北海道国鉄電化の開拓者を後世に残そう!『電気機関車 ED76の展示再開に向けて』

カテゴリー:伝統・文化・歴史 

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寄付金額 521,000

3.4%

目標金額:15,000,000

達成率
3.4%
支援人数
22
終了まで
34
/ 92

北海道小樽市(ほっかいどう おたるし)

寄付募集期間:2024年7月22日~2024年10月21日(92日間)

小樽市

プロジェクトオーナー

小樽市総合博物館は1880年、北海道ではじめて蒸気機関車が走った場所に建てられ、道内で活躍した50両にもおよぶ鉄道車両を保存公開しています。

しかし、鉄道電化を象徴する2両の電気機関車に有害物質のPCBが使用されていることが判明し、その除去のためやむを得ず、車両の解体を行いました。
ただ、道内鉄道史において貴重な車両であり、歴史的遺産を後世に伝えるべく、部分的にではありますが、保存公開のための作業に着手することが可能となりました。
まずは、令和6年度にED76の前頭部、そして令和7年度にED75の外殻部の展示整備を進める計画です。

完全解体を逃れた電気機関車ED75・76を鉄道開通起点の地小樽で保存すべく、ご協力をお願いします。

北海道の国鉄電化をけん引した電気機関車ED76

解体危機を乗り越えて再展示へ

北海道の国鉄電化の始まりは1968(昭和43)年8月28日の小樽~滝川間で、電気機関車ED76形500番を北海道向けとして開発し、主力機関車として活躍しました。
ED76形500番代は22両製造されましたが、現在の保存車は当館の509号の他は1両のみです。

ED76形509号(以下、ED76)は廃車になった1986(昭和61)年に現在の博物館にある、北海道開通起点に搬入され、保存されていました。
しかし、1953年から1972年頃に製造された鉄道車両に積載された車両の変圧器やコンデンサの絶縁油に強い有毒性のPCBが使用されていたことから、当館の電気機関車の機器の調査をした結果、PCBの残存個所が判明しました。

見学者への影響はありませんでしたが、法律により早急な撤去・処分が求められました。PCBが使用されていた機器には大型のものもあり、その撤去・処分作業のためには、車両の解体をせざるを得ませんでした。
しかし、貴重な文化遺産を少しでも残すため、各方面と協議を重ねた結果、部分的ではありますが、ED76の保存・公開の可能性が見えてきました。

その実現のため、多くの、幅広い皆様にご協力、ご支援をいただきたく、このプロジェクトを行います。

奇跡的に残った前頭部、歴史を後世に伝える資料にするために

ホームページとFacebookでの発表、そして報道記事により解体が全国に伝わったことでファンの方や関係者などから「解体は残念」という多くの声をいただきました。
残念な気持ちは博物館スタッフも同じで、処理作業に向け安全柵が取り付けられた時は複雑な想いでした。

ところが解体を進めていく途中で部分的な保存の可能性が見えてきたのです。
ED76の片側前頭部を残した形での保存・展示再開の可能性を探りました。

そして道内鉄道史において貴重な車両、歴史遺産を後世に伝えていくため小樽市で展示施設整備事業を実施することが決定しました。
令和6年度はED76の前頭部展示にとりかかり、11月頃の公開に向けた整備を行います。
令和7年度にはもう1両のED75の外殻部展示作業を進める予定です。

北海道鉄道の発祥地「小樽市」

電気機関車ED76の価値と魅力を引き出し、道内国鉄電化の歩みを伝える展示をつくる

北海道鉄道の発祥地である小樽は最初の国鉄電化の出発地でもあります。
蒸気機関車時代から新しい時代への移り変わりの瞬間に活躍したED76。現在の私たちの生活につながる北海道の鉄道史を来館者に伝える場としての展示。
そしてED76の前頭部を「実物×原寸×全体」というコンセプト展示を行い、その価値や魅力を引き出していきます。

寄付金の使い道

小樽市総合博物館へ電気機関車ED76の展示・保存に関わる費用として使わせていただきます。

※目標金額に達しなかった場合、また、目標金額以上の寄附をいただいた場合でも、本経費の財源として活用させていただきます。

ご支援いただくみなさまへ

鉄道が築き上げた北海道の歴史を伝えるために

小樽市総合博物館 石川館長より

「電気機関車にPCBを含む機器がある」という報告から、その取り出しに伴う解体に至るまで、多くの皆様にご心配をおかけしてまいりました。
私どもとしては「ひとつでも多くの部品をのこす」方針のもと、作業を続けてまいりましたが、ED76については前頭部を残し、展示をすることが可能となりました。

北海道の鉄道電化の魁となったED76、そしてその試作機にあたるED75は、北海道が大きな曲がり角を迎えていた20世紀後半の社会を知るうえで欠くことのできない貴重な車両です。
この貴重な鉄道遺産を後世に伝え残すために、小樽市総合博物館で展示をしていきたいと考えています。

しかしながら、総額で数千万円にもなると想定される経費が、事業実施の課題となっています。
鉄道を愛する一人でも多くの方に幅広いご支援をいただき、来年度に予定していますED75の全体展示につなげて行くためにも、なにとぞご協力をお願いいたします。

小樽市総合博物館 石川館長より

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

小樽市のお礼の品紹介

クラウドファンディング専用!お礼の品をご用意しております。

現在進捗情報はありません。

北海道小樽市

小樽市は、海・山・坂の起伏ある地形を有し、北海道開拓の拠点となった歴史や文化が形成された個性あふれる港まちです。
海産物はもちろん、自然環境豊かな地で育った農産物など魅力がたくさんあります。
近年は小樽の魅力が国内外に情報発信され、多くの観光客が訪れます。