ユーザーになじみのある、またはユーザーが言いやすい、アプリの別名を登録します。
概要
ユーザーがSiriからアプリのサービスを利用する際、アプリ名を含めてSiriに頼む必要があります。リクエストしやすくするため、Siriにアプリ名の同意語のリストを提供することができます。
重要
Siriは、1つ以上のIntentをサポートするIntents App Extensionを含むアプリについてのみ、アプリの代替名を認識します。代替名は、アプリの元の名前に基づいた名前か、アプリユーザーに一般に通用する理にかなった名前でなければなりません。システム上の他のアプリの名前を含めることで、他へのリクエストをこのアプリに向けようとしてはいけません。
アプリ名の同意語を定義するには、INAlternative
キーをiOSアプリまたはWathKit ExtensionのInfo
ファイルに含めます。(watchOSアプリはiOSアプリの同意語を継承しないので、両方の場所で明示的に宣言する必要があります)。プロパティリストの一番上のレベルにこのキーを配置し、辞書の配列として設定し、各辞書に以下の追加キーを追加します。
INAlternative
App Name -
(必須)ユーザーがアプリを指定するために使用できる代替名を含む文字列。別の方法として、アプリのローカライズされた
Info
ファイルにある変数名を指定します。Plist .strings INAlternative
App Name Pronunciation Hint -
(オプション)代替名の発音のヒントを含む文字列。「sounds like」のフォーマットで記述されます。別の方法として、アプリのローカライズされた
Info
ファイルにある変数名を指定します。Plist .strings
重要
watchOSアプリの同意語を指定する場合は、watchOS 4以降向けにアプリをビルドする必要があります。同意語を含むアプリは、以前のバージョンのwatchOSにはインストールされません。また、指定する同意語は、iOSアプリで指定したものと同じでなければなりません。
アプリ名と発音のヒントをローカライズするには、各エントリのINAlternative
キーおよびINAlternative
キーに(実際の値ではなく)変数名を指定します。アプリのInfo
ファイルに、ローカリゼーションキーとして変数名を含め、それらの値を適切にローカライズされた文字列に設定します。たとえば、INAlternative
キーの値をAPP
に設定し、Info
ファイルに次のようなエントリを含めることができます。
APP
キーに変数名を使用する場合は、少なくともアプリのbase localizationでエントリを提供する必要があります。現在のローカライズでシステムがキーの特定の値を見つけられない場合、フォールバックとしてbase localizationが使用されます。
INAlternative
キーに関連付けられた配列に指定できる辞書は、3つまでです。これはローカライズごとの制限なので、Info
ファイルの各ローカライズに一連の代替名を含めることができます。