地下鉄C線でムゼウム駅からフローレンス駅に行き、そこでB線に乗り換えて一駅のNáměstí ...
続きを読むRepubliky(「共和国広場」の意味か)で降りた。スメタナホールはどの階段を上がればよいか?
と地下鉄駅の通行人や売店で尋ねたが皆知らないという。地元では有名ではないのだろうか?適当に地上に上がったが、タブレットのGPSの方角が狂っていて(いつも歩きだすと正しく表示するのだが止まっていると狂ったまま)どちらなのかよくわからない。広場で市電のレールが北東から北へ大きくカーブしている特徴的な形が分かってようやく地図と一致した。それでも市民会館の建物の周囲とぐるっと一周してようやく入り口を見つけた。Prague Municipal HouseのホームページでTourの項目を見れば、その日のガイドツアーが何時にスタートして空きが何名あるのかをみることができる。ガイドツアーは英語とフランス語とチェコ語がある。
http://www.obecnidum.cz/en/tours/
チェコ語とフランス語は数日に1回程度だが、英語ツアーは毎日11時から18時まで7回あり、1回の定員は35名のようだ。この日は15時半と16時半に空きがあることを調べて知っていたが、現地到着時には15時半の情報は消されていた。チケット売り場に行くと私たちの前に並んでいるのも日本人だった。彼らは休憩したいので1時間後の16時半スタートにすると言っていた。私たちは15時半のツアーチケットを購入した。大人1名290CZK(約1400円)で別に写真撮影ライセンスが55CZK(260円)だ。プラハ城と違って、ここはライセンスを購入するとカメラの絵が描いてあるカードを渡されて、これを首からかけていないと写真を撮ってはいけないそうだ。ガイドと一緒に回るのでズルはできないだろう。ホームページの説明では、15歳未満の子供、26歳未満の学生、60歳以上のシニアは割引240CZK(約1200円)とあるが、別のガイドブックにはシニア割引は65歳以上とあったので、64歳の私は黙って通常のチケットを購入した。その際に日本語のパンフレットがあることを知っていたので、お願いして貰った。1階奥の喫茶室のようなところで15時半まで待たされたあと、ツアーがスタートした。まず最初に階段を上ってスメタナホールに行く。客席に座ってガイドの説明を聞く。アールデコ調の美しいホールだ。ステージ奥に巨大なパイプオルガンがあり、天窓のある天井のカーブが美しい。ガイドは利発そうな女性で英語の発音がはっきりとしていて聞きやすい。英語が分からなくても日本語のパンフレットがあるので問題ない。ただし日本語パンフレットはツアー終了後に回収されるので各ページの写真を撮っておくとよいだろう。続けてカフェやいくつかのサロンやホールを巡って見せてもらった。どれも美しいが、なんといっても圧巻は、ムハ(ミシャ)がデザインした「市長ホール」だ。天井の壁画は「スラヴの団結」を表しているそうだ。大きな鷲の絵が印象的。8つの柱の上には8人のチェコの重要人物が描かれている。
そして壁には過去、現代、未来を表す壁画があり、隅のソファの装飾も美しい。これらがすべて巧みに設計されたステンドグラスの柔らかい光の中で調和している。この部屋を見るためだけにプラハに来る価値があるだろう。
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投稿日:2019/08/31