GWの秩父　2泊3日（後編）

2日目の朝、ホテルで朝ご飯

みそポテトが食べられて満足
昨日のホルモンと、このみそポテトからするに、秩父味噌って甘いもんなんだな

朝ご飯をしっかり食べた後、ホテルを出発
目的地は羊山公園

快晴はありがたいながら、5月上旬らしからぬ暑さ

日焼け止めは用意していたものの、帽子や日傘はすっかり頭から抜け落ちていた

ホテルからは歩くと25分ほどかかるが、芝桜の見頃で混雑しているので、車ではなく歩いて向かう

牧水の滝のところから公園エリアに入った
ノムラモミジだろうか、濃い赤のもみじに新緑のコントラストが眩しい

この辺りから階段が急
ベビーカーなどを持っている人や足腰に不安がある人は大変そうだったので、調べていなかったが他にルートがあるなら検討した方がいいだろう

まちなか巡回無料バスというのもあるのだが、

この日は渋滞のため、時間通りの運行はできていなかった

帰りに乗ろうと思ったが、街中まで歩いた方が早い、となった

さて、段々と春の花が見え始めたが、この時季に羊山公園に来た目的は、もちろん「芝桜の丘」

戦前にめん羊の種畜場があったことで羊山となり、今でもふれあい牧場では羊が放牧されている

猿回しや露店も出ていてお祭りムード満載だ

中央口からゲートをくぐると、目の前に武甲山をバックにした芝桜のベストショット

左手の手前には花壇が2つある
1つは「あの花」花壇

秩父が舞台になった"あの花"、アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」

登場人物「めんま」を連想させる勿忘草を金魚草が囲む

隣は「青い鳥」花壇

ネモフィラで青い鳥をかたどったようだが、どの向きからどう見るのかよくわからなかった

さて、園内の芝桜は10品種

アメージンググレース

白い花の中央に濃いピンク
花の状態からして、開花時期は比較的早そう

オーキントンブルーアイ

きれいなむらさき色

エメラルドクッション

オーキントンブルーよりは淡い色合い

モンブラン

純白で端正という言葉が似合う

しらさぎ

今年この丘に初登場
名前の通り真っ白な花弁はモンブランよりふっくら幅広い気がする

マクダニエルクッション

花びらは幅広でもあり、大輪
色も濃く存在感抜群
特に今を盛りと咲いているようだ

オータムローズ

マクダニエルクッションより少し淡い色で、コントラストを演出

紅音（あかね）

病気に強い品種を作るために選抜されたもので、この丘のデビューは2021年だった模様

スカーレットフレーム

紅音同様、濃いピンクの小輪

多摩の流れ

白い花弁にピンクのラインが入る特徴的な花

一面のシバザクラ

壮観だ

きれいにグラデーションになっている

日陰でおにぎり食べながらひと休み

さて、帰るかな

シバザクラを見ていたのは45分程度

暑い中歩いたので、あま～いわらびもちドリンク

初めて飲んだが、タピオカよりもっとソフトでもちもち

ホテルに戻り、隣のショッピングモール・ウニクス秩父のミスドで一休み

如何せん暑いので、いちいち休む

13時過ぎに車に戻って出発

秩父橋を渡って向かうは本日の宿「かおる鉱泉」

右手には旧秩父橋

一旦、宿を通り過ぎて先に近くの見どころへ

合角（かっかく）ダム

宿からは約1.6km
歩いても25分程度だろうか

管理所でダムカードをいただき、時間があったので展示室でビデオを見て、まったり

というか、まだGWなのに、暑くて外に出てダムを見学するのに覚悟が必要だったのだ

ダム湖は西秩父桃湖（ももこ）

おそらく奥に見える合角漣大橋（かっかくさざなみおおはし）の辺りだと思うが、伝説が残る「天狗岩」が沈んでいる

昔、渇水の折に村人が争いをはじめ、怒った天狗が山の上から岩を投げて諫めたという

ダム建設の際に保存の声も上がったようだが、あまりに大きく実現しなかった

重力式コンクリートダム

堤体の中央に見えるのが、選択取水設備

冷たすぎる底の方の水ではなく、水面に近く温かい水を流せる

冷たすぎる水は下流の農作物に影響してしまう

常用洪水吐が2種類ある
洪水期（7/1～9/30）はオリフィス1門（堤体中央）、

非洪水期（10/1~6/30）は越流頂2門（オリフィス両脇）

下流にある吉田元気村から合角ダムを望む

宿泊施設、日帰り温泉もあるキャンプ場

15時少し前に「かおる鉱泉」到着

15時まで待っている間に眺めていると、映画「草の乱」撮影の際に利用されたようで、主演の緒方直人さんなどのサインが飾られていた

撮影は公開2004年の前年2003年に行われたらしい
前出の吉田元気村にもスタッフルームが置かれ、同施設の体育館にセットを組んで撮影もしていたそうだ

玄関のある建物を母屋と呼ぶと、一番の売りであるお風呂は玄関から右手奥の母屋の端にあり、客室も数室ある

お風呂の反対側には別棟がつながっていて、1階が食堂（和室）、2階が客室となっている

写真は別棟から見た母屋

別棟の2階には4室ほどだったか、客室がある

廊下からは道を隔てて駐車場が見える

お部屋はWi-Fiもあり、快適

冷蔵庫はないが、お願いすれば1階の冷蔵庫で預かってくれるかも
ただ、出し入れは都度お声掛けすることになるので、度々出し入れはしていられない

窓の外には川が流れる

暑いので外に行くでもなく、お風呂で汗を流して、夕飯までまったり

お風呂はいろいろな旅番組で取り上げられたこともあり、「たまご湯」と呼ばれ、硫黄のような香りがするのに硫黄ではない、ぬるぬるまろやかなお湯

帰り際に見せていただいた、母屋の庭先にあるのが源泉

お夕飯のメニュー

メインは国産鴨肉の陶板焼

山菜や鮎を堪能できる

天ぷらもサクサクで登場

茶碗蒸しも温かく提供

味付けは濃くなく、素材の味を楽しめる
ボリュームもあるように見えるわけではないのだが、とてもお腹いっぱい

自慢のお風呂に浸かって、就寝

明けて翌日も快晴

たまご湯にも朝から入れる（深夜は一旦閉まる）

朝ご飯はシンプルだけど、夕飯でおなかがはち切れそうになった後でもあり、これくらいがちょうどいい

10時前、チェックアウトしてから窓から見えた河原に下りてみる

宿の脇に川に下りる道がある（写真右手）

何があるわけでもないけれど、ちょっと下りてみた

左上に宿が写る

この川が、昨日行った合角ダムからつながっている

わりと自然が残る中で育った割に、初めてウスバカゲロウを見た

帰る前に椋（むく）神社に行ってみる

導きの神・猿田彦命を日本武尊が祀ったことが起源といわれている

とてものどかな田園風景といったところに在る

和銅3（西暦710）年　社殿造営という歴史ある神社

日本武尊東夷征伐の際に道に迷った際、持っていた鉾の先から光が走り、その方向に大きな椋の木が立ち、猿田彦命が導き大勝を収めるに至った

これを創めとし、猿田彦大神、天鈿女命をご祭神とする

秩父事件蜂起の地と農民ロケット「龍勢」で有名

10月第2日曜には大祭がある

農民ロケット（龍勢）が打ち上げられる

前出”あの花”にもこれをモデルにした花火の打上げがあり、聖地の１つとなっている

鳥居の両脇には狛犬が鎮座しているが、

変わった雰囲気だなぁと思ったら、どうも狼らしい

最後に道の駅・龍勢会館に立ち寄る

秩父市のゆるキャラ、ポテくまくん
秩父のB級グルメ・みそポテトが好きなクマの妖精で、羊山公園に住んでいるらしい

秩父橋を渡って帰る

工場と武甲山という秩父らしい景色の見納め

帰途につきました