極寒のロシアはまさかの暖冬 2

本日のメイン「エカテリーナ宮殿」の見学です。 全長325メートルのロココ様式の宮殿で、宮殿の名前はエカテリーナ1世に由来するそうです。純度の高い金をたくさん使い高価な装飾品を並べ飾った55の部屋は見事と言うしかありません。。ほとんどが修復ですが、　当時の物も所々にあります。
コートをクロークに預け、靴にシューズカバーをつけて見学が始まります。

まず宮殿の正面入口から大理石の大階段を上ります。そこには　まるでメルヘンのお姫様が登場するようなかわいく素敵な世界が広がっていました。　階段の両璧には飾り棚があり、日本や中国の陶磁器が飾られています。当時の陶磁器は金と同じ価値があったとのことです。階段の上部東側の窓辺の「キューピッドの目覚め」、西側の窓辺の「眠れるキューピッド」の像もメルヘンそのもの　とてもかわいいです。

「大広間」　金箔を貼った彫刻と鏡がはりめぐらされた豪華絢爛の世界が広がっています。通称は「鏡の間」。　天井の「ロシアの勝利」と題した壮麗な絵に圧倒されます。
1791年、伊勢の商人でロシアに漂着した大黒屋光太夫は　この広間でエカテリーナ２世に謁見し帰国を願い出たとのことです。

「白の主食堂」　白を基調に金の縁飾りが　すっきりした印象的をあたえます。皇帝一家の普段の食事の場だそうです。大きなひだのテーブルクロスには花飾りがありとても乙女チックです。

「琥珀の間」　部屋全体の装飾が琥珀で埋め尽くされた部屋です。入った瞬間に溜息が出ました。うっとり見とれるばかり・・・壁面をよく見ると細かい琥珀がびっしりとはめ込まれ美しい模様を作り出しています。
第二次世界大戦中にドイツ軍により琥珀を持ち去られたそうですが　２４年の歳月をかけて　2003年に復元されたそうです。
写真撮影はつい最近解禁されました。

「絵画の間」　壁一面に絵画が飾られています。

「緑の食堂」　ギリシャ神話をモチーフとしているそうです。豪華絢爛と言うより　ちょっとかわいく素敵な部屋です。

エカテリーナが着ていたというドレスの複製
本物は　クレムリンにありますよね～

幾何学模様の庭園
雪がないと　緑鮮やかで　さぞかしきれいでしょう～

昼食は　レストラン　モンタナで　
ピロシキとボルシチなどをいただきました。

「ピョートル大帝青銅の騎士像」　巨大な台座の上でピョートル大帝が馬にまたがっています。台座は「雷の石」と呼ばれた巨大な花崗岩で、フィンランド湾から6キロメートル内陸に入った地点のものを、2年もの年月をかけここに移しカットしたとのことです。台座の重量は1600トンと言われています。

「聖イサアク大聖堂」　世界で３番目に大きな聖堂です。正面の柱は４８本あり、高さは１７メートル　直径1.8メートル　１本あたりの重さは１１４トンあると言います。地盤が軟弱で柱を立てるだけで2年の歳月を要したそうです。この柱は自立しています。ここは、地震のない国！！この柱には第二次世界大戦中のドイツ軍の空爆による弾痕があります。

聖堂内部は外観からは想像できないような色鮮やかなモザイク画等で装飾されています。ここは教会の機能はなく、博物館です。それは、女性はスカーフは不要で、入場料が発生することを表しています。いいところは　遠慮なく見学でき　遠慮なく写真は撮りまくりでき　気分的には楽なところでしょうか？！外観・内装ともに教会そのもの・・・見渡す限り　素晴らしいです！

青い柱はラピスラズリ、緑の柱はクジャク石。豪華です。聖書の様々な場面や聖人の姿が描かれていて、その世界観のスケールの大きさに圧倒されます。

芸術広場近くにあるお土産屋さんです。黄色い落ち着いた大きい建物の中にあります。歴代大統領や　絵本のキャラクターのチョブラーシカなど　様々なマトリョーシカが多数ならんでいます。高級感はたっぷりですね。私は　ウオッカと焼き菓子の試食で満足。ロシアのお菓子は、中にジャムがはいっているのが多いですね～。結構　甘めです。

「ハリストス復活大聖堂」　通称「血の上の救世主教会」。1881年にアレクサンドル2世が暗殺された場所に　息子が聖堂を建てたことからこのように呼ばれたそうです。アレクサンドル2世は農奴解放を初めとする大改革を敢行したそうです。暗殺現場は、入り口を入ってすぐのところにあります。

玉ねぎ形のドームの教会の内部は、素晴らしいモザイク画に彩られ深い感銘に包まれました。青や緑の寒色系の装飾です。内部の美しさは世界一ともいわれるそうです。

こんな立派な建物ですが、ソビエト時代には宗教が禁止されていた為、野菜倉庫として使用され　ジャガイモの上の教会と揶揄されたこともあったそうです。一部　修復中です。

夕食レストランは「バヤセット」。　つぼ焼きシチューなどをいただきました。
これからバレエ鑑賞のため　時間を気にしながらの食事です。

「ミハエロフスキー劇場」　入り口入ってすぐにセキュリティチェックがあります。クロークは席によって預ける場所が違います。ここでオペラグラスを借ることもできます。借りた方が、帰りのクロークの待ち時間は少なくなるとも～？クロークの混雑はすごかったです。

「ジゼル」を鑑賞しました。ロマンティック・バレエの最高峰とのことです。初めてのバレエ鑑賞で　跳躍・パタパタの足さばきに感動！連続カトル？？？って言うのかな？？　写真撮影はカーテンコールのみで残念でした。
本日の見学は終了。ホテルに帰ります。