新設する前橋市動物愛護管理センターの動物たちの命を守り、快適な飼育環境を整備するための寄附金を募集します。
カテゴリー:動物
寄付金額 4,088,222円
目標金額:6,000,000円
- 達成率
- 68.1%
- 支援人数
- 83人
- 終了まで
- 受付終了
群馬県前橋市(ぐんまけん まえばしし)
寄付募集期間:2024年8月1日~2024年10月30日(91日間)
群馬県前橋市
人と動物の共生社会の実現のため、令和8年度の稼働を目指して、前橋市動物愛護管理センター(仮称)を新設します。
新設するにあたり、収容保護している動物に対して十分な飼養管理ができるよう多数の備品を購入する必要があるため、クラウドファンディングにより寄附金を募ります。
皆様からいただいた寄附金を活用して、動物用のケージ、治療やトリミングに使用する機械器具、薬品用冷蔵庫等の備品を購入させていただきます。
皆様のご支援が、動物たちのより良い未来を築くために大きな力となりますので、ご協力をお願いいたします。
動物愛護のために前橋市動物愛護管理センター(仮)を建設します
令和元年6月に動物の愛護及び管理に関する法律(昭和48年法律第105号)(以下、「動物愛護管理法」という。)が改正され、自治体の設置する施設が動物愛護管理センターとしての機能を果たすことや、施設の担う業務が明確化され、災害対応を始めボランティア等多様な関係者との協働も求められるようになりました。
現在の動物の飼養場所である保健所動物棟は、狂犬病予防法に基づき一時的に犬を収容するために設置された施設であるため、動物愛護管理法を前提とした動物福祉への配慮の面で必要な設備が整っておらず、保護・収容した犬猫を市民等に譲渡するまでの中長期的な期間の飼養には不十分な施設となっています。
このような背景から、動物愛護管理事業の推進を目的として、既設の保健所動物棟に隣接した場所に、前橋市動物愛護管理センター(仮称)を新設し、令和8年度からの稼働を予定しています。
動物愛護管理センター(仮称)を新設する具体的な目的
既設の保健所動物棟の問題点と本市における動物愛護事業の実情並びに動物愛護管理法の趣旨を踏まえ、①動物の福祉、②ボランティアとの協働、③教育・情報の発信源をコンセプトとして、動物棟の増築(現施設に隣接した施設を新築する)を主軸として施設の改善計画を立てることとします。
①動物の福祉
動物の福祉については、「動物にやさしい施設」を意識し、ケージの増設等により犬猫1頭あたりの飼養面積を十分に確保することとします。
期待される効果としては、犬猫のストレス低減が見込まれ、健康管理上も有益となります。
さらに、犬猫にとって自然な状態の時間が増えることで性格の把握が容易になり、新たな飼い主とのマッチング、譲渡にも役立ちます。
②ボランティアとの協働
ボランティアとの協働については、現在の施設は、犬や猫の人馴れや訓練、性格把握をするためには狭小ですが、新設される前橋市動物愛護管理センター(仮称)では、多目的室を利用して、ボランティア(動物愛護団体、動物愛護推進員、学生ボランティア等)との交流の「拠点」としての活用が期待されます。
③教育、情報の発信源
教育・情報の発信については、前橋市動物愛護管理センター(仮称)として情報発信を行うことによって、動物に対する価値観は人それぞれであるものの、市民それぞれがお互いの意見を理解しつつ、より良い生活環境につながるよう相互協力していく地域づくりの推進を目指していくものとします。
寄附金の使い道
今回、皆様からいただいた寄附金は、令和8年度の稼働を予定している前橋市動物愛護管理センター(仮称)の新設における備品の購入に活用させていただきたいと考えております。
《主な購入物品》
・動物を飼養するためのケージ、運搬に使用するキャリーケース
・負傷した動物を治療するための医療機械器具
(麻酔器具機械、輸液台、手術器具セット等)
・傷んだ毛や爪を整えたり清潔を維持するためのトリミング器具
(ハサミ、バリカン、スタンド式ドライヤー等)
・治療に使用する薬品やワクチン等を保管する薬品用保管庫
・飼養環境の清潔を維持するための清掃用具類(掃除機、タオル等の洗濯機)
・殺菌を行う機械器具(オートクレーブ滅菌器)
・譲渡講習会を行うための物品(講演台、机、イス等)
また、保護している動物の飼養管理費(エサ代、ワクチン代、医療費等)についても有効に利用させていただきます。
※目標金額に達した場合、達しなかった場合でも、皆さまからご支援いただいた貴重な寄附金は、全て上記の事業に活用させていただきます。
地域の動物たちの未来のために、皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。
前橋市動物愛護管理推進事業の概要
中核市となった平成21年以降、市保健所では動物愛護管理法に基づき事業を行っております。
犬については、市内(特に旧町村地域)では、従来から野犬の徘徊等が確認されており、保健所設置当初は犬の収容が多くありましたが、捕獲等の対策により全体数は年々減少しています。
収容される犬には幼齢の個体も多くいましたが、譲渡事業の実施によりそのほとんどを譲渡しました。
譲渡数の内訳では、子犬の譲渡率が高い状況ですが、成犬は譲渡が決まりにくい傾向にあるほか、人慣れしていない子犬(概ね生後3か月齢以降に収容された野犬の子犬)についても譲渡が決まらずに長期間収容されていることがあります。
課題として、人馴れや訓練に時間がかかる個体を飼養するスペースをいかに確保するか、また、譲渡が決まりにくい成犬などについて、ボランティアとの調整や、性格を把握するまで安全に管理できる設備が必要であることから、そのための施設整備が求められています。
猫については、野良猫が子猫を産んだことなど起因する相談が多くあります。
引き取る猫のほとんどは子猫(拾得によるもの)であり、病気等の理由から管理が十分にできないことや、季節性に繁殖するために引き取り時期が集中することなどから殺処分等の数が引取数に付随する形となっています。
また、最近の傾向では、多頭飼育崩壊等によって、飼い主による飼育困難な事由による引き取りが増えています。
これらの問題を解決し、猫の譲渡を最大限推進し、多面的な対策により殺処分数を減らすためには、ボランティアや動物愛護団体と確固たる協力体制を構築するとともに、長期的な飼養管理を見据える必要があります。
具体的には、ボランティアが動物棟内で幼齢猫に人口哺乳を行うなど、給餌等の活動ができる程度広さを確保することが求められます。
また、動物棟内に不妊去勢手術等が実施できる設備及び体制を構築することにより、子猫の飼養管理が長期化し、性成熟した場合でも早期に手術することで猫の繁殖行動を抑え、譲渡に付加価値を付けることができます。
さらに、猫の飼養環境においては、猫エイズのキャリアの有無によって飼養場所を分けて管理する必要があり、現在より広いスペースが必要となります。
保健所は野良猫対策について助言や支援をしています
野良猫の増加を抑止し、猫に起因する生活環境被害等の防止を図るため、飼い主のいない猫や地域猫の管理者を含む猫の飼い主等に対して、去勢・不妊手術に要した費用の一部を補助する制度(オス3,000円、メス5,000円)を平成25年度から実施しており、令和5年度末までに延べ17,277匹の猫の去勢・不妊手術の補助を行ってきました。
市民からの事業の拡充要望等に対応し、予算額を必要分増額させているところですが、近年の統計では、猫の飼育頭数が犬の飼育頭数を上回っているとのデータも出ている(前橋市の犬の登録数は1万8千頭前後)ことから、猫の去勢・不妊手術補助金制度の需要は今後も継続すると見込まれます。
なお、現在も、年間を通して受付を行い、猫の繁殖シーズンにも対応できるよう事業充実化を図っています。
適正飼養について市民に普及啓発をしています
ペットの飼育において、飼い主は命あるものである動物の所有者又は管理者であるという自覚と責任を持つと同時に、他の人に迷惑や危害等を及ぼすことのないよう適切な飼育管理することが大切です。
しかしながら、いまだ不適切な飼養等による迷惑や周辺の生活環境が損なわれているような苦情がしばしば報告されています。
特に近年では猫による苦情が増加しており、保健所ではそのような苦情への現場対応などとともに、適正飼養のための普及啓発を行っていますが、当事者の意識改善や地域全体の理解を伴うものもあるため、解決に至らない場面もあるのが実情です。
収容犬のビフォーアフター
収容した犬のなかには、毛玉がすごく、手入れが必要な状態の犬もいます。
そのような犬は、動物愛護団体の協力を得ながら、トリミングやシャンプーを実施しています。
事例として、トリミング前後の写真を紹介します。
〔事例〕
収容時
↓
トリミング後
拾得猫のビフォーアフター
拾得した猫のなかには、衰弱していたり、手入れが必要な状態の猫もいます。
そのような猫は、応急処置等を実施しています。
事例として、拾得前後の写真を紹介します。
〔事例〕
拾得時
↓
処置数日後
飼い主から届いた「しあわせのお便り」
新しい家族のもとでしあわせに暮らしている「てんちゃん」を紹介します。
我が家の「てん」
きっかけは、1つの動画。そこに写っていたある子に目が留まりました。
寂しそうに隅っこで固まっている子。実際にその子に会った時も、印象は変わりませんでした。
兄弟の中で一番臆病、皮膚病もあり、肌はボロボロ。目に力はなく、表情も暗い。
でも何かを訴えているようにも感じました。
面会が終わり、家に帰ってからも、あの子の顔が頭から離れず、家族と何度も話し合いを重ねました。
この子との出会いで感じた運命の糸を手繰り寄せてみよう。
そして、我が家に迎え入れることにしました。
初めて我が家に来た初日は、玄関の隅で固まり、そこから一歩も動きませんでした。
早く慣れてほしくて、一緒に玄関で眠ること数日。
ある日、自らケージの中へ入り、用意したベッドに座ってくれました。
迎え入れたことは、間違いじゃなかったと安堵した瞬間でした。
それからも、時間が許す限り「てん」と触れ合うようにしました。
すると、2か月後には、一番温かいリビングの特等席で日向ぼっこをするまでになりました。
3か月後には、外を眺め、窓からの風を感じられるようになり、半年後には庭先で遊べるようになりました。
生き生きと散歩をする姿は、今まで失っていた飼い犬としての楽しさを満喫しているかのように感じられました。
家族のアルバムには、成長するてんの姿が増えていきました。
その後、我が家に家族が増えることになりました。
てんは先輩として、新入り家族のお目付け役兼指導係です。
冬は雪、夏は水浴びで大はしゃぎ。
いつの間にか、春も夏も秋も冬も、一年を通して、楽しいことを見つけては体全体で喜びを表現できる子に成長してくれました。
初めての出会いから数年がたちました。
愛されることを知った我が子は、今でも成長し続けています。
今では周りの人間たちに思い切り愛を振りまいてくれています。
これからも、私たち家族とずっと一緒に生きていきます。
あの日、あの動画を見ていなければ、こんな楽しい毎日は訪れていなかったと思います。
あの時はたくさん迷ったけれど、運命の糸を信じて良かったと胸を張って言えます。
てん、家族になってくれて、ありがとう!
前橋市長からのメッセージ
前橋市では、令和3年度、初めて犬の殺処分数ゼロを達成しました。これは行政の力だけで成し得たものではなく、動物愛護に関わる皆様の熱意によって実現したものと存じます。
新しい前橋市動物愛護管理センター(仮称)は、動物の課題解決に向けて取り組む人々が気軽に集える場所を目指すとともに、行政、動物愛護団体とも協働しやすい環境づくりに努めてまいります。
動物にも、地域の人々にもやさしいセンターの実現に向け、皆様のお力添えをお願いいたします。
現在進捗情報はありません。
群馬県前橋市
前橋市は、群馬県の県庁所在地で、日本百名山である赤城山のすそ野に位置する自然に恵まれた豊かまちです。
まちの中心から1時間県内に風光明媚な赤城山と利根川があり、四季折々の異なる風景を楽しむことができます。
前橋市は、目指すまちの在り方として、「めぶく。~良いものが育つまち~」を掲げています。「めぶく。」まち、すなわち「挑戦する人を応援するまち」「多様な生き方を肯定し見守るまち」として、人や街を幸せにするチャレンジを応援しています。
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