
住民税・
復興特別所得税
売却した年の1月1日での保有期間によって異なる
保有期間が5年以下なら譲渡所得の39.63%
保有期間が5年超なら譲渡所得の20.315%
住宅ローンの残債一括返済の手数料(金融機関による)
住宅変更登記費用登録上の所有者の住所が現住所と異なる場合には現住所へ変更が必要。
司法書士へ依頼する場合には2万円程度
抵当権抹消費用はローン残債を清算し、抵当権を抹消する手続きを司法書士に依頼するときにかかる費用です。また、ローンを一括返済するときには金融機関によって手数料がかかります。

また、売却益が出た場合には、税金がかかる可能性があります。売却益とは、一戸建ての売却金額から、一戸建ての購入時にかかった金額(建物価格は減価償却を計算して購入価格から差し引く)と購入時の諸費用、売却時諸費用を差し引いた利益のことを指します。物件の保有期間が5年を超えているか否かで譲渡所得税の税率は変わってきますので注意が必要です。

【準備3】売却相場の調査

一戸建てを売却するのであれば、不動産情報サイトやチラシを参考に、同じ条件の物件情報と比較して相場観をつかむことが大切です。実際に売買が行われた物件の価格や、駅からの距離、土地面積、建物面積などが登録してあるレインズ・マーケットインフォメーションでも、無料で取引情報を閲覧することもできます。

【準備4】売却の必要書類を確認

用意する書類も早めの準備が肝心です。不動産の共有者が複数いる場合には全員分の書類が必要です。一戸建ての場合は、以下書類の準備をしておきましょう。

新築のために取得した土地であれば地積測量図などは揃っているはずですが、相続で引き継いだ一戸建てなどは境界線がはっきりしない場合などがあり、確認には時間がかかります。必要書類については以下の記事でも詳しくご紹介していますので、合わせて確認してみましょう。
本人確認書類
実印・印鑑証明書
住民票
登記済証・登記識別情報
固定資産税納付書
確定測量図・境界確認書
公図
建築確認済証・検査済証
建築設計図書・工事登録書
物件の図面
耐震診断報告書
アスベスト使用調査報告書
購入時の販売契約書・重要事項説明書

【準備5】土地の権利や建物の状態を確認

事前準備に関しては、不動産会社に相談をする前に、売却に関する情報収集はもちろん、持ち家の状態や立地などをあらかじめ調べておきましょう。一戸建ての場合は、最寄り駅からの距離、周辺環境と合わせて、土地の形状や住宅を建てる際の制限(建ぺい率・容積率など)、敷地と道路の接道状況なども重要なポイントとなってきます。

また下記の3つのケースについては特筆すべき注意点がありますので、該当する場合は確認してください。

共有名義の場合

夫婦で共有名義の場合には不動産を売却することに関しての同意は、比較的得られやすいと思いますが、兄弟姉妹などで共有名義の場合には、売却をすることの同意や売却価格について調整が必要になるケースが多くあります。

親族で代々受け継いでいる不動産を売却することに抵抗がある共有者が出る場合もありますので、不動産会社に相談する前に、まずは共有者と不動産を売却することに関しての同意を慎重に相談するようにしましょう。

相続した不動産の場合

相続をした不動産の場合には相続税の支払い時期に注意が必要です。相続税を手元の現金で支払うことが出来ない場合には、相続した不動産を売却して、その代金から相続税を支払うことになりますが、相続税は原則、相続発生から10ケ月以内に一括で納税する必要があります。

10か月の間に遺産分割協議(遺言書が無い場合)、相続登記、売却活動、不動産決済を完了する流れになりますので、なるべく早めに準備を進めるようにしましょう。

築30年以上の建物の場合

築30年以上の建物の場合は、建物の不具合が出るケースが多いので注意が必要です。設備に関しては引渡しから7日間、建物の雨漏りや構造体力上主要な部分の腐食、シロアリの害、給排水管の故障は引渡しから3か月間、売主の方で修補責任を負うことが原則必要になります。

販売時にはなるべく建物状況調査(インスペクション)を行い、不具合の箇所を予め分かるようにしておきましょう。

【ステップ2】一戸建て売却の査定と不動産会社選び

相場観が分かったら、実際に不動産会社に査定を依頼しましょう。このステップは売却のパートナーとなる不動産会社と出会う、大事なプロセスとなります。

査定依頼はなるべく複数社に!

不動産の査定は基本的に無料となります。AIを用いた簡易的な査定や、不動産の簡単な情報を伝えることで、メールなどで査定結果を受け取れる机上査定など、査定方法にもさまざまな種類がありますが、中古の一戸建ての査定は個別の査定ポイントを実際に確認できる訪問査定がもっとも確度が高いためおすすめです。

複数の不動産会社に一度に依頼できる、一括査定のサービスが便利です。

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一戸建ての査定のポイント

不動産会社が一戸建てを査定する際に、金額に大きく影響するポイントがいくつかあります。一般的に木造の一戸建て住宅は、築20年を経過すると建物としての資産価値がなくなると言われていますが、築年数が古くても、しっかりと手入れをして美しい状態を保っている家や、ブランド力のあるハウスメーカー製の家は高値で売却されるケースもあります。

ご自身の一戸建てに当てはまるものを下記のチェック表を確認してみましょう。

周辺環境

公共交通機関までの距離
公共施設(学校、病院、公園など)までの距離
商業施設(スーパー、コンビニ、ドラッグストアなど)までの距離

立地

接道状況(道路にどれだけ面しているか)
土地の形状
隣地の有無
日当たり、風通り

建物の外観・内装

築年数
建物の面積
間取りと生活導線
水周りの清潔感
雨漏り、シロアリの被害の有無

また、相場価格というのは需要と供給のバランスでもあります。売却時期を検討できるのであれば、一戸建てが最も売りやすい時期に売り出すのをおすすめします。4月からの新生活に備えた2月~4月か、9月に照準を合わる売り方も効果的です。また、価格交渉の方法も事前に理解しておくと、いざというときに慌てず対応できます。

不動産会社選びのポイント

より良い条件で一戸建て売却を成立させるためには、不動産会社選びも重要なポイントです。得意な立地、得意な建物の種類、賃貸に強い、売買に強いなど、会社の規模や知名度に限らず、多数ある不動産会社の中から、「一戸建ての売却」に強い不動産会社と出会えるかが大切になってきます。

2世帯住宅など特徴のある一戸建ては、実績や専門性のある不動産会社をパートナーにするかどうかで成功率に差が出ます。一括査定を行う際は、上記の視点を念頭に置き、複数の不動産会社の話を聞き比較・検討した上で進めましょう。
不動産会社の選び方については以下の記事で詳しく解説しています。

【ステップ3】媒介契約の締結

査定での対応を見ながら不動産会社を絞ったら「媒介契約」を結びます。媒介契約書の中にはどのような条件で売却活動を行い、成約した際の報酬はどうするのかといったことを定めて契約を取り交わします。

媒介契約には、複数の不動産会社と同時契約できるかどうか、売却活動の報告義務、契約期間などの違いで、以下3種類に分けられています。
一般媒介契約専任媒介契約専属専任媒介契約
他業者への同時依頼複数社可能1社のみ1社のみ
自己発見取引×
報告義務なし2週間に1回以上1週間に1回以上
契約期間原則なし3カ月以内3カ月以内
レインズへの登録義務なし7日以内に登録5日以内に登録

媒介契約は専任媒介契約がおすすめ

3つの媒介契約の中で、おすすめなのは専任媒介契約です。1社に絞って媒介契約を締結したほうが、積極的に営業活動をしてくれるという点で魅力的です。

売却活動の報告も2週間に1度以上は義務とされていますし、専任媒介契約の締結に特典を付けている不動産会社が多いのもおすすめの理由です。ただし、その分失敗はできないため会社選びにはより慎重になる必要があります。

【ステップ4】一戸建ての売却活動

不動産会社と媒介契約を締結したら、不動産会社による売却活動がスタートします。

売却活動の際は、物件のアピールポイントを第三者の視点でまとめておくことが大切です。立地、面積、築年数、建物の状態、周辺の生活環境や、最寄り駅の雰囲気などもアピールポイントになります。主観・客観双方からのアピールポイントを総合的に見て整理しておくことが重要です。

売り出し価格の決定

売却活動を始める前に、売主としてこの価格で売れたらいいな、という「売却希望価格」と、この価格を下回るなら売りたくないという「売却可能価格」を設定し、不動産会社の担当者と相談しながらいくらで売り出すかを決めます。

いつまでに売却したいか、という期限の希望をしっかりと伝え、適正な売り出し価格を設定することを意識しましょう。

内覧対応と売却活動報告

具体的な売却活動の内容は、不動産会社が不動産ポータルサイトの掲載やチラシの配布などの広告活動で集客を行い、内覧希望者を募ります。

一戸建ての売却を成功させるには、内覧者に良い印象を持ってもらうことも外せない要素となります。抜かりなく準備して、物件内覧は笑顔で迎えましょう。

思うように内覧希望者が集まらない場合は、売り出し価格などの条件がニーズに見合っていない、広告などでのアピール不足などが考えられます。売却活動報告の際に、不動産会社の担当者と相談し、対策を考えましょう。

購入申し込みと条件交渉

内覧者が物件に興味を持ち、購入申し込みに進む段階で、価格交渉に持ち込まれることが少なくありません。売り出し価格設定時に、値引きを前提として高めに値付けしておくのも1つの方法です。

値引き交渉だけでなく、引き渡し時期やリフォーム工事などの条件も交渉材料に使われる場合があります。「ここまでなら譲れる」という下限値を担当者と事前に話し合っておくと交渉がスムーズになるでしょう。

【ステップ5】一戸建ての売買契約

売買契約をするにあたって注意すべき主な3つのポイントを解説いたします。事前に把握しておくことでスムーズな取引ができますので、確認してみましょう。

売買契約時の注意点

一戸建ての売買契約の場合には設備や建物の補償範囲を事前に確認しましょう。とくに一戸建てでたびたびある不具合で売主の補償金額が高い雨漏りには注意が必要です。基本的には引渡しから3か月以内に発生した雨漏りは、売主で直す必要があります。ケースによっては工事費用が数百万円になることもあります。

仲介をする不動産会社でこの補償を補ってくれるサービスを付帯していることもありますので、事前に確認しましょう。

手付金の受け取りと仲介手数料の支払い

買主から売買契約時に支払われる手付金は基本的に売主の方で現金で受け取ることになりますが、これはその場で現金で支払うことにより売買契約が即時に成立するために行われている商慣習になります。

また、手付金を売買契約前に第三者機関に振込み、当日現金の持ち歩きが不要なエスクロー(取引保全)サービスに対応している不動産会社もあります。仲介手数料は半額を契約時に支払うのが通例となっています。

引渡しまでの準備事項

一戸建てを引き渡す際には土地の境界について買主に明示する必要があります。仲介をする不動産会社に境界を確認してもらい、境界が無い場合には基本的に境界の復元作業が必要になります。

これは測量会社に依頼をして隣接地の立ち合いのもと復元作業を行う流れとなりますが、隣接地所有者と連絡が取れない場合やトラブルがあり、境界の立ち合いが出来ないケースもありますので、境界が無い場合には早めに測量会社に依頼するようにしましょう。

【ステップ6】一戸建ての引き渡しと確定申告

ここからは実際の決済の流れと引き渡しのポイントについて解説いたします。基本的には仲介をする不動産会社が主導してくれますが、自分でも把握しておくことで余裕をもったスケジュールを組むことができます。

決済の流れと引き渡しのポイント

決済までに売主の方では住宅ローン残債がある場合は銀行へ一括返済の予約、境界が無い場合には復元作業、引っ越しの準備などを並行して行う必要があります。

とくに注意が必要なのはネット銀行で住宅ローンを借りている場合です。メガバンクなどの場合には一括返済の予約が約3週間前までに行えば間に合いますが、ネット銀行の場合には1か月以上までに予約が必要なケースがありますので、事前に確認しましょう。

確定申告の注意点

売却益が出た時も、逆に売却損が生じた場合も、確定申告を忘れずにしましょう。

売却益に応じて税金がかかることをお伝えしましたが、一定の条件を満たせば税金の特例控除を利用することができます。なかでもマイホームの売却時に適用できる「3000万円特別控除」を利用すれば、一戸建てを売却して得た利益が3000万円以下なら税金がかかりません。

詳しくは以下の記事を参考にしてください。

住み替え先を購入して住宅ローンを新たに借りる場合には、住宅ローン控除を利用するケースがありますが、売却時の3,000万円特別控除と併用はできませんので、どちらか有利な方を選択するかたちとなります。売却益の譲渡所得税(実際に納税する税金)と住宅ローン控除の減税額を比較してどちらが有利か計算してみましょう。

桝谷 浩太
桝谷 浩太

一戸建て売却を成功させるための5つのコツ

一戸建て売却の際は、建物の状況や周辺環境だけではなく、所有している土地の境界線や、道路に接している面積など、注意すべき点がいくつかあります。売却後のトラブルを招いたり、後悔したりするような取引にならないように、一括査定を行う前の事前準備の際に、合わせてチェックしておきましょう。

【コツ1】土地の権利や境界線は明確にしておく

一戸建ての売却で事前に、土地の権利が明確になっているか隣地との境界は確定しているかなどを確認しておく必要があります。「土地測量図」「境界確認書」など、土地の権利がわかる書類を用意しておきましょう。売却対象の土地の範囲が明確でないと、売却後のトラブルにもつながってしまいます。境界線が曖昧な場合は、あらかじめ隣接地の土地所有者と協議し、了解を経て測量図を作成しておきましょう。

【コツ2】内覧準備はしっかりと行う

購入検討者へは、物件に関する情報をできるだけ正確に伝えることが大切です。内覧では、写真だけではわからない建物の損傷やにおい、排水環境や日当たりなども確認することが多いです。そして、外観や内観を観察しながら、自分が家に住んだときのことをイメージする方も多いでしょう。

そのためにも、事前に掃除や整理整頓をしっかりと行い、できるだけ清潔な環境にしておくことをおすすめします。また、以前暮らしていた人のことを気にする方も多いので、内覧当日は、明るく気持ちの良い対応を心がけましょう。

【コツ3】契約不適合責任に注意しよう

住宅を売買する際には、欠陥や不具合などがあれば事前に買い主に伝え、買い主がそれを納得した上で契約締結を行わなければなりませんが、売却後に、雨漏りなど売り主側でも把握しきれなかった欠陥や不具合が見つかる場合があります。

契約不適合責任とは、売買契約書に「隠れた欠陥や不具合については売り主が責任を持つ」と明文化されますが、任意の契約であり、免責期間を設けて取り交わされることが一般的です。契約締結前には必ず売買契約書に目を通し、買い主とのトラブルを避けるためにも、契約不適合責任について把握しておきましょう。

【コツ4】築年数に合わせて売却方法を検討しよう

マンションでも戸建住宅でも、築年数が経ってしまうと価格が下落 していくことは想像できることですが、戸建住宅の場合はマンションよりも価格の減少幅が大きく、国土交通省の「中古住宅流通、リフォーム市場の現状」によれば、築20年で価格はゼロに近い状態になると報告されています。

そのため、築30年や40年が経っている戸建住宅を売却する際には、たとえば、修繕等の施しをせず、価格を大幅に下げてリフォームをしたい人に向けて売り出したり、建物を解体して更地にして売却したりといった工夫が必要です。売却する際は、築年数を鑑みながら売却方法を検討しましょう。
一戸建ての場合は、建物の外壁や内装についてもチェックが必要です。建物は築年数とともに劣化していきますが、換気や結露対策、排水周りや建物周りの草木のメンテナンスなどをしっかり行っておくことで、良い状態で建物を保つことはできます。とくに気をつけたいのが、雨漏りやシロアリです。

生活行動範囲では気付かなかったけれど天井や押入れの奥の方で発生している場合もあります。ご自身では気付きづらいところが多いため、気になる方は専門業者に相談してみましょう。
一戸建てを売却する時は、リフォームした履歴のわかる書類があれば合わせて用意しましょう。新築で購入した自宅であれば、手元に資料はありませんか?中古で購入した場合や、親から相続で譲り受けた自宅の場合には、過去の履歴をたどったり、別途資料を保管しているようであれば取り寄せるなどして、リフォーム履歴をまとめておくようにしましょう。

【コツ5】住み替えならスケジュールと資金を確認しよう

住み替えの場合、持ち家の売却と新しい住宅の購入のどちらを優先すべきか迷われる方も多いと思います。一緒に進められれば理想的ですが、通常は売ることを優先すべきです。資金に余裕がある場合でなければ、売却を焦ることになり、買い叩かれてしまう可能性があるからです。事情にあわせてタイミングと予算をコントロールできるように、入念な計画を練りましょう。

まとめ

一戸建て売却についての流れから始まる基本6項目と、成功のためのコツをご紹介しました。事前準備や情報収集の際におさえておきたいポイントや、一括査定や不動産会社選びで重要なこと、売却準備や売却契約時に注目しておきたい箇所など、参考にしていただければ幸いです。
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桝谷 浩太
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グローバルトラスト不動産株式会社 代表取締役/宅地建物取引士

三菱UFJ不動産販売、ソニー不動産(現SRE不動産)で主に居住用不動産の売買仲介を経験。その後、「透明性の高い不動産取引の仕組みをもっと世の中に広め、依頼を受けた顧客の利益を最大限追及する」ことを基本理念とし、2017年にグローバルトラスト不動産株式会社を創業する。

著書の「初めてでも安心!失敗しない家の売り方・買い方」はAmazonにてベストセラー3冠獲得。2か月後に増刷も決定。

●紹介されている情報は執筆当時のものであり、掲載後の法改正などにより内容が変更される場合があります。情報の正確性・最新性・完全性についてはご自身でご確認ください。
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